膠原病・リウマチ力腕試し

  • ページ数 : 124頁
  • 書籍発行日 : 2016年12月
  • 電子版発売日 : 2017年12月8日
¥3,960(税込)
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商品情報

内容

今までなかった?膠原病のクイズ本!

Generalistがリウマチ診療で迷うことの多いポイントに焦点を当て、そこに専門医ならどういう論理構成で臨床決断を下していくのかというのをテーマとし、よく出会う症例を中心に「判断する根拠となる情報をどれだけ多く速やかに獲得するか」をコンセプトにした腕試しができます。

序文

はじめに

西へ向かって京を出た山陰道は桂川を超えて西山の縁にとりつく。筆者が勤務する病院が位置するところだ。足利尊氏が,明智光秀が,京に攻め入らんとここから桂川を渡っていった。だからこの先には丹波丹後が広がっている。その地域にはリウマチ専門医は稀だ。頼みとしてもらっているようで,電話でもコンサルトをうけることもある。専門医に何が求められているかを自然と教わることになる。

高齢化が進み,患者がそれぞれ様々な基礎疾患を既に患っていることが少なからざる今日,個人が抱える様々な問題点に包括的に対応するGeneralist の重要性が叫ばれるのは当然のことだろう。

一方でリウマチ性疾患の特徴は,1 つの疾患カテゴリーに属する患者の病態が多様であることである。また人はそれぞれ,その人の生活をかかえているから,できるだけそれに適合させることも必要だ。こうした一人一人の違いに対応してこそ良い治療が実現できるが,その引き出しの多さは無論専門医が得意とするところだ。

こうしてGeneralist と専門医の緊密な連携が理想とされるわけだが,リウマチ性疾患の患者はいたるところにいるのに,リウマチ専門医がいる医療施設はそれほど多くない。リウマチ専門医へのアクセスが比較的容易な大都市圏に比して,医療施設数が少なくなればなるほどさらにアクセスが悪くなるというのが,現在日本の都市-地方格差のひとつである。

この書はそんな現況を鑑みて,Generalist がリウマチ診療で迷うことの多いポイントに焦点をあて,そこに専門医ならどういう論理構成で臨床決断を下していくか,というのをテーマとして著してみた。

「腕試し」と銘打ってみたが,題材は特殊なケースではなくよく出会うものを選んだ。問題と解答を用意したが,「正解」という言葉にこだわらないで頂きたい。あくまで当方が用意した情報という枠の中で「妥当性が高い」,というだけのことだ。従って,別の情報が付与されたり,問題文のよみよう,ちょっとした条件の違いによって選択は異なる,ということが十分にある。というより,むしろその判断する根拠となる情報をどれだけ多く,速やかに獲得するかの方が大事だろう。そしてどういう情報が臨床決断に大きな影響を与えるかを読み取って頂ければ幸いである。

それではなにがしかのお役に立てることを祈念して。

2016年10月

三﨑義堅

目次

Part1 まずは関節から

1.手が痛い,リウマチでしょうか

2.朝手がこわばります

3.リウマチ因子陽性だからリウマチですか?

4.リウマチがよくなりきらない、もうちょっとよくならないか

5.咳が出るRA患者

6.手全体がはれてきました

7.関節が急にいたくなった

8.指が腫れている男性

9.皮疹を合併

10.治療中止後の再発

Part2 様々な痛み

1.関節痛と腹痛

2.首が痛い

3.足趾が黒くて痛い

4.皮疹と腹痛

5.下肢がしびれて痛い

Part3 発熱をてがかりに

1.高熱、発疹、関節痛、咽頭痛

2.繰り返す不明熱

3.原因不明のCRP要請

4.ステロイド治療に反応したのに

Part4 SLEの諸症状

1.SLEで汎血球減少

2.SLEの腹痛

3.ループス腎炎

4.SLEの関節痛(膝)

5.SLEの関節痛(多発)

6.SLE psychosis

Part 5 強皮症をめぐって

1.強皮症でのCK値上昇

2.強皮症での血小板減少

3.消化器症状

4.肺病変

Part6.他科と連携して

1.泌尿器科からよくある相談

2.病院の総力を挙げて

3.耳鼻科と形成外科

採点表とあとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784765317023
  • ページ数:124頁
  • 書籍発行日:2016年12月
  • 電子版発売日:2017年12月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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