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- 皆伝!IVRの知恵 第2版
商品情報
内容
日進月歩で進化するIVRの最新の情報を追加し、著者らの斬新な創意工夫をさらに充実。IVRの新定番マニュアル、ここに完成。
序文
改訂の序
拙著(伝えたいIVRの知恵,以下初版)を出版して3年が経過しました.出版前から書籍中に少し未熟な点があり,気になっていました.しかし,個人的な私の定年の事情でそのまま出版せざるを得ないと判断しました.読者の皆様のご不満,ご叱責に対する責任は私にあります.
初版執筆中の大学勤務当時,どの科もそうかもしれませんが,放射線科が充実すればその病院の評価は上昇するはずだと思っていました.コンピュータの発展を最も恩恵を受けているのが放射線科でそれを駆使し先端的な医療を臨床の現場に提供すれば,他科への波及効果があり全体的な底上げにつながり,結果として患者さんへの貢献につながるはずだと思っていました.そのために医局の先生方のモチベーションを上げることが私にとって最大の課題でした.医局の先生と共に臨床の現場の問題点・限界を意識し持ち続けて解決策を模索しました.英語論文を教室から出して医局員の活性化を試みました.結果として2010年から2015年3月の間に毎月,医局の先生方の仕事を新たに英文投稿し,かつ以前に投稿していた論文の査読の返事を別の医局の先生と共に毎月のようにReviewerに書いたりしておりました.共に課題について悩み,解決に導いてくれた先生方には深く感謝しています.その成果をもとに初版の作成を思い立ち,英文投稿を2か月間中断して執筆のための時間を割きました.執筆の期間が短く十分な内容の咀嚼の時間を取れませんでした.また,その出来上がりも,未だ至らずというのが初版出版時の実感でした.
申し訳ない事情を解決すべく,今回,河合信行先生のもとで,改訂することに相成りました.河合先生は,患者に優しく,論旨でもって安全にかつ斬新なIVRを提供する先生です.大学に在籍中の英文投稿の仕事の少なくとも5割以上は河合先生のひらめきによるものでした.改訂版には初版の長所を残しつつ,最新の情報と未投稿のアイデアが含まれています.また,実臨床のお役に立つように図解の多い工夫がなされています.
初版では我々の創意工夫を伝えることが目的でしたが,今回の改訂では,さらに一歩進んでその創意工夫を実臨床に生かせるようより丁寧な解説を加えました.出版社の勧めもあり,書名を「皆伝!IVRの知恵」とした理由はここにあります.
今回の改訂版を通じて,先生方の発想が刺激され,本書を超える新たなIVR技術が生まれ,その成果が患者さんの福音につながるような展開の一助となれば,これ以上の喜びはありません.
2018年9月
佐藤 守男
目次
1 胸部のIVR
①喀血
②気管支動脈瘤
③血胸
④肺動静脈奇形
⑤肺動脈瘤
2 消化管のIVR
①総論
②胃病変に対する塞栓術
③十二指腸病変に対する塞栓術
④小腸・結腸出血に対する塞栓術
3 肝臓のIVR
①肝細胞癌に対する経カテーテル的肝動脈化学塞栓術
②肝動脈の出血性・血管性病変に対する塞栓術
③肝穿刺後のAP シャントの塞栓術
④Appleby術前血流改変術
4 動注化学療法
①超選択的動注化学療法
②リザーバー留置による肝動注化学療法
③バルーン閉塞下動注化学療法
5 膵・脾のIVR
①膵病変の出血に対する塞栓術
②脾動脈領域の塞栓術
③部分的脾動脈塞栓術
6 腎臓・副腎のIVR
①腎損傷に対する塞栓術
②腎動脈瘤に対する塞栓術
③腎癌に対する塞栓術
④腎血管筋脂肪腫に対する塞栓術
⑤Polycystic kidneyに対する腎機能廃絶術
⑥副腎腫瘍に対する塞栓術
7 骨盤・大動脈・四肢・頭頚部のIVR
①産科出血に対する動脈塞栓術
②子宮筋腫に対する子宮動脈塞栓術
③前立腺肥大に対する動脈塞栓術
④多血性悪性腫瘍の骨盤転移に対する塞栓術
⑤骨盤外傷性出血に対する塞栓術
⑥大動脈・腸骨動脈に対するIVR
⑦大動脈損傷・主幹動脈損傷の塞栓術(NBCA-リピオドール混合液による一次止血)
⑧大腿動脈仮性動脈瘤に対するIVR
⑨骨腫瘍摘出術,脊椎全摘術の術中出血軽減のための術前塞栓術/多血性骨腫瘍に対する塞栓術
⑩運動器の痛みや炎症性疾患に対するIVR
⑪頭頸部のIVR
8 血管奇形のIVR
①動静脈奇形
②静脈奇形
③毛細血管奇形
④血管腫
9 内臓動脈瘤のIVR
①腹腔動脈瘤
②上腸間膜動脈瘤
③膵頭部周囲動脈瘤
④脾動脈瘤
10 胸部腹部大動脈のIVR
①EVAR
②TEVAR
11 動脈閉塞性病変のIVR
①急性下肢動脈閉塞
②上腸間膜動脈塞栓症に対する経カテーテル的治療
③上腸間膜動脈狭窄
④閉塞性動脈硬化症:腸骨動脈に対する拡張術
⑤閉塞性動脈硬化症:大腿動脈に対する拡張術
⑥閉塞性動脈硬化症:膝窩3分岐以下に対する拡張術
12 門脈のIVR
①胃静脈瘤
②門脈圧亢進症?脾腎シャント
③十二指腸静脈瘤のBRTO
④門脈体循環シャント
⑤直腸静脈瘤
⑥TIPS
⑦食道静脈瘤
⑧術前門脈塞栓術
13 静脈のIVR
①血液透析用バスキュラーアクセスのトラブルに対するIVR
②CVポート留置術
③IVCフイルター
④深部静脈血栓と肺血栓塞栓症
⑤深部静脈血栓症(ヒラメ静脈血栓症)
⑥深部静脈血栓症(腸骨静脈由来)
⑦経皮的血管内異物除去術
⑧精索静脈瘤に対する精巣静脈塞栓術
⑨副腎静脈サンプリング
⑩インスリノーマの局在診断のための選択的カルシウム負荷肝静脈血サンプリング
14 非血管系のIVR
①画像下穿刺:超音波ガイド下穿刺
②画像下穿刺:CTガイド下穿刺
③直接穿刺塞栓術および硬化療法
④ドレナージ術
⑤経皮的エタノール注入療法
⑥経皮的ラジオ波焼灼療法
⑦経皮的椎体形成術・骨セメント注入療法
⑧卵管開通術
15 放射線治療とIVR
①SPECT-3DRTの併用
②小線源治療の併用
16 塞栓物質
①塞栓物質の種類
②金属コイル
③シアノアクリレート系塞栓物質
④マイクロスフェア
⑤ゼラチンスポンジ
⑥Amplatzer vascular plug
17 カラーナビゲーション
①CTAoによるカラーナビゲーション
②CTAoによるカラーナビゲーション:頸部,胸部
③CTAoによるカラーナビゲーション:上腹部
④CTAoによるカラーナビゲーション:骨盤部
⑤経静脈的造影CTを用いたカラーナビゲーションイメージ
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書籍情報
- ISBN:9784765317566
- ページ数:451頁
- 書籍発行日:2018年10月
- 電子版発売日:2018年11月30日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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