画像診断別冊 KEY BOOKシリーズ すぐ役立つ救急のCT・MRI 改訂第2版

  • ページ数 : 396頁
  • 書籍発行日 : 2018年3月
  • 電子版発売日 : 2019年2月15日
¥8,140(税込)
ポイント : 148 pt (2%)

商品情報

内容

救急画像診断の決定版となる,待望の改訂第2版!
救急でよく遭遇する疾患を網羅.初版より,胸部や非外傷性腹部救急疾患を増やし,外傷についても充実.本シリーズの特長である見開き構成で,病態・画像所見・鑑別診断のポイントを詳述し,今すぐ役立つ一冊.

本書は2018年3月5日に発行された書籍を電子化したものです.本書の内容および表記は発行当時のものであることをご了承願います.
※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.304-307およびp.314-315は未収載となっております).

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序文

関西では京都および滋賀地区を中心に「救急放射線画像研究会」が定期的に開催されており,症例検討を中心に毎回,活発な討論がされています(平成29年11月の段階で91回開催).その世話人のお一人である早川克己先生(前 岩手県立釜石病院・京都市立病院)から,「東京でも若手のための救急放射線の勉強会を開催しては」というアドバイスをいただきました.そこで,藤田安彦先生(前 東京西徳洲会病院放射線科,現 徳之島徳洲会病院院長),高木 亮先生(日本医科大学付属病院放射線科,現 日本大学)に賛同いただき,平成21年3月に第1回を開催する運びとなりました.先達による関西を中心とした「救急放射線画像研究会」に準えて,名称を「救急放射線画像研究会 in 東京」とし,症例持ち寄りの勉強会として始まりました.平成30年1月現在で52回を重ねるに至っています.

平成24年に,本研究会の世話人3名(井田,高木,藤田)が編者を務め,研究会出席者を中心とする執筆による「画像診断別冊KEY BOOKシリーズ すぐ役立つ救急CT・MRI」の発刊に至りました.

改訂第2版では,章編者として「救急放射線画像研究会 in 東京」の世話人に新たに加わった服部貴行先生(大久保病院),古川 顕先生(首都大学東京健康福祉学部),田嶋 強先生(国立国際医療研究センター病院),森田 賢先生(東京女子医科大学)にも担当していただきました.さらに,「呼吸器」の章に芦澤和人先生(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科)にも加わっていただきました.

また初版に引き続き,早川克己先生に救急画像診断時の造影剤の適正な使用方法や注意点について,最新情報を含めてご執筆いただきました.

放射線科医は読影室にこもってばかりいるのではなく,CTやMRI,IVRの現場で撮像プロトコールの指示を出し,緊急読影を行い迅速に診断を提供することで,救急スタッフの一員として責務を果たすことが可能となります.救急現場で積極的に検査法を提案し画像診断管理を行うことで,時期を逸しない,より効率的かつ非侵襲的な診断法を組み立てることができるようになります.初療段階で放射線科医が病態診断に関与することで,主治医単独の自己完結型医療を防ぎ,より的確な診断と治療方針の選択につながります.予約外の緊急検査依頼を断ることに心血を注ぐより,救急主治医と一緒になって診断のためにどのような撮像法が適しているかを考える方が,患者にとっても有益です.

本書が放射線科のみならず救急を志す若手医師の一助となることを願い,そして多くの放射線科医が救急に興味をもってくれることを望みます.

井田 正博


「画像診断別冊KEY BOOKシリーズ すぐ役立つ救急のCT・MRI」は救急疾患の画像診断を勉強する初学者ために企画された本で,初版の発行から約6年が経過しました.この本を企画した当時は,救急診療で比較的多く遭遇する疾患を中心に症例を選び,放射線科医や放射線技師はもとより,当直業務を行う救急医,外科医,内科医にも気軽に手に取ってもらえるような本を目指しました.第2版に向けて,実際の救急診療を考えて外傷と非外傷性を分けて疾患を整理しました.また,初版では少し物足りなかった胸部,腹部の非外傷性救急疾患について,この分野の専門の先生に新たに章編者に加わっていただき,より充実した内容になるように心がけました.さらに,症例が多くなりすぎて本が重くならないことにも留意しました.救急診療では,本を読みながら診察をするような余裕はありません.ちょっと気になった症例を,気軽にパッと手に取って勉強できることも大切な要素と考えました.第2版を救急診療の画像診断に少しでも役に立てていただければ幸いに思います.

最後に,新たに章編者に加わっていただいた先生方に深く御礼を申し上げます.

高木 亮


平成21年3月に井田先生のお誘いで「救急放射線画像研究会 in 東京」に参加することになった次第ですが,本研究会は井田正博先生と高木 亮先生が中心になり,症例持ち寄りの勉強会として始まりました.そして現在も症例検討を中心に毎回,活発な討論がされています.

平成24年には研究会出席者を中心に各項の執筆を担当して,「画像診断別冊KEYBOOKシリーズ すぐ役立つ救急CT・MRI」を発刊することができました.これもひとえに執筆者と学研メディカル秀潤社の担当者が尽力されたおかげだと感謝しております.

今回は,井田正博先生,高木 亮先生をはじめ,古川 顕先生,服部貴行先生,森田 顕先生など素晴らしい放射線診断専門医が参加されることになり,この出版に参加できることは大変光栄に思っています.現在は,内科の仕事に従事しながら管理職・臨床などに携わっていますので,現役の放射線診断専門医ではありませんが,このような救急画像診断の大切さを知る機会を与えていただき,ありがとうございます.

救急の現場で,本書が多くの研修医や救急現場の多職種に利用され,患者様の治療に貢献できることを願っています.

2018年1月

藤田安彦

目次

1.脳血管障害

脳血管障害総論

くも膜下出血

脳梗塞(超急性期)

椎骨動脈解離

高血圧性脳出血

【二次性脳出血】

もやもや病(Willis動脈輪閉塞症)

脳腫瘍

脳動静脈奇形

静脈洞血栓症

脳動脈瘤切迫破裂

2.救急を要する脳疾患

救急を要する脳疾患総論

低血糖脳症

髄膜炎

単純ヘルペス脳炎

Creutzfeldt-Jakob病

Wernicke脳症

低髄液圧症候群

頸動脈海綿静脈洞瘻

肥厚性硬膜炎

一酸化炭素中毒

PRES

可逆性脳血管攣縮症候群

脳膿瘍

下垂体卒中

視神経炎

低酸素脳症

びまん性軸索損傷/びまん性脳腫脹

慢性硬膜下血腫

脳ヘルニア

小児虐待(1)

小児虐待(2)(shaken baby syndrome)

3.頭頸部

頭頸部総論

頭頸部異物

眼窩蜂窩織炎

扁桃周囲膿瘍

クループ,急性喉頭蓋炎

川崎病

急性リンパ節炎

4.脊椎

脊椎脊髄総論

椎間板ヘルニア

脊椎硬膜外血腫

椎体炎・椎間板炎・椎体周囲膿瘍

脊髄硬膜動静脈瘻

脊髄梗塞

石灰沈着性頸長筋腱炎

亜急性連合性脊髄変性症

5.心大血管

胸部非外傷性救急疾患:心大血管系総論

大動脈解離

胸部大動脈瘤

急性肺血栓塞栓症

心不全(心原性肺水腫)

急性心筋炎

心臓腫瘍(血管肉腫)による心タンポナーデ

6.呼吸器

呼吸器領域総論

〈非感染性肺疾患〉

急性呼吸窮迫症候群

肺水腫

急性好酸球性肺炎

間質性肺炎

過敏性肺炎

特発性食道破裂

〈肺感染症〉

【市中肺炎】

細菌性肺炎・肺膿瘍

ウイルス性肺炎(インフルエンザウイルス)

【市中肺炎】

レジオネラ肺炎

肺真菌症(侵襲型肺アスペルギルス症など)

PCP,CMV肺炎

肺結核症

誤嚥性肺炎

敗血症性肺塞栓症

7.消化管

急性腹症総論

絞扼性腸閉塞

大腸癌による結腸閉塞症

腸重積

外ヘルニア

内ヘルニア

S状結腸軸捻転

盲腸捻転

虫垂炎

大腸憩室炎

アニサキス症

消化管穿孔(1):上部消化管穿孔

消化管穿孔(2):下部消化管穿孔

腸管気腫症

Meckel憩室

消化管出血(1):総論

消化管出血(2):各論

SLEに合併する腸炎(ループス腸炎)

感染性腸炎

小腸閉塞症

腹膜垂炎

大網捻転症

非閉塞性腸間膜虚血

上腸間膜動脈閉塞症

shock bowel

虚血性大腸炎

好酸球性消化管疾患

異物による腸閉塞

8.肝胆膵脾

急性膵炎

胆石

無石胆嚢炎

気腫性胆嚢炎

急性胆管炎

閉塞性黄疸

急性肝炎

肝膿瘍

肝細胞癌の破裂

9.腹部血管

腹部大動脈瘤切迫破裂

炎症性腹部大動脈瘤

解離性動脈瘤

分節性動脈中膜融解症

腹部内臓動脈瘤

腹部内臓動脈解離

10.泌尿器

泌尿器領域総論

尿路結石症

急性腎盂腎炎

急性巣状細菌性腎炎

腎膿瘍

気腫性腎盂腎炎

気腫性膀胱炎

精巣捻転

急性精巣上体炎

フルニエ壊疽

腎血管筋脂肪腫の破裂

腎梗塞

11.婦人科

婦人科領域総論

内膜症性嚢胞

卵巣腫瘍茎捻転

正常卵巣茎捻転

異所性妊娠

子宮筋腫赤色変性

子宮筋腫茎捻転

12.外傷

【頭部】

頭部外傷総論

外傷性くも膜下出血

急性硬膜下血腫

急性硬膜外血腫

脳挫傷(軽症,中等度,重症)

出血性脳挫傷

遅発性外傷性脳内血腫

脊髄損傷

脊椎圧迫骨折

【顔面】

側頭骨骨折

眼窩吹き抜け骨折

三脚骨折

顔面横断骨折(1)

顔面横断骨折(2)

視神経管骨折

下顎骨骨折

【胸部】

胸部外傷総論

肺挫傷(軽症)

肺挫傷(重症):肋骨骨折,血気胸,flail chest

大動脈損傷

気管・気管支損傷

横隔膜損傷

【腹部・骨盤】

腹部外傷総論

脾損傷

肝損傷

腎損傷

腸管損傷

腸間膜損傷

骨盤損傷

付録

救急時における造影剤の使い方


索引

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書籍情報

  • ISBN:9784059172499
  • ページ数:396頁
  • 書籍発行日:2018年3月
  • 電子版発売日:2019年2月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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