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- 藤村 昭夫
- 第2版 時間治療学
商品情報
内容
初版から14年、この間の時間生物学の進歩には著しいものがあります。一方、時間治療学についても地道な努力が続けられ、その成果は徐々に臨床に取り入れられ「薬をより適切に使用するための方策のひとつ」として紹介されるようになってきました。しかしながら、日常診療で時間治療学的特徴を考慮して薬を処方している医師は非常に少ないのが現状です。
改訂第2版では、臨床の現場で時間治療学的観点から処方が行われている21の疾患・病態を取り上げ、それぞれについて最新の情報を使いやすくまとめました。薬の適正使用の情報源として役立つ1冊です。
序文
第2版 はじめに
初版が出版されて14年が過ぎたが,この間の時間生物学の進歩には著しいものがある。1970年代初めから中枢神経系に存在する視交叉上核に生体時計が在ることが知られていたが,その後,様々な末梢組織にも生体時計が見出された。さらに,生体リズムの発現に関与している時計遺伝子群の発見によって生体時計の制御メカニズムの解明が進むとともに,その破綻が原因となって発症する疾患も存在することが明らかになり,数多くの研究者が注目する研究分野に成長した。
一方,時間治療学についても地道な努力が続けられ,その成果は徐々に臨床に取り入れられたが,大きな注目を浴びることはなかった。しかし,数年前にNHK「クローズアップ現代」に時間治療学が取り上げられたことを契機に注目を浴びることになり,その後,ほかのマスコミにも「薬をより適切に使用するための方策のひとつ」として紹介されるようになった。このように時間治療学に対する社会の認知度は確実に向上しているが,一方,日常診療で時間治療学的特徴を考慮して薬を処方している医師は非常に少ないのが現状である。
改訂第2版では,臨床の現場で時間治療学的観点から処方が行われている21の疾患・病態を取り上げ,それぞれについて最新の情報をまとめた。本書が薬の適正使用の情報源として活用され,薬物療法が向上すれば幸いである。
最後に,本書の編集・出版にご協力いただいた日本医事新報社の磯辺栄吉郎様に厚く御礼申し上げます。
平成26年1月
藤村昭夫
目次
chapter Ⅰ 総論
1 生体時計
2 時間薬理学
chapter Ⅱ 各論
1 虚血性心疾患
2 高血圧
3 脳梗塞
4 静脈血栓塞栓症
5 気管支喘息
6 てんかん
7 悪性腫瘍
8 変形性関節症,関節リウマチ
9 脂質異常症
10 糖尿病
11 骨粗鬆症
12 感染症
13 不眠,うつ病
14 消化性潰瘍
15 臓器移植
16 アレルギー疾患
17 腎疾患
18 疼痛性疾患
19 妊娠高血圧症候群
20 緑内障
21 多発性硬化症
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書籍情報
- ISBN:9784784941810
- ページ数:184頁
- 書籍発行日:2014年3月
- 電子版発売日:2014年6月20日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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