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心因性愁訴を極める〈ジェネラリストのための実践的10症例〉

児玉 知之 (著)

日本医事新報社

  • ISBN : 9784784944903
  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2015年7月
  • 電子版発売日 : 2016年3月11日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥4,070 (税込)
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商品情報

しつこい愁訴を抱えた患者さんから逃げない!

いわゆる不定愁訴、medically unexplained symptomsの中で恐らくはかなりの比率を占めるであろう、「心因性」愁訴について系統的に整理できるように企画されています。
動悸、喉の違和感、腹痛、頭痛、腰痛、めまい、不眠といったありふれた訴えから、心因性の要素をあぶり出し、間違いのない初期治療を行うためのエッセンスがまとめられた一冊。

■ 序文

はじめに
心因性愁訴という語句についてのお断りと本書の意義について

「 検査上はどこも悪くないですから」などと説明をしても、患者に納得してもらえなかった経験はないでしょうか?

そして、そのような患者に、症状は心因性のものかもしれないことを説明し、実際に向精神薬を使用しても、あまり治療効果があがらず、困った経験はないでしょうか?

また、精神科や心療内科に紹介しようとして、患者の同意を得られず抵抗されたり、紹介しても専門科とスムーズに連携できなかったことはないでしょうか?

本書は、いわゆる不定愁訴、medically unexplained symptoms の中で恐らくはかなりの比率を占めるであろう、「心因性」愁訴について系統的に整理できるように企画しました。しかし、実は心因性愁訴という言葉は、学術的には正式な用語ではありません。

「 心因性」という語句は、精神科を専門としない医師からは、器質では説明がつかないという意味合いで発せられることが多いです。一方、精神科では、その意味合いがかなり異なります。そもそも精神科医は、「心因性」という語句と「愁訴」という語句を併せて用いることはしないのが一般的です。

精神科の診断基準に当てはめて考えれば、本書でいう「心因性愁訴」は、不安障害(パニック障害、身体表現性障害、全般性不安障害、社会不安障害、特定の恐怖症などを含む)を中心として、適応障害・うつ病(特にいわゆる仮面うつ病といわれるような身体愁訴中心のうつ症状)などから来る症状を雑多に含んでいます。

本来は、それらを区別できるように修練し、それぞれに対応や治療を考える方がよいのでしょうが、メンタルケアを専門としない医師にそこまで求めるのは現実的ではありません。

何よりプライマリケアの現場においては、そうした愁訴を呈する患者はきわめて多く、そのすべてをメンタルケア科に紹介することは困難です。したがって、ある程度、プライマリケア医が主治医として対応しなければならないわけです。

本書は、日常診療において、ありふれた疾患群である心因性の特徴を有する症状を「心因性愁訴」と総称し、共通の方策で対応できるようにまとめています。

すなわち、精神科を専門としない先生方が、日常臨床において、どのようにしたら効率的に精神的な所見とその特徴を問診できるか、そしてその所見をもとにして間違いの少ない初期治療ができるか、という点に重きを置いています。

実は心因性愁訴のかなりの部分は、精神科や心療内科の医師よりも身体科の医師の方が上手に治療できる可能性があると感じています(その理由は本書をご覧ください)。そして、ほんの少しのコツやエッセンスに気づくだけで、それは達成できるのです。

本書によって、内科系・外科系を専門とする先生方の実臨床から、よりよく心因性愁訴が検知され、悩める患者さんとうまく付き合えるお手伝いができるのであれば、筆者としては望外の極みです。

2015年7月

児玉知之

■ 目次

第1章 心因性愁訴の典型例・・・腹痛・胸痛を呈するも画像検査では異常がない35歳男性

第2章 パニック障害・・・動悸・息切れを呈するも心電図では異常がない28歳女性

第3章 ヒステリー球・・・喉の違和感を訴えるも内視鏡・喉頭鏡では異常がない54歳女性

第4章 過敏性腸症候群・・・腹痛・下痢を繰り返すが内視鏡では異常がない26歳男性

第5章 頭痛・・・頭痛で休職を繰り返す26歳女性

第6章 不眠・・・睡眠導入剤でも一向に不眠が改善されない43歳女性

第7章 うつ状態の診断・・・めまいを感じて出社できなくなった56歳男性

第8章 うつ状態の初期治療・・・倦怠感で家事ができなくなった43歳女性

第9章 認知症・・・目がかすむ、腰が痛いなど不定愁訴を繰り返す76歳女性

第10章 心因性愁訴を紹介する・・・心因性愁訴を疑われて紹介された88歳男性の胃がん

■ 特記事項

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