レジデントのための これだけ心電図

  • ISBN : 9784784947300
  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2018年2月
  • 電子版発売日 : 2018年4月13日
  • 判 : 指定なし
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥4,400 (税込)
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商品情報

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◎細かい理論には深入りしない。
◎緊急な心電図はパターン認識で判別する。
◎病態から心電図を思い浮かべる。
◎心電図と治療をセットで覚える。

■日本医事新報社のレジデント向け書籍
レジデントのための腎臓教室
レジデントのためのやさしイイ呼吸器教室

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■ 序文

はじめに

勉強は順序が大切

この本は、心電図の初学者(特に医大生、初期研修医、循環器病棟ナース)が効率よく勉強するために作った本です。

私は臨床医として働きつつ、医師国家試験予備校の講師もしており、研修医や医大生に教えています。その際に私がいつも気にしているのは、教える順序です。心電図に限らず勉強は何でもそうなのですが、順序が大切です。同じ内容を勉強するにしても、順序が違うだけで、理解度やヤル気がものすごく変わってしまいます。


入門書と専門書

参考書は大きく2種類に分かれます。薄くて通読しやすい入門書と、分厚い専門書です。「どちらの本で勉強すべきか?」ということがよく議論になりますが、どちらを読むかではなく、読む順序が大切なのです。

まずは入門書で全体の流れをつかみ、それから専門書を読む、というのが良い順序です。入門書だけで満足してもいけませんし、最初から専門書を読もうとするのもお勧めしません。


専門書は(すぐに覚える必要のない)細かい内容や例外を含んでいます(それが専門書の良さなのですが)。初学者がまず勉強すべき内容を優先的に書いているわけではありません。ですから、専門書を1ページ目から読んでいっても、理解すべきページにたどりつく前に「良くわからない」「難しい」となり、途中で挫折してしまう可能性が高いです。それでは意味がありません。


これは私だけの意見ではありません。様々な勉強法について調べましたが、それらに共通するのが、まずはさらっと読める入門書で全体像を把握し、それからくわしい専門書を読んでみるというやり方です。最初から難しいボリュームのある本を読みましょう、なんて意見は聞いたことがありません。


入門書を選ぶ上での注意点

ここで、入門書を選ぶ上での注意点について考えてみたいと思います。私が考える良い入門書の特徴は次の4つです。


●初学者が学ぶべきことを、

●初学者が学ぶべき順に書いてあり、

●(読みやすく楽しいため)最後まで通読することができ、

●(読み終えた後は)もっと勉強したい、専門書にも挑戦してみたいと思わせる本


ページ数が少なく、なんとなく読みやすそうに見える心電図の本はいくつかあります。しかし、ただページ数を減らしただけで、上記の特徴を備えていなければ意味がありません。前著『看護の現場ですぐに役立つモニター心電図』を執筆するにあたり、類書はほとんど読んでみましたが、残念ながら内容や順序に関してあまりよく考えられていない本が多かったのです。「読みやすい」「もっと勉強してみたい」と思わせる入門書はなかなかないようです。


実際の場面がイメージできるか?

分厚い本を見ると、心電図の様々なバリエーションが載っています。今の私はそれを見て、「こんな心電図変化もあるんだ。こんな患者が来たら気をつけよう。勉強になったな」と思うことができます。しかし、昔の私は「はぁ~、こんなにたくさん覚えられないし、覚えたところでどう役に立つんだろう?」と思っていました。初学者の皆さんも同じ疑問を持っておられると思います。


そこで、以下の点についてできるだけ具体的に記載するようにしました


●この心電図はなぜ学ぶ必要があるのか?

●どのような場面で出くわすのか?

●この心電図を学ぶとどんな良いことがあるのか?

●どのように対処すればよいのか?


実際の臨床でどのように役立つか、リアルな場面がイメージでき、よりモチベーションを持って勉強できるはずです。


本書は、これから心電図を学ぼうとする人のことを徹底して考えて作られています。ですので、1ページ目から順に読んでいただくだけで、心電図について効率よく系統的に学ぶことができます。しかも、短期間で通読できるボリュームなので、大事な内容を漏れなく学ぶことができます。ぜひ本書で心電図の勉強をスタートしましょう。

■ 目次

第1章 心電図を読む前に知っておくべきこと

お勧めしない勉強法

心電図は覚えるのか?それとも考えるのか?

心電図は2段階で読む

正常な心電図

刺激伝導系

P波とQRS波の意味

第2章 超緊急な不整脈

心室細動

心室頻拍

心静止

無脈性電気活動(PEA)

除細動の適応

AEDの使い方

第3章 緊急な不整脈

房室ブロックの基礎知識

第3度房室ブロック

第2度房室ブロック

洞不全症候群

心房細動

心房粗動

発作性上室頻拍

第4章 経過観察でよい不整脈

洞性頻脈

洞性徐脈

心室期外収縮

上室期外収縮

アーチファクト

第5章 不整脈アドバンス

心拍数の求め方

心拍数=300÷マスの数で計算できる理由

上室性と心室性のQRS幅の違い

第2度房室ブロックの分類

Wenckebach型房室ブロック

第1度房室ブロック

洞不全症候群の分類

第6章 虚血性心疾患

心電図の縦軸の意味

等電位線と小文字の意味

QRS波のバリエーション

誘導とは

心筋梗塞の心電図の見方

時間経過による波形の変化

どの誘導で異常が見られるか

前壁中隔梗塞

側壁梗塞

下壁梗塞

後壁梗塞

右室梗塞

ミラーイメージについて

狭心症の心電図の見方

ST低下の形

不安定狭心症

運動負荷心電図

冠攣縮狭心症

第7章 丁寧に見る心電図

肺血栓塞栓症

Brugada症候群

QT延長症候群

Torsades de pointes

WPW症候群

洞調律

たこつぼ心筋症

心膜炎・心筋炎

早期再分極症候群

ジギタリス効果

脚ブロックの病態

2枝ブロック

3枝ブロック

脚ブロックの心電図

電解質異常

第8章 複数の疾患を考える心電図

軸偏位

電気軸の求め方

回転異常

低電位差

高電位差

左室肥大

右室肥大

心房拡大

第9章 系統的な読み方と鑑別診断

0.パターン認識

1.心拍数

2.調律

3.軸偏位

4.回転異常

5.P波

6.QRS波

7.ST変化

8.T波

9.Q時間、QT時間

10.最後に

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