jmedmook16 あなたも名医!危ない蛋白尿・血尿

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2011年10月
  • 電子版発売日 : 2013年6月15日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

日常診療での尿検査が患者さんを救う!

ジェネラリスト臨床医学雑誌として、毎号ワンテーマに絞ったムック形式で、主に内科系臨床医のための知識・情報を発信している「jmedmook」がM2PLUSの電子版となりました。

jmedmook16では、日常診療で尿検査をし、長期に腎機能の低下をきたさないよう患者さんを管理し、腎不全への移行を阻止するという診療の基本がきっちりわかる!

序文

循環器や消化器などの疾患に比べると腎疾患に遭遇する頻度は低いのですが,腎臓専門医が少ないこともあって,ジェネラリストが蛋白尿・血尿で来院した患者さんを診なければならない現状があることは間違いありません。医学部での腎臓病の講義は十分ではなく,腎臓病や腎機能のことをあまり知らずに診療に携わっている医師が多いこともまた事実です。

腎臓病の患者さん,特に若い年代の患者さんへの対応は大変重要で難しいものがあります。なぜなら,腎臓病は痛みなどの症状もなく慢性に経過し,気づいたときには大変悲惨な結果を招く(透析導入など)病気だからです。ですので,初回受診時に「長期の治療・経過観察の大切さ」を患者さんにしっかり認識してもらうことが肝要となります。そのためにも,本書を日常診療の場で活用して頂き,腎生検所見をある程度理解した上で治療や経過観察を行ってもらえたらと思います。

第一線で診療に当たられている病院・診療所・クリニックの医師こそ,腎疾患が疑われる患者さんに尿検査を行いしっかりスクリーニングして,早い段階で「腎疾患の芽」を見つけ出し,患者さんを腎臓専門医にきちんと紹介したり,患者さんの身近なところで経過観察を行うことができるのです。

今や,腎疾患,腎障害からの透析導入患者数は30万人を超える勢いで,毎年高額な医療費が透析医療に投入されています。CKD(慢性腎臓病)という言葉の周知・普及が全国的に始まって数年経ちました。CKDという言葉は認識されるようになりましたが,「実際どう腎臓病を管理していったらよいのか」を理解している医師は少ないと思います。

是非本書をそばに置いて頂き,実際に腎疾患が疑われる患者さんが来院したら,その都度,症例ごとに学んで頂ければと思います。さらに,日常診療で尿検査をして頂き,長期に腎機能の低下をきたさないよう管理し,腎不全への移行を阻止できれば,患者さんにどんなに福音をもたらすか,改めて認識して頂ければと思います。

患者さんの予後がすぐに結果として出にくい腎臓病の診療に携わる医師は,長期にわたる地道な診療努力が必要となります。もし本書を通じて,地域に密着したジェネラリストに名医になって頂くコツを少しでも伝授できたとすれば,筆者にとってこの上ない喜びです。


2011年 10月

自治医科大学腎臓内科教授
湯村 和子

目次

第1章 尿検査から何がわかるの?

Q01 検尿は何のためにやるのか?─ 尿検査からわかる腎臓の異常

Q02 一般外来でなぜ尿検査が必要なの?─ 高血圧・糖尿病患者が多いからこそ!

Q03 学校検診の尿検査の意義は?─ 無症候の腎臓病をみつけるために行う!

Q04 蛋白尿をみたら何を考えるか?─ 蛋白尿の程度を確認する!

Q05 血尿をみたら何を考えるか?─ 尿沈渣で赤血球を確認する!

Q06 検尿結果が尿蛋白陰性,高血圧ありの場合,どう判断する?

Q07 検尿結果が尿蛋白陰性,糖尿病ありの場合,どう判断する?

Q08 検尿結果が尿蛋白陰性,高尿酸血症ありの場合,どう判断する?

Q09 検尿結果が尿蛋白陰性,高血圧あり,糖尿病ありの場合,どう判断する?

Q10 検尿結果が尿蛋白陽性の場合,どう判断する?

Q11 検尿結果が血尿陽性の場合,どう判断する?

Q12 検尿結果が尿蛋白陽性,血尿陽性の場合,どう判断する?

Q13 尿異常があまりみられない腎疾患もある?

Q14 妊婦の尿異常について知っておきたいことは?

第2章 蛋白尿・血尿が出たらどうする?

Q15 尿異常が出現したら腎・膀胱エコーをするべき?

Q16 蛋白尿が出ていても経過をみていればよい場合とは?─ 軽度の蛋白尿の場合

Q17 蛋白尿が出ていて病診連携が必要な場合とは?─ 高度の蛋白尿の場合

Q18 血尿が出ていても経過をみていればよい場合とは?

Q19 尿異常の患者さんを放っておくと透析になる?

Q20 腎臓専門医にすぐに紹介できない場合,どうする?

第3章 蛋白尿・血尿を示す腎疾患の取扱い

01 腎生検がなぜ必要なのか?

02 IgA腎症

03 微小変化型ネフローゼ症候群

04 巣状(分節性)糸球体硬化症

05 膜性腎症

06 ループス腎炎

07 半月体形成性糸球体腎炎

08 紫斑病性腎炎

第4章 蛋白尿・血尿をフォローするために知っておきたいあれこれ

01 知っておきたい腎機能低下のサイン

02 高カリウム血症が顕著な例ではどうしているの?

03 腎機能が低下し高血圧が出現したらどうしているの?

04 腎性貧血にはどうしているの?

05 食事指導・生活指導はどうしているの?

column

1 尿蛋白の選択指数(selectivity index:SI)について

2 腎生検の必要性を患者さんにどう説明すればよい?

3 血尿だけの場合は本当に末期腎不全にならないの?

4 蛋白尿を減少させると言われている薬

5 IgA腎症の肉眼的血尿

6 紫斑が出現する腎疾患について

7 オーダーメイドの食事・生活指導が大切!

参考文献一覧

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784784964161
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2011年10月
  • 電子版発売日:2013年6月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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