グローバル感染症 必携70疾患のプロファイル

  • ページ数 : 256頁
  • 書籍発行日 : 2015年8月
  • 電子版発売日 : 2016年1月15日
¥2,970(税込)
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商品情報

内容

医療関係者はもちろん、感染症対策に立ち向かう全てのプロフェッショナルの一助となる一冊

いつなんどき遭遇するかもしれない可能性がある、70疾患に対峙するための最新プロファイル集。
グローバル感染症に立ち向かうために必要な情報
「生きた疫学情報」
「サインを見落とさない診断のポイント」
「予防策の基本と日進月歩の治療法」
本書にはそのすべてが詰まっています。

序文

総合医療情報誌『日経メディカル』の編集部員が中心となり、致死的なウイルスや細菌の危険度を解説した書籍『殺人病ファイル』を初めて世に送り出したのが1995年。それから20年の時を経て、新たに生まれ変わった本書を出版することになりました。

この間、感染症は目まぐるしい変貌を遂げました。新興あるいは再興と称される感染症が次々と人類を襲い、しかも1万キロも離れた土地で発生した流行が、瞬時に目の前に迫ってくることもしばしばです。

記憶に新しいところでは、2014年に西アフリカで猛威を振るったエボラウイルス病が、1万人を超える犠牲者を生みました。同じ年には日本で、デング熱の国内感染例が約70年ぶりに確認。2015年は重症化したデング出血熱の出現が危惧されています。

2009年には、鳥インフルエンザA/H5N1 亜型の新型インフルエンザが発生。瞬く間に世界中に広がり、犠牲者は1万8500人にも達しました。その後の2013年には、鳥インフルエンザA/H7N9 亜型が中国に出現。以降も、毎年のように感染者が発生しています。

SARS(重症急性呼吸器症候群)に振り回されたのは2003年春。
700人以上の犠牲者を出したSARS はある日、忽然と姿を消しましたが、2012年にはSARSと同じ新型コロナウイルスであるMERS(中東呼吸器症候群)が登場。当初の感染地域から遠く離れた韓国を含め、400人以上の命を奪いました

こうしたキラー・ウイルス以外にも、虎視眈々と人類の命を狙っている細菌や寄生虫が存在します。多剤耐性アシネトバクター菌、多剤耐性緑膿菌、ニューデリー・メタロ-β-ラクタマーゼ1(NDM-1)産生耐性菌など、既存の治療薬の効果が及ばない細菌が存在感を増しています。

グローバル化が進んだ現代は、国境を越えた人々の交流が、かつてないほど盛んになりました。このことは、感染地域に踏み込んだ人が世界中にその病原体を運んでくれるという、病原体にとってみれば好都合な環境が整ったことを意味します。

感染症に打ち勝ってきたはずの人類は今、「グローバル感染症」と呼ばれるようになった異次元の感染症の逆襲に遭い、苦戦を強いられています。また、これらの感染症の病原体を用いたバイオテロ発生の懸念も高まっています。今ほど感染症という「敵」を知る必要性が高まっている時はありません。

恐怖と混乱を解消する最良の手立ては、正確な情報に基づき感染症のプロファイルとそれへの対策を知ることです。本書がその一助となれば幸いです。

本書は、日経メディカル編集委員の三和護と、同誌の記者経験を有する医学ジャーナリストの瀬川博子、中村克也が分担執筆しました。最後に、本書の刊行に当たり取材にご協力いただいた専門家の方々に厚くお礼申し上げます。


2015年8月
日経メディカル編集長 倉沢 正樹



目次


まえがき

焦点◆ 韓国で拡大したMERSのその後日本上陸は時間の問題、医療体制の見直し急務

焦点◆ デング熱は2度目が恐ろしい重症化サインの見逃しを防ぐには

焦点◆ エボラ熱襲来への備えは万全かリスクレベルに応じた個人防護具の選択を

解説◆ 医療関係者のためのワクチンガイドライン針刺し・切傷にも細心の注意を

解説◆ 感染症法の類型で異なる行政措置の範囲5類から1類へ、順次広がる重厚な対策

ウイルス

インフルエンザ

鳥インフルエンザ(H5N1,H7N9)

ウエストナイル熱

エイズ(後天性免疫不全症候群)

エボラウイルス病

黄熱

カリフォルニア脳炎

狂犬病

クリミア・コンゴ出血熱

コクサッキー心炎

SARS(重症急性呼吸器症候群)

C型肝炎

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)

腎症候性出血熱

西部ウマ脳炎

チクングニア熱

天然痘

デング熱

日本脳炎

ノロウイルス

ハンタウイルス肺症候群

B型肝炎

ボリビア出血熱・アルゼンチン出血熱

MERS(中東呼吸器症候群)

麻疹(はしか)

マールブルグ病

ラッサ熱

リフトバレー熱

細菌

インフルエンザ菌感染症

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

MRSA感染症

劇症型溶血性レンサ球菌感染症

結核

コレラ

サルモネラ症

ジフテリア

侵襲性肺炎球菌感染症

赤痢

多剤耐性アシネトバクター

多剤耐性緑膿菌感染症

炭疽

腸チフス

腸管出血性大腸菌感染症(EHEC感染症)

トキシックショック・シンドローム

NDM-1(ニューデリー・メタロ-β-ラクタマーゼ1)産生多剤耐性菌

梅毒

破傷風

ビブリオ・バルニフィカス感染症

病原性大腸菌感染症

ペスト(黒死病)

ボツリヌス症

リステリア症

レジオネラ症(在郷軍人病)

寄生虫・その他

アメーバ赤痢

エキノコックス症

オンコセルカ症(河川盲目症)

広東住血線虫症

Q熱

クドア食中毒

クロイツフェルト・ヤコブ病(狂牛病)

コクシジオイデス症

シャーガス病

睡眠病

つつが虫病

日本住血吸虫症

ニューモシスチス肺炎

バンクロフト糸状虫症

マラリア

ライム病

リーシュマニア症

あとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784822200206
  • ページ数:256頁
  • 書籍発行日:2015年8月
  • 電子版発売日:2016年1月15日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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