医療4.0 第4次産業革命時代の医療

  • ページ数 : 268頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2018年8月24日
¥2,530(税込)
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商品情報

内容

歴史的転換点「医療4.0」到来! 未来を描く医師30人による、2030年への展望

テクノロジーを適切に活用し、医療現場の課題解決に結びつけるにはどうしたらよいか。未来を見据える医師30人の提案とともに、医療の未来を展望します。

あわせて読む → 医療4.0 実践編~これからのヘルステック戦略

序文

はじめに

高齢化、現役世代の減少、社会保障費の増大......。

日本の未来、そして医療の未来はどうなっていくのでしょうか。

いわゆる「団塊の世代」が80歳を超え、その子どもの団塊ジュニア世代も60歳間近になる2030年に向けて、マンパワーの確保や業務負担の見直し、生産性向上などとともに、テクノロジーの最大活用が求められています。

今、社会では「第4次産業革命」が進んでいます。第4次産業革命とは、あらゆるモノがインターネットにつながるIo T(Internet of Things)、人工知能(AI)、ビッグデータ、ロボティクスなどの新しい科学技術を活用することで、産業構造だけでなく生活や人との関わり方まで含めた事柄が根本的に変わる大改革とされています。この第4次産業革命と時期を同じくして、VR(仮想現実)・AR(拡張現実)・MR(複合現実)、次世代通信規格の5G、ブロックチェーン(分散型台帳)、BMI(ブレーン・マシーン・インターフェース)などの新たな技術革新も進んでいます。まさに、第4次産業革命時代にテクノロジーは大きな変化を来し、それによって社会は歴史的な転換点を迎えているのです。

私は、この第4次産業革命に関連したテクノロジーが医療現場でも活用されるようになる時代の日本の医療を「医療4.0」と呼ぶことにしました。

日本における医療の歴史は、1960年代に国民皆保険制度が実現して今の医療提供体制の礎ができた「医療1.0」、高齢化が懸念され始め老人保健法の制定や高齢者保健福祉の10カ年計画であるゴールドプランが策定され、今につながる介護施策が進んだ1980年代の「医療2.0」、そして2000年代のインターネットの広がりとともに電子カルテをはじめとした医療のICT化が進んだ昨今の「医療3.0」と続いてきました。これが第4次産業革命時代の社会の変化に合わせて、医療分野も新たなフェーズに突入していきます。

ここで誤解がないよう説明しておくと、第4次産業革命のテクノロジーさえあれば日本の医療は良くなるはず、と根拠なく言っているわけでは決してありません。テクノロジーはあくまでも手段です。ただ、適切に活用すればとても有用な手段なので、今まで解決できなかった医療現場の課題に、新たなアプローチを提示してくれる可能性があります。

そこで、本書では日本の医療の未来を築くべく、精力的に活動をしている30人の医師にインタビューを行いました。各専門領域で活躍している30人の医師たちの多様な取り組みには、きっと新たな気づきがあることと思います。そして、第4次産業革命のテクノロジーが医療現場を変える可能性について様々な視点から語られ、2030年の医療の姿が、点ではなく面として捉えられるようになると確信しています。

繰り返しになりますが、社会は今、第4次産業革命とその関連のテクノロジーによって大きな転換点に立っています。これに伴い、医療も必ず大きく変わっていきます。その変化の足音は、本書を手に取ってくださった皆様には聞こえているのではないでしょうか。

新たなテクノロジーで、今まで解決できなかった医療現場の課題が解決できるかもしれないと思うと、なんだかワクワクしませんか? 本書をお読みいただき、「医療4.0」の未来を想像することで、今の医療現場の課題解決に少しでも貢献できれば、大変うれしく思います。


加藤 浩晃

目次

第1章 日本の医療における変化と課題

第2章 医療とテクノロジーの現状と展望

第3章 未来を描く医師30人による展望

AI問診を皮切りに、臨床現場の非中核業務を根絶する

医療において変わりゆくものと変わらないもの

人工知能に代替されない医師の価値はコミュニケーション力にあり

一人ひとりの医療の自立のために必要なブロックチェーンという技術

ハイブリッドメディシンの時代〜医療のデジタルユビキティーへの変革

2030年は「病院が選ばれる時代」になる

現場の常識や価値観を覆すソリューションを提供したい

AI医療機器で他の医師が「匠の技」を活用できる未来を

患者の受診行動変容で、限りある医療資源の適正利用を目指す

共感力の高い空間を病院や診療所内にデザインする

少子高齢化はイノベーションを興すチャンス

スマートコンタクトレンズ、アプリ......新たな技術を理解し医療に貢献したい

治療成績が目覚ましく改善した脳血管疾患領域は予防にシフト

薬、手術に加えて「アプリ」を処方する未来の治療

技術の活用で女性が働き続けるための支援と環境整備を

診療所は教育拠点に変化し、医師は「高い人間力」が求められる

テクノロジーを活用し、保育園から日本のヘルスケアを改革する

臓器別の診療科を超えた連携と「知の探求」が未来を創る

医療の未来を支える遠隔医療

2030年は新しいコミュニケーションの形が見える

これからの医療を支える「地味なデータの整備」

家庭と小児科医をオンラインでつなぎ、子育てで誰も孤立しない社会へ

オンライン診療と医療データ事業で、医療をより患者に近づける

セルフメディケーションの時代を意識して専門性を身に付ける

自分の健康は自分で守る感覚を身に付け「超健康優良社会」へ

癌の個別化医療を実践しつつ企業と臨床現場の架け橋に

医療者自身が医療現場の課題解決に向かう未来に期待

「正しい情報」だけでは変わらない人の行動を変える

プロジェクトを成功に導くエンジニア医師が求められる時代に

公開データを基に専門家と国民と行政が議論するのが当たり前の社会に

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書籍情報

  • ISBN:9784822256104
  • ページ数:268頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2018年8月24日
  • 判:四六判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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