非腫瘍性骨関節疾患の病理

  • ページ数 : 334頁
  • 書籍発行日 : 2003年3月
  • 電子版発売日 : 2019年7月19日
¥26,400(税込)
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商品情報

内容

組織像と共にX線,CT,MRIなど多数の画像を掲載!

非腫瘍性骨関節疾患の病理について,日頃病理医が困っていることや整形外科医が知りたがっていることを中心にまとめられた本邦初の本格的な解説書.多数の病理組織写真やX線写真を用いて解説されており,骨関節疾患を扱う病理医のみならず,整形外科医や放射線科医にも役に立つ内容.

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序文

本書は雑誌「病理と臨床」に2000年5月号から2002年1月号にわたり連載した"非腫瘍性骨・関節疾患の病理"をまとめ,加筆,修正を加えたものです.わが国では,整形外科病理に関する本はきわめて少なく,特に非腫瘍性の整形外科的疾患の病理に関する本はほとんど出版されていないのが現状です.したがって,連載のお話しがあったときには,参照できる本もなく,はなはだ不安な船出であったと記憶しています.しかし,著者らの日常の病理の診断経験をもとに,コンサルテーションなどをとおして日頃病理医が困っていること,整形外科医が知りたがっていることなどに,できるだけ答えるよう努力しました.われわれは当初の目標をどれだけ達成できたか大変不安でしたが,努力の甲斐あってか,連載中から病理の先生方のみならず整形外科の先生方からも暖かい励ましのお言葉とともに別刷りの請求までをもいただきました.これらは連載のなによりの励ましとなり支えとなりましたこと,ここに感謝いたします.

本書の内容ですが,まず基本的な項目立てと本文の記載は石田が行い,これを今村がsuperviseし,2人で協議して修正,図の選定を行いました.本書に使用した図は,われわれが経験し,渉猟したものが大部分ですが,一部,他施設の先生にお願いしてお借りしたものもあります.これら多くの症例を経験させて下さいました東京大学,帝京大学,東京医科大学の各整形外科学教室の先生方,病理検査室の技師の方々に感謝いたします.山口岳彦先生(獨協医科大学越谷病院病理),江原 茂先生(岩手医科大学放射線科),野島孝之先生(金沢医科大学病院病理部),岩政輝男先生(琉球大学第二病理),山本卓明先生(九州大学整形外科),岡 輝明先生(関東中央病院病理)には貴重な症例や写真を快くご提供いただきました.あらためてここに深謝いたします.

疾患ごとに画像からマクロ,ミクロという流れで図を選んだため,出来上ってみると,かなり図の多いアトラスとしての使用にも耐える本になったのではないかと思っています.本書が骨・関節疾患を扱う病理医のみならず,整形外科医や放射線科医にも参照され,日常の診療や研究に役立てば著者らは望外の喜びです.最後に本書の出版にあたり,文光堂の竹田 興,佐藤真二両氏には,「病理と臨床」の連載時より大変お世話になりました.ここにあらためて御礼申し上げます.


2002年深冷の東京にて

石田 剛
今村 哲夫

目次

1.イントロダクション

2.変形性関節疾患

Ⅰ.変形性関節症

Ⅱ.二次性変形性関節症

3.慢性関節リウマチとその関連疾患

Ⅰ.慢性関節リウマチ

Ⅱ.その他の膠原病

1.若年性関節リウマチ

2.全身性エリテマトーデス(SLE)

Ⅲ.Seronegative spondyloarthropathy

4.滑膜・関節腔の病変

Ⅰ.Detritic synovitis

Ⅱ.神経障害性関節症

Ⅲ.急速破壊性股関節症

Ⅳ.Hemosiderotic synovitis

Ⅴ.関節遊離体

Ⅵ.滑膜軟骨腫症

Ⅶ.色素性絨毛結節性滑膜炎・腱鞘巨細胞腫

Ⅷ.Lipoma arborescens

5.膝関節の病変

Ⅰ.膝関節の解剖

Ⅱ.膝内障

Ⅲ.半月板損傷

Ⅳ.十字靱帯損傷

Ⅴ.タナ障害

Ⅵ.分裂膝蓋骨

Ⅶ.膝蓋軟骨軟化症

6.脊柱の病変

Ⅰ.脊柱の解剖

Ⅱ.脊柱管狭窄症

Ⅲ.椎間板ヘルニア

Ⅳ.脊柱靱帯骨化症,石灰化症

Ⅴ.Facet jointの病変

Ⅵ.その他の病変

7.滑液包・腱・靱帯の病変

Ⅰ.滑液包,腱,靱帯の正常構造

Ⅱ.滑液包の病変

1.滑液包炎

2.Baker囊胞

3.ガングリオン

Ⅲ.腱・靱帯組織病変の基本像

Ⅳ.腱板損傷

Ⅴ.石灰化腱炎

Ⅵ.De Quervain腱鞘炎

Ⅶ.ばね指

Ⅷ.Dupuytren拘縮

Ⅸ.手根管症候群

Ⅹ.足根管症候群

Ⅺ.腱黄色腫

Ⅻ.腱・靱帯の異所性骨化

8.結晶沈着症とその関連疾患

Ⅰ.結晶の偏光観察

Ⅱ.痛風

Ⅲ.ピロリン酸カルシウム結晶沈着症

Ⅳ.オクロノーシス

Ⅴ.腫瘍状石灰沈着症

Ⅵ.ホスホグリセリド結晶沈着症

9.人工関節に関連する病変

Ⅰ.人工関節の構成

Ⅱ.摩耗粉の同定と非感染性の人工関節の弛み

Ⅲ.感染性の人工関節の弛み

Ⅳ.人工関節に合併する悪性腫瘍

10.骨系統疾患

Ⅰ.骨系統疾患とは

Ⅱ.骨形成不全症

Ⅲ.大理石骨病

Ⅳ.濃化異骨症

Ⅴ.メロレオストーシス

11.骨外傷・骨折

Ⅰ.骨折の分類と用語

Ⅱ.骨折の治癒過程

Ⅲ.骨癒合と骨癒合不全

Ⅳ.疲労骨折

Ⅴ.裂離骨折

Ⅵ.大腿骨頸部骨折

Ⅶ.脆弱性骨折

Ⅷ.外傷後骨溶解症

12.骨,関節の感染症

Ⅰ.骨髄炎

1.一般的事項

2.急性および慢性骨髄炎

3.化膿性脊椎炎および椎間板炎

4.結核性骨髄炎および脊椎炎

5.その他まれな病原体による骨感染症

Ⅱ.感染性関節炎

1.化膿性関節炎

2.結核性関節炎

Ⅲ.慢性再発性多巣性骨髄炎,胸肋鎖骨肥厚症とSAPHO症候群

1.慢性再発性多巣性骨髄炎

2.胸肋鎖骨肥厚症

3.SAPHO症候群

13.骨壊死

Ⅰ.基本的事項

Ⅱ.阻血性骨壊死

Ⅲ.骨梗塞

Ⅳ.離断性骨軟骨炎

Ⅴ.骨軟骨症(骨端症)

14.代謝性骨疾患

Ⅰ.骨生検

Ⅱ.骨粗鬆症

Ⅲ.原発性副甲状腺機能亢進症

Ⅳ.骨軟化症・くる病

Ⅴ.腎性骨異栄養症

Ⅵ.Paget病

15.その他の骨疾患

Ⅰ.組織球性疾患

1.Langerhans細胞組織球症

2.Erdheim−Chester病

3.巨大なリンパ節腫大を伴う洞組織球症

4.多中心性細網組織球症

5.その他

Ⅱ.膜形成性脂質異栄養症

Ⅲ.ライソゾーム病

1.Gaucher病

2.Morquio症候群

Ⅳ.骨膜疾患

1.乳児皮質骨増殖症

2.肥厚性骨関節症

16.骨化性筋炎とその関連疾患

Ⅰ.骨化性筋炎

Ⅱ.手足指趾の反応性骨軟骨形成性病変

1.Florid reactive periostitis

2.Bizarre parosteal osteochondromatous proliferation

3.爪下外骨腫

Ⅲ.頭部筋膜炎

17.病理組織診断の表記法


文献

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784830604461
  • ページ数:334頁
  • 書籍発行日:2003年3月
  • 電子版発売日:2019年7月19日
  • 判:指定なし
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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