カラーイラスト図解 手軽にとれる神経所見

  • ページ数 : 118頁
  • 書籍発行日 : 2011年1月
  • 電子版発売日 : 2019年8月23日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

神経所見のとりかたの第一歩!入門書として最適!

神経所見のとりかたについて,研修医・若手医師が最初に身につけるべき内容に絞って解説した実践テキスト.実際にベッドサイドで神経所見をとるイメージが湧きやすいようにカラーイラストをふんだんに盛り込み,初学者が目で見て理解できるよう構成.初期研修医や総合診療医を目指す若手医師が最初に身につけるべき最小限の神経所見に内容を絞ってあるので,学び始めに最適.

■関連書籍
カラーイラスト図解 手軽にとれる小児神経所見

序文

神経所見の興味深いところは,解剖学的診断が可能で,病歴と合わせると病態診断までたどり着ける点だと思いますが,「神経はわからないので」という言葉をよく耳にします.苦手意識はどこから来るのでしょうか.おそらく,とるのに時間のかかる神経所見が一因であると思います.では,神経所見をとることができるのは,神経内科医や脳神経外科医だけでよいのでしょうか.以前,筆者が学生のころ憧れていた,舞鶴市民病院にいらっしゃったDr. Willis は,「内科医として神経所見と皮膚所見がしっかりとれた方がよい」と仰っていました.確かに,異常な神経所見に出くわしたときに,それが何を意味するかまで判断するには,トレーニングが必要でしょう.しかし,専門医ではなくても,必要なときに神経所見をとることができ,正常ではないと気づくことができることが出発点であると思います.初期臨床研修制度が始まり,様々な科をローテートする研修が行われるようになった現在,研修医の皆さんにとっても,神経所見をしっかりととり,適切に専門医にコンサルテーションすることが必要です.また,総合診療を目指す若手医師の皆さんにとっても,神経所見は身につけるべきスキルだと思います.

本書は,月刊誌「臨床研修プラクティス」2009 年4 月号から2010 年1 月号まで全10 回にわたって掲載した連載「初期研修医でもとれる神経所見」に,大幅な加筆・修正を加えて単行本化したものです.神経所見について書かれた優れた成書はたくさんありますが,この本はなるべくイラストを使い,実際のベッドサイドでのイメージが湧くように書いたつもりです.単行本化に当たって改良した点は,読者が更に便利に本書を用いることができるように,雑誌掲載時よりもイラストを拡大するとともに,イラスト内容に修正を加えたこと,その所見に異常があった場合にどんな疾患や病態が考えられるかを" この診察でわかること " として,診察法ごとにまとめた欄を新設したこと,救急外来での神経診察法の章を新たに加えたことなどで,その他細かく加筆や文章の見直しを行っております.

この本が,初期研修医の皆さんや総合診療を目指す若手医師の皆さんの日常のトレーニングに少しでも役に立てばと思っています.また,多くの方の神経所見の苦手意識克服の第一歩につながることを期待して,本書の序文といたします.最後に,私のわがままに懇切丁寧に対応していただいた文光堂の佐藤真二氏と編集スタッフの皆さまにはこの場をお借りして深謝いたします.


平成22年12月

塩尻 俊明

目次

1 髄膜徴候のみかた

意外と知られていない,でも簡単な髄膜徴候~eyeball tenderness

もう1つかんたんにできる髄膜徴候~jolt accentuation

髄膜徴候としての有名な項部硬直

Kernig徴候

Brudzinski徴候

2 眼のみかた

視力・視野はじっくりと

眼裂の左右差~見つけよう! Horner症候群

瞳孔,対光反射

輻輳調節反射~患者も研修医も難しい?

眼位

眼球運動

3 顔・耳・飲み込みのみかた(1)

顔面の感覚~簡単な解剖を覚えておけば理解もしやすい!

角膜反射

開口

顔面の麻痺~末梢性と中枢性の区別をしよう!

Myerson徴候~研修医でもできるPrkinson病のスクリーニング

聴力~ベッドサイドでもスクリーニング!

4 顔・耳・飲み込みのみかた(2)

救急外来で必ず出遭う眼振

軟口蓋のみかた

病棟で必要になる嚥下のみかた

構音

5 手・足のみかた(1)

視診

不随意運動

筋トーヌスの異常

上肢における錐体路徴候

6 手・足のみかた(2)

上肢筋力検査

上下肢協調運動

7 手・足のみかた(3)

下肢の視診

筋トーヌスの異常

Lasegue徴候

錐体路障害のスクリーニング

Hoover徴候~ヒステリー性の片麻痺を見抜け!

下肢の徒手筋力テスト

8 歩行・体性感覚のみかた

歩行の視診

体性感覚のみかた

9 反射のみかた

腱反射

Babinski徴候

10 意識・高次機能のみかた

意識障害

失語~優位半球の症状

失行

失認~劣位半球の症状

記憶障害

11 5分でできる神経学的所見

視野

瞳孔,対光反射,眼位,眼球運動,眼振

顔面の感覚

顔面の運動

Myerson徴候

聴力

口蓋垂,軟口蓋

構音

上肢の検査

指鼻試験

歩行

下肢の検査

膝踵試験

体性感覚

反射

優位半球のスクリーニング

劣位半球のスクリーニング


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書籍情報

  • ISBN:9784830615399
  • ページ数:118頁
  • 書籍発行日:2011年1月
  • 電子版発売日:2019年8月23日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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