周産期の生理学

  • ページ数 : 200頁
  • 書籍発行日 : 2015年11月
  • 電子版発売日 : 2016年7月8日
¥4,180(税込)
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商品情報

内容

母体・胎児管理に必須の生理学が学べる!

分娩に携わる医師や助産師のすべてが習熟すべき「胎児心拍数モニタリング」。
本書はベルランド総合病院の毎日のカンファレンス・講義に沿っての問題集となっており、新しい質問に対しても以前に学んだ知識が必要な場合は、復習の意味も含め、同じ説明を繰り返し、大切な知識を頭に残していきます。
産婦人科医・助産師として働き始めた皆様に、是非読んでいただきたい一冊。

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序文

序文

1960 年代に黎明期を迎えた周産期医学の第一歩は,胎児心拍数の連続 的監視に始まると言っても過言ではないでしょう.それまで,聴診器や トラウベで間歇的に数えていた胎児の心拍を,分娩中,連続的に観察で きるようになったそのときから,胎児自身が「fetus as a patient」とし て社会に認知され,産科学により新しい学問領域を広げてくれたのです. またたく間に胎児心拍数モニタリングは胎児健康状態の診断法として認 められ,世界中に広がりました.現在では周産期医療のスタンダードま でになりましたが,このことは,分娩に携わる医師や助産師のすべてが これに習熟しないといけなくなるということで,いきおい,簡便なマニュ アル的,紋切型な判読になる傾向があります.しかしながら,胎児心拍 数モニタリングの創始者,Professor Edward H. Hon の臨床観察による 胎児心拍数パターンの分類は,その後多くの研究者によって生理学的な 裏打ちがなされ現在に至っています.

本書では,母体,胎盤,臍帯,胎児,そして実際の胎児心拍数パター ンを納得して理解していただけるように,必要な生理学的知識を質問形 式にし,まず皆さんに考えていただいたのち,解答例とその解説を読ん で理解していただくという方式をとってみました.われわれベルランド 総合病院の毎日のカンファレンス・講義に沿っての問題集なので,新し い質問に対しても以前に学んだ知識が必要な場合は,復習の意味を含め, 同じ説明を繰り返しました.重要な問題に対しても,「教育は繰り返し」 が必要と信じて,敢えて重複は避けませんでした.もし,「また同じこと が書いてある」と気づかれたら,それは「大切な知識が自分の頭の中に 残っている」「自分は進歩している」と感じて,自信を持って進んでくだ さい.

大阪大学名誉教授
社会医療法人 生長会 ベルランド総合病院 周産期医療研究所所長・医学教育センター長
村田 雄二

目次

・序文 編著者から

・序文 レジデントから

【Chapter1 母体の生理学】

◆Introductory Questions

◆1 母体の心血管変化

◆2 母体の循環器の変化

◆3 母体血圧の変化

◆4 妊婦の姿勢と血圧

◆5 母体血流分布の変化

◆6 子宮血流と酸素運搬能

◆7 子宮血流減少

◆8 母体の酸塩基平衡

◆9 母体血の酸素濃度

◆10 酸素解離曲線

【Chapter2 胎盤と臍帯の生理学】

◆Introductory Questions

◆11 胎盤の構造と血流

◆12 臍帯

◆13 子宮血流

◆14 絨毛間腔

◆15 子宮収縮

◆16 胎盤輸送

◆17 単純拡散

◆18 単純拡散における濃度勾配(濃度差)

◆19 単純拡散における交換面積

◆20 単純拡散における母児間の距離

◆21 単純拡散における拡散定数

◆22 酸素と二酸化炭素の胎盤通過性

【Chapter3 胎児の生理学】

◆Introductory Questions

◆23 胎児循環(1)

◆24 胎児循環(2)

◆25 化学受容体

◆26 圧受容体

◆27 胎児中枢神経系

◆28 子宮内胎児行動

◆29 自律神経系

◆30 自律神経系-交感神経系

◆31 自律神経系-副交感神経系

◆32 呼吸性アシドーシス

◆33 低酸素,アシドーシス,アスフィキシア

◆34 急性低酸素に対する胎児の反応

◆35 持続する低酸素に対する胎児の反応

◆36 代謝性アシドーシス

◆37 臍帯動脈血の酸塩基平衡

◆38 分娩時低酸素による新生児神経障害

【Chapter4 胎児心拍数モニタリングの生理学】

◆Introductory Questions

◆39 心拍数基線,徐脈・頻脈,一過性徐脈・一過性頻脈

◆40 胎児頻脈と胎児徐脈

◆41 胎児心拍数細変動

◆42 子宮収縮

◆43 周期性心拍数変動と非周期性心拍数変動

◆44 早発一過性徐脈

◆45 変動一過性徐脈

◆46 遅発一過性徐脈

◆47 サイヌソイダルパターン

◆48 一過性頻脈

◆49 胎児健康状態悪化のカスケード

◆50 分娩中の母体心拍数パターン

【Supplements 胎児心拍数モニタリングをさらに読みとくためのヒント】

(1)胎児心拍の歴史

(2)胎児心拍数と睡眠サイクル

(3)CST

(4)NST

(5)CSTとNST

(6)検査の精度

(7)胎児心拍数の連続モニタリングと断続的聴診

(8)「胎児仮死」「fetal distress」の用語について

(9)reactiveとreassuring

(10)胎児の脳死

(11)胎児生理学のための動物実験モデル

(12)分娩時のアスフィキシアと新生児神経障害

(13)胎児サイヌソイダルパターン(SHR)定義と出現のメカニズム

(14)分娩中の母体心拍数

(15)2,3-ジホスホグリセリン酸(2,3-DPG)


・Index

・編著・執筆者一覧

・編著者略歴

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書籍情報

  • ISBN:9784840454629
  • ページ数:200頁
  • 書籍発行日:2015年11月
  • 電子版発売日:2016年7月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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