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ナースのための 直感でとらえる!循環器疾患の総整理

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2016年9月
  • 電子版発売日 : 2016年12月2日
¥2,970(税込)
ポイント : 54 pt (2%)
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商品情報

内容

すべては現場=ベッドサイドで起きている! 

五感を駆使して循環器疾患に立ち向かうナースの最後の切り札、直感をきたえるためのコンパクト・バイブル。身体所見から疾患、治療ケアへと、読んですっきり整理なっとくの一冊!

序文

はじめに

早いもので、医師になって13 年が経ちました。その間に循環器領域における診療技術は目覚ましい進歩を遂げ、特に、薬剤溶出性ステント、心臓再同期療法、植込み型除細動器、そしてここ数年ではカテーテルで弁膜症の治療までできるようになり、これら新規デバイスの登場が循環器診療の進歩にもたらした影響は計りしれません。さらに、IT 技術の進歩により、大規模多施設臨床研究が盛んに行われるようになったことで導かれた豊富なエビデンスも拍車をかけ、今や医療従事者にとって、情報の大海から診療に役立つ情報を効率よくつかみ取り、知識のアップデートを行うことがそれほど容易ではなくなってきています。

先日、某大手書店の医学書籍コーナーに足を運ぶ機会がありました。ふと思いついて循環器臨床看護書籍コーナーにも立ち寄ったのですが、なんと、その半数以上が心電図判読、救急外来や集中治療室における緊急対応に関する書籍で占められていたのです。確かにこれらの書籍はいずれもわかりやすく、すぐに臨床に役立つ内容ではありますが、循環器全般、特に最新エビデンスをかみ砕いた上で、現場の臨床経験を盛り込んだ「直感(直観)的なものの考えかた」を凝縮した書籍はほとんどありませんでした。最近は多くの学会でチーム医療の重要性が強調されていますが、医療従事者全体で「循環器診療における、ものの考えかた」を共有しておくことは、チーム医療のコアであると思います。

本書は2013 年7 月から18 回にわたってHEART nursing 誌に連載された「現場力up ! 実践レクチャー ナースのための直感でとらえる循環器疾患総要点」を書籍化したもので、一通り読んでいただければ、循環器診療における最重要ポイントを最新のエビデンスに基づいた形で「直感(直観)的」に総整理できるように編集しています。ぜひ、明日からの臨床に役立てていただければと思います。

最後に、ご多忙な中、連載から本書執筆まで監修者として根気強く付き合ってくださった、慶應義塾大学循環器内科専任講師の香坂俊先生、私の臨床医、研究者としての礎をつくってくださった国立循環器病研究センター心臓血管内科部長の安斉俊久先生、メディカ出版看護セミナー講師仲間である、埼玉メディカルセンター循環器内科医長の村木浩司先生、さいたま市立病院循環器内科医長の宗形昌儒先生、そして本書をより良い書籍にするべく情熱を燃やしていただいたメディカ出版の山川賢治氏に深く御礼申し上げたいと思います。


2016年7月吉日

永井 利幸

目次

【Step1】心不全I 急性心不全

◆―急性期治療のパラダイムシフト―

◆直感1 心不全の診断に王道なし!!

◆直感2 タタくのでもなく、出すのでもなく、"吸わせて広げる"

【Step2】心不全II カテコールアミンと強心薬

◆―優劣でみるホントのところ―

◆直感1 カテコールアミン、強心薬は"必要悪"であり、それぞれに"優劣"がある

◆直感2 玉座に君臨した"ノルアド"

【Step3】心不全III 退院前のケア

◆―再入院を予防するために―

◆直感1 「基礎疾患」と「増悪因子」を考慮した治療ケア介入を!!

◆直感2 心不全の「現在地」を把握する

【Step4】血行動態I 動脈圧

◆―数値も大事だが、もっと波形を見よう―

◆直感1 動脈圧の成り立ちは心臓と血管が作り出す波形の足し算である

◆直感2 動脈圧波形から血行動態を透かし見る

【Step5】血行動態II スワン・ガンツカテーテル

◆―上手に使えば優秀なNavigator―

◆直感1 心係数>2.2、肺動脈楔入圧<18にこだわるなかれ

◆直感2 データの解釈に困ったときはSvO2と肺動脈拡張期圧の変化を見よ

【Step6】虚血I 急性冠症候群の「今」を知る

◆―カテの緊急性とリスク評価―

◆直感1 ACSの予感がしたら心電図、そこでST上昇を見たら緊急カテ

◆直感2 心電図でST上昇を認めなければ、慌てず落ち着いてリスク評価を行う

◆直感3 ACSで直ちに投与すべき薬剤はいつも同じ。セットでERに準備しておく

【Step7】虚血II 安定虚血性心疾患

◆―盲目的な血行再建(狭ければ開く)は時代遅れ?―

◆直感1 安定冠動脈疾患への治療の基本は、きちんとした生活指導と薬物療法である

◆直感2 高リスクにはGo!! 低リスクにはぎりぎりまで我慢!!

【Step8】不整脈I 致死性心室性不整脈

◆―直感で闘うために―

◆直感1 視界に心室細動や脈なし心室頻拍が入ったら、条件反射的にまず止める!

◆直感2 脈があれば1回深呼吸し、不安定サインの評価を!

◆直感3 原因疾患はまず急性冠症候群を考える!

【Step9】不整脈II 心房細動、その他の上室性頻脈

◆―ひそむリスクを見逃さない―

◆直感1 QRS幅が狭ければ絶対に上室性、不安定サインがなければ焦らない!

◆直感2 阿修羅のような心房細動

◆直感3 心臓から飛んでくるミサイルから重要臓器を防衛せよ!!

【Step10】不整脈III 徐脈性不整脈

◆―脈を速くするだけでは終わらない、かも―

◆直感1 遅い脈の背後にひそむ魔物に警戒せよ!

◆直感2 恒久的ペースメーカのモードは心臓のご機嫌で決まる

【Step11】弁膜症I 大動脈弁狭窄症と閉鎖不全症

◆―手術のタイミングをどのように判断しているのか―

◆直感1 大動脈弁狭窄症は「早期発見」と「症状が出るか出ないか」のところで手術

◆直感2 慢性経過の大動脈弁閉鎖不全症では「自覚症状」と「左室機能」がカギ

◆直感3 急激に大動脈弁の逆流が生じた場合は直ちに手術を!!

【Step12】弁膜症II 僧帽弁狭窄症と閉鎖不全症

◆―手術の適切なタイミングとは―

◆直感1 慢性経過の重度僧帽弁閉鎖不全症は「自覚症状」と「左室機能」に加えて「弁形成の可能性」に着目!

◆直感2 急激な僧帽弁逆流は大動脈弁逆流よりも切実かつ重篤で直ちに手術!!

◆直感3 僧帽弁狭窄症はとにかく「弁口面積」。迷ったら負荷!

【Step13】急性大動脈解離

◆―血管が裂けること自体が問題ではない―

◆直感1 大動脈解離は、「破れる」「詰まる」「壊れる」から恐ろしい

◆直感2 上行なら手術、下行なら薬物治療先行

【Step14】急性肺血栓塞栓症

◆―早期診断が患者さんを救う!!―

◆直感1 acute PE は肺だけの問題ではない

◆直感2 診断はズバリ、3種の神器で行う

◆直感3 "疾きこと風の如く"、重症度と出血リスクをうかがいながら

【Step15】感染性心内膜炎

◆―とりあえず心エコー? いや、血培でしょ!―

◆直感1 氷山の下は意外にも大きい

◆直感2 人事を尽くして天命を待つ

【Step16】心膜疾患

◆―アーティスティックに頸静脈と血圧計で迫ってみよう―

◆直感1 収縮性心膜炎は鎧に覆われた心臓

◆直感2 似て非なる心嚢液貯留と心タンポナーデ

【Step17】急性心筋炎

◆―キツネのように用心深く―

◆直感1 敵はいろいろな形で襲ってくる

◆直感2 "転ばぬ先の杖"で何としてでも救命する!

【Step18】心筋症

◆―多種多様な疾患を整理する―

◆直感1 拡張するタイプなら、根本治療可能な疾患をすくい上げよう!

◆直感2 肥大するタイプでは、突然死リスクの層別化と、左室流出路狭窄から解放する!

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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840454643
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2016年9月
  • 電子版発売日:2016年12月2日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


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※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。