• ページ数 : 360頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2018年10月5日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

鑑別診断・初期対応からICU管理まで見渡せる!ER医+ICU医の頭の中を覗いてみよう!

わが国最初の救命救急センターのひとつであり、現在まで救急領域のトップランナーとして走り続ける神戸中央市民病院による“本当の基本”。よくある症状への動きかたと考えかたこそER+ICU医の腕の見せどころであり、本書はその真骨頂を惜しみなく教える学校なのである。

■オススメ書籍
主治医力がすごい!プロブレム別診療マネジメントチャート50 / Dr.林&今の外来でも病棟でもバリバリ役立つ!救急・急変対応

序文

"ER made us"

霧の中を行けば覚えざるに衣湿る 道元


ERおよびER医とは、何でも受け入れて他科のコンサルタントに丸投げすることにより院内に軋轢を生む部署のこと、ではない。少ない医療資源で多くの患者を安全かつ効率的に診ようというシステムとその求道者である。システムである以上、一部門が行うのでなく病院そのものや地域が持つべきものである。

ERとはEducational Resources(教育資源)である。当院は新専門医制度開始からさかのぼること二十五年、1993年から救急専攻医の全国公募を始めた。これまでに50名以上が後期研修を修了し、救急医として、あるいは他科の専門医として活躍している。彼らが得たものは知識、手技のみならずマルチタスクの精神である。満床、多忙、科目外、処置困難でも何とかして受け入れようと努力するのがER。ER とはマルチタスクと見つけたり。これら救急専攻医出身者が救急科以外の他の道に進んだとしても、彼らが救急に協力的な専門医になれれば、日本の救急医療体制は良くなる。救命救急センターの目的は達成したものと同様である。そして将来の専門医、部長、教授、開業医候補である初期研修医たちはERの精神を最もよく吸収する。

ERとはEconomical Resources(経済資源)である。我々は救急外来に隣接した救急病棟25床を有していたが、2011年の病院新築移転を契機に36床に増設し、救急集中治療室(EICU)14床を併せて救急医が運営管理することとした。2016年には救命救急センター内に救急入院待機患者の安全を確保する目的で第二救急病棟8床、自殺企図はじめ精神疾患を有する患者に対応するために精神科身体合併症病棟(MPU)8床を新設した。救急外来に特化した医師、ナース、その他の医療従事者ばかりでは病院の収益が上がらない。総合入院体制加算、救命救急入院料、救急医療管理加算は救急入院患者に対して算定し、またナースは救急入院ベッドに対して人員配置する。ERの仲間を増やすためには収益を上げねばならない。

そして、ER に足りないのは、N(症例数)が多いのにもかかわらずEvidence(エビデンス)を発信することとResearch(リサーチ)する精神である。

しかし、それも今となってはかつての話(Previously on ER)。

可能な領域を踏みならし、道を見出し適応していくのがERである。


神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター長

有吉 孝一

目次

【1章 はじめに】

◆1 ERでの心構え

◆2 EICUでの心構え

【2章 救急システム】

◆1 トリアージ

◆2 コンサルテーション

◆3 患者トラブルの対処法

【3章 超緊急時の基本アプローチ】

◆1 成人の心肺停止へのアプローチ

◆2 気道確保

◆3 ショックの初期アプローチ

◆4 重症患者でのエコー活用法

【4章 よくある症状への動き方・考え方 ~ER医の頭の中をのぞいてみよう~】

◆1 意識障害

◆2 けいれん

◆3 頭痛

◆4 失神

◆5 めまい・ふらつき

◆6 胸痛

◆7 呼吸困難・喘鳴

◆8 動悸

◆9 腹痛

◆10 消化管出血

◆11 嘔気・嘔吐

◆12 腰部痛

◆13 発熱・悪寒戦慄

◆14 全身倦怠感・脱力

◆15 眼科救急

◆16 耳鼻科救急

◆17 泌尿器科救急

◆18 皮膚科救急

◆19 歯科・口腔外科救急

【5章 外傷】

◆1 重症外傷の初期治療戦略

◆2 トラウマ・パンスキャン(全身CT)を使いこなす

◆3 頭部外傷のCT適応

◆4 動物咬傷

◆5 熱傷

【6章 小児患者へのアプローチ】

◆1 小児の心肺停止へのアプローチ

◆2 小児のショック

◆3 小児の呼吸評価

◆4 小児の腹痛

【7章 妊娠患者へのアプローチ】

◆1 妊娠患者へのアプローチ

【8章 中毒・環境障害】

◆1 中毒

◆2 環境障害

【9章 ICUで知っておくべきこと ~ICU医の頭の中をのぞいてみよう~】

◆1 神経系

◆2 呼吸

◆3 循環

◆4 腎・電解質・酸塩基平衡

◆5 消化管・肝胆膵

◆6 栄養・内分泌・代謝

◆7 血液・凝固

◆8 感染・炎症

◆9 予防(バンドル)

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書籍情報

  • ISBN:9784840465038
  • ページ数:360頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2018年10月5日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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