超入門 形成外科・美容外科手術 [動画付き]

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2018年6月
  • 電子版発売日 : 2019年6月7日
¥17,600(税込)
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商品情報

内容

形成外科特有の手技のキホンとコツが満載!

形成外科特有の手技や、若手医師が日常診療でとくに多く扱う関心度の高い手術を豊富な写真と55本の動画でわかりやすく解説した入門書。「手技のコツ」「ピットフォール」「術後のケアの指示」など、さらに理解が深まるコラムも満載!

※動画付き製品のため、ご利用の環境によってはダウンロードにお時間がかかる場合がございます。

序文

はじめに

私が形成外科医になりたての頃は,将来の専門については全く考えていませんでした.形成外科は対象とする疾患が多いので,手術の術式も数多くあります.そのため,実際に形成外科医になってみないと,何が好きなのかわからないなと感じていました.一方,最近の若手の先生方は,早いうちから自分の専門というビジョンを持っていることが多い気がします.あの頃と違って,形成外科の情報が入局する前からたくさんあるからかもしれません.

ただ当然のことですが,形成外科医として実際に働き始めてから,多くの新しいことを知ることになります.たとえば創傷治癒という生物に与えられた神秘的な機序を足病や褥瘡で学び感動することもあれば,マイクロ術後のフラップチェックに嫌気がさすこともあるでしょう.実際に臨床を肌で感じて,どのような疾患がどのように治療されていくのかということを学ぶことで,自分の好き嫌いや得手不得手が明確になり,巡り合わせもありますが自分の専門が見えてくるものだと思います.とにかく若手の頃は多くの疾患や多くの手術に接することが大事だと思っています.

昨今,このような専門化の流れもあってか,形成外科領域の書籍も専門的な本が多いなと感じています.どの本もすばらしく,非常に勉強になるのですが,先に述べた通り,若手の先生方に必要なものは「形成外科一般とされる種々の疾患に対する知識」です.本書はそのような忙しい若手形成外科医が気軽に読むことができる参考書を想定しています.いわゆる専門書や学生向きの教科書ではなく,一般形成外科医のための参考書です.なお,執筆者が同門ばかりですので,偏った作法もあるかと思いますが,形成外科の基本は同じですので,作法にとらわれずに,気軽な気持ちで読んでいただけたらと思います.

また,WEBで55本の手術動画が見られることも本書の魅力のひとつです.形成外科領域では手術動画が見られる書籍がほとんどないので,少し先取りした形になりました.ただ本書の動画のほとんどはレジデントの先生方によるものです.そのため,少々まどろっこしい操作もあります.それでもレジデントの先生方ががんばってゴールにたどり着くさまを,若手の読者自身に照らし合わせて見ていただきたいと思っています.

最後に,本当にいつまでも原稿や動画を待っていただいたメディカ出版の方々,すべてのことでお世話になった杏林大学医学部形成外科医局の先生方,そして最後の最後に動画編集を手伝っていただいた徳島大学の山下雄太郎先生に心より感謝の気持ちをお伝えいたします.


2018年4月15日

尾﨑 峰

目次

・はじめに

・編者・執筆者一覧

・WEB動画の視聴方法

【第1章 形成外科特有の手術手技】

(1)形成外科手術の基本

・デザイン

・局所麻酔・局所注射

・皮膚切開

・種々の組織の切開・剥離

・止血

・縫合・結紮

・糸切り・抜糸

・圧迫固定(pressureddressing)

(2)皮膚縫合術

・真皮縫合法

・その他の縫合法

・特殊な部位別の縫合時の注意点

(3)植皮術

・植皮片生着のプロセス

・植皮術の種類

・手術

・術後管理

(4)局所皮弁術・有茎皮弁術

・皮弁の分類

・手術

(5)遊離皮弁術

・適応と症例の選択

・遊離皮弁の種類

・周術期の注意点

(6)さまざまな組織移植術

・骨移植

・軟骨移植

・筋膜移植

・複合組織移植術

・脂肪移植

【第2章 外傷に対する治療と手術】

(1)熱傷の治療と手術

・分類

・治療

・術後管理

(2)顔面骨骨折の手術

・顔面骨骨折を理解するために必要な解剖

・代表的な顔面骨骨折

・陳旧性骨折

(3)手の外傷の治療と手術

・解剖

・手の運動・肢位

・手の外傷治療の原則

・指神経・指動脈の損傷

・腱断裂

・指尖部損傷

・切断指

(4)その他の外傷の手術

・涙小管断裂

・外傷性顔面神経損傷

(5)ケロイド・肥厚性瘢痕の治療

・分類

・好発部位

・治療

(6)瘢痕拘縮の手術

・手術

・術後管理

【第3章 再建術】

(1)腫瘍切除と切除後の再建

・皮膚・皮下腫瘍の分類

・診断と生検

・皮膚・皮下良性腫瘍の切除

・粉瘤・脂肪腫切除の実際

・連続縫縮術(serialexcision)

・ティッシュエキスパンダーを用いた腫瘍切除術

(2)乳房再建

・分類と適応

・再建材料による特徴

・乳房再建の実際

・手術

(3)頭頸部再建

・再建材料

・部位別の再建

・術後管理

(4)眼瞼および上肢・下肢の腫瘍切除後の再建

・腫瘍切除後の眼瞼再建

・上肢の再建

・下肢の再建

(5)顔面神経麻痺の再建

・解剖

・新鮮例

・陳旧例

【第4章 先天異常に対する手術】

(1)唇裂・口蓋裂の手術

・分類

・疫学

・発生原因

・唇裂

・口蓋裂

(2)四肢の先天異常の手術

・合指(趾)症

・多指(趾)症

・外側列多合趾症(第Ⅳ,Ⅴ,Ⅵ趾)

(3)耳介の先天異常の手術

・解剖

・耳介の先天性疾患

(4)頭蓋顎顔面骨の形態異常の手術

・頭蓋骨縫合早期癒合症(craniosynostosis)

・顔面骨を中心とした形態異常を有する疾患

(5)その他の先天異常の手術

・漏斗胸と鳩胸

・ポーランド症候群

・臍突出症

・尿道下裂

・正中頸嚢胞・側頸嚢胞

【第5章 その他の形成外科手術】

(1)褥瘡の治療と手術

・発生機序

・保存的治療

・手術治療

(2)下腿難治性潰瘍の治療と手術

・背景

・診断法

・局所治療

・血行再建術

・その他の外科的治療

(3)眼瞼下垂症の手術

・症状

・眼瞼下垂症を理解するために必要な解剖

・手術

・術後管理

(4)リンパ浮腫の治療と手術

・概念

・診断

・分類

・治療

(5)各疾患に用いられるレーザー治療

・レーザーとは

・選択的光熱融解(selectivephotothermolysis)理論

・Qスイッチレーザー

・レーザーの種類と波長

・メラニン系疾患の治療

・ヘモグロビン系疾患の治療

・表在性皮膚腫瘍の治療

(6)血管奇形に対する治療と手術

・静脈奇形(VM)

・動静脈奇形(AVM)

【第6章 美容外科の手術と治療】

(1)美容外科手術の治療と手術概論

・治療

・手術の分類

(2)抗加齢目的の美容外科手術

・フェイスリフト

・上眼瞼・下眼瞼除皺術(たるみ取り術)

(3)非抗加齢の美容外科手術

・重瞼術(埋没法)

・隆鼻術

・脂肪吸引術

・豊胸術

(4)その他の美容外科手術

・腋臭症手術

・植毛術


・索引

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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784840465137
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2018年6月
  • 電子版発売日:2019年6月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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