Dr.上田の もうダマされない身体診察 バイタルサインのみかたとフィジカルアセスメント[動画付き]

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2019年10月
  • 電子版発売日 : 2019年10月9日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

「これはおかしい!」を身体所見から見抜く

「明日から患者さんを看る目が変わるはず!」「基本的なバイタルサインで予測できることがこんなにたくさんあるんだ!」 受講者絶賛のメディカ出版人気セミナーが書籍に。何をなぜ、どのようにみて、どう解釈するのか、具体的な身体診察法が話し言葉ですっと理解できる。

序文

はじめに

筆者は総合診療科医です。いわゆる"専門"はありませんが、どのような症状であっても対応できるように日々努力しています。

「困った人は助けたい」という気持ちから救急車を断らない病院づくりをしています。一人の患者を一人の人として診るために、多職種で話し合いながら集中治療だろうと往診だろうと最後まで責任をもって診られるシステムづくりにも注力してきました。専門性を持たない自分のスタイルは医師としては多くはないものです。しかし「自分の専門ではないから」と看護を断る看護師はいないことから分かるように、看護の世界ではすべての疾患を分け隔てなく看ることは珍しくないでしょう。そういった意味において、われわれ総合診療科医は看護師と最も近い立場にいる医師かも知れません。

今まで筆者が目の前の患者さんを診るために培ってきた知識の中でも、特に看護領域と共通する身体診察(フィジカルアセスメント)を取り上げ、「明日の看護が変わる」と謳ったセミナーを開催してきました。この度、セミナーでは語り切れなかった内容や解説を加え、新たに書籍として発刊することになりました。

看護師数は医師数の約5倍です。患者さんの傍に寄り添っているのは看護師です。状態が変化した場合に真っ先に気付くのも看護師です。医療の最前線にいるのは看護師なのです。この書籍が皆さんの明日の看護を変えることで、「明日の医療」がより良い方向に変わることの一助となれば、筆者としては望外の喜びです。


2019年9月

上田 剛士

目次

はじめに

メディカARの使い方

1時間目 症例から学ぶバイタルサインの重要性

「命にかかわる」のがバイタル

バイタルサインって何ですか?

ショックを見逃さない!

呼吸数は忘れてはならないバイタルサイン

呼吸の種類

バイタルサインは嘘をつかない

重症度の判定は体温以外で

治療過程は呼吸数でみる

高齢者では普段のバイタルサインとの比較も大事

客観的なバイタルサインの評価

2時間目 肺の診察

連続性ラ音は吸気か呼気かで区別する

断続性ラ音では肺底部の聴取を忘れずに!

呼吸音が弱いときに考えることは?

呼吸不全、呼吸が原因? 心臓が原因?

3時間目 心臓の診察

収縮期雑音は3つを鑑別

首は大事

頸静脈は情報を握っている

頸静脈の見方

脈で心房細動を見つけよう

4時間目 腹部の診察

腹膜刺激徴候に注意!

心窩部痛と冷や汗は心血管系疾患の除外から

悪寒戦慄は緊急事態!

高齢者が入院中に発熱したら観察するのは?

火を見るより明らか? 肝疾患の所見

尿閉は聴性打診でみる

5時間目 転倒の診察

転倒をみたら疑うべきことは?

身体診察で脆弱性骨折を見抜く

6時間目 神経系の診察

"単なる"せん妄でよい5か条

低血糖は訴訟になる

意識障害をみたときは?

「何となくおかしい」は意識障害の可能性あり

慢性硬膜下血腫に転倒歴は不要

脳血管障害は上肢の筋力左右差でみる

質疑応答 教えて! 上田先生

[Q]病棟では発熱する患者さんがよくいます。ドクターにはどのように報告すればよいですか?

[Q]パーキンソン病の患者さんです。普段から90mmHgぐらいの血圧ですが、時々70mmHgになることがあります。ショックはどう判断すればよいですか?

[Q]車椅子に移乗すると血圧がとても下がってしまう患者さんがいます。どのようなことに注意すればよいですか?

[Q]坐位で意識がなくなることを繰り返しています。大丈夫ですか?

[Q]普段から高血圧と心房細動がある場合、ショックの判断は血圧と脈拍数だけでよいですか?

[Q]入院中の痰吸引実施の判断基準はありますか。Stridorがあれば吸痰しておいた方がよいですか?

[Q]無気肺での体位ドレナージの際、どのタイミングで吸引すればよいですか? うまくいかない場合、タッピングをしても問題ないですか?

[Q]解熱薬を投与するときの判断基準やタイミングを教えてください。

[Q]クーリングする上での注意点はありますか?

[Q]菌血症で熱が出ないことはありますか?

[Q]脱水の観察所見が知りたいです。

[Q]食事・水分摂取が困難な患者さんです。膀胱内に溜まっている尿が明らかに少ない場合、点滴をしながら自然排尿を待つべきか、それとも導尿するべきかという時間の目安はありますか?

[Q]尿路感染症を繰り返す患者さんです。2回/週の導尿でいつも残尿が約100mLで、最終尿にはカスのようなものが出ています。尿路感染症を繰り返すのは残尿が原因ですか?

[Q]呼吸数の測定が大事とのことですが、バイタルサインの測定時に毎回測った方がよいですか? 何回以上を異常だと考えればよいですか?

[Q]低血糖=意識障害、昏睡というイメージだったのですが、興奮することもあるのですか? どういうレベルの低血糖でそういった状態になるのですか?

[Q]高齢者の転倒時の対応についてです。激痛がなければベッドや車椅子に移乗させて、落ち着いてからバイタルサインを測ればよいと思うのですが、動かすことに慎重になった方がよい状況や症例はありますか? 何が何でもバイタルサイン測定が先ですか?

[Q]高齢者でバイタルサインはいつもと変わりないけれど、「何となくいつもと違う」「元気がない」場合、どのようなことに気を付けるべきですか?

[Q]腹水と肥満はどう区別したらよいですか? 確定診断はエコーですか?

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書籍情報

  • ISBN:9784840469272
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2019年10月
  • 電子版発売日:2019年10月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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