血管内留置カテーテル関連感染予防のためのCDCガイドライン2011

  • ページ数 : 142頁
  • 書籍発行日 : 2011年8月
  • 電子版発売日 : 2019年12月4日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

感染制御に精通した著者による選りすぐりのテーマを一つ一つわかりやすく解説!

序文

はじめに

米国のICU における延べ中心血管内留置カテーテル(central vascular catheter,CVC)挿入日数は,年間1,500 万日(任意期間中の任意患者数全数におけるCVC 挿入の延べ日数)に達している1)。カテーテル関連血流感染(catheter-related bloodstream infections,CRBSI)については,様々な研究が行なわれている。カテーテル関連血流感染(CRBSI)は独立して医療コストと入院期間に関連しているが2-5),独立して死亡を増加させることは一般的に示されていない。ICU では年間80,000 件のカテーテル関連血流感染(CRBSI)が発生しているが1),全ての病院を全体として対象にした場合,血流感染(bloodstreaminfections,BSI)の発生件数は年間250,000 件に達すると見積もられている。

いくつかの分析から,血流感染(BSI)のコストは,罹患率の面からも財政負担の面からも莫大なものとなる。患者のアウトカムを改善し医療コストを削減するために,医療従事者,保険会社,規制当局,患者団体は,BSIの発生を減らすことに大きな関心を向けている。このような取り組みは,CVC の挿入と抜去を指示する医療従事者,血管内留置カテーテルの挿入と管理を担当する医療従事者,感染制御の担当者,最高経営責任者(CEO)を含めた医療管理者,物品担当者,およびカテーテルのケアにおいて支援を行なうことができる患者が参加して総合的に行なう必要がある。

効果的な感染予防のためのプログラムの目標は,患者ケアにあたる全診療部門でカテーテル関連血流感染(CRBSI)をゼロにすることである。これには困難が伴うが,いくつかのプログラムでは成功を収めている。しかし持続的にゼロを達成するには,継続的な取り組みが必要となる。

本ガイドラインで論じた感染対策の実施目標は,ヒトを取り巻く環境内には必ず微生物が存在することや現行の取り組みと技術には限界があることを考慮した上で,ケアの対象となる特定の患者群において感染率を可能な限り低くすることにある。

目次

翻訳・解説にあたり

本ガイドラインで使用されるキーワード(対訳)と略号一覧表

謝辞

読者への注意事項

はじめに

勧告の概要

教育,トレーニングおよびスタッフの配置

カテーテルと挿入部位の選択

末梢カテーテルとミッドラインカテーテル

中心静脈カテーテル

手指衛生と無菌操作

高度無菌バリアプレコーション

皮膚の消毒

カテーテル留置部位のドレッシングによる管理

患者の清拭

カテーテル固定器具

抗菌薬/生体消毒薬含浸カテーテルとカフ

抗菌薬による全身的な予防

抗菌薬/消毒薬の軟膏

抗菌薬ロックによる予防,抗菌薬によるカテーテルのフラッシュおよびロックによるカテーテルの予防法

抗凝固薬

末梢カテーテルおよびミッドラインカテーテルの交換

CVCの交換(末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル[PICC],血液透析カテーテルを含む)

臍帯動静脈カテーテル

成人患者と小児患者における末梢動脈カテーテルと血圧モニタリング・デバイス

輸液セットの交換

ニードルレス血管内留置カテーテルシステム

パフォーマンスの向上

勧告の背景に関する情報

用語とリスク評価

成人および小児患者における疫学と微生物学

病因論

成人および小児患者におけるカテーテル関連感染予防策

教育,トレーニングおよびスタッフの配置

カテーテルと挿入部位の選択

末梢カテーテルとミッドラインカテーテル

中心静脈カテーテル

手指衛生と無菌操作

高度無菌バリアプレコーション

皮膚の消毒

カテーテル留置部位のドレッシングによる管理

患者の清拭

カテーテル固定器具

抗菌薬/生体消毒薬含浸カテーテルとカフ

抗菌薬による全身的な予防

抗菌薬/消毒薬の軟膏

抗菌薬ロックによる予防,抗菌薬によるカテーテルのフラッシュおよびロックによるカテーテルの予防法

抗凝固薬

末梢カテーテルおよびミッドラインカテーテルの交換

CVCの交換(末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル[PICC],血液透析カテーテルを含む)

臍帯動静脈カテーテル

成人患者と小児患者における末梢動脈カテーテルと血圧モニタリング・デバイス

輸液セットの交換

ニードルレス血管内留置カテーテルシステム

パフォーマンスの向上

参考文献

訳者による解説編

解説にあたり

1 本ガイドラインの策定方法についての課題とシステマティック・レビュー

1 本ガイドラインの策定方法についての課題と勧告文の変化

2 システマティック・レビュー(Systematic review)とは?

2 血管内留置カテーテル関連感染のリスクを理解する

3 高度無菌バリアプレコーションとは?

4 血管内留置カテーテルについて

1 末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル(peripherally inserted central catheter,PICC)

2 超音波ガイド下での中心静脈カテーテル挿入術

5 注射剤の衛生管理について

1 誰が注射剤の管理を行うのか?

2 衛生的な注射剤の管理のためのガイドライン

3 輸液療法に関する技術的な指針の統一

4 脂肪成分を含んだ輸液製剤による感染のリスク

5 安全な注射処置を目指して

6 血管外漏出(extravasation)について

 ①起壊死性薬剤(vesicant drug)

 ②炎症性薬剤(irritant drug)

 ③非壊死性起炎症性薬剤(non-vesicant drug)

 ④その他

6 我が国におけるグルコン酸クロルヘキシジン(CHG)の臨床上の課題

1 穿刺処置前の生体消毒薬として使用する際の課題

 ①CHGによる穿刺部位消毒の使用濃度に関する課題

 ②CHG含有アルコール系生体消毒薬とそのアプリケーターに関する課題

  a. ChloraprepR

  b. ヘキザックALR 1%綿棒(吉田製薬)

2 刺入部の維持における皮膚ケア用品等の使用に関する課題

 ①バイオパッチR(BiopatchR,ジョンソン・エンド・ジョンソン)

 ②3MTMテガダームTM CHGドレッシング(3MTMTegaderm TM CHG Dressing,スリーエムヘルスケア)

 ③その他の刺入部ケア商品

 ④カテーテルの固定と固定器具(securing device)

 ⑤皮膚被覆保護材(barrier film)

3 抗菌処理カテーテルを使用した際に発生したアナフィラキシー・ショックに関する課題

4 CVC挿入中の患者における皮膚衛生の維持について

7 皮下埋込型ポートとヒューバー針

8 血管内留置カテーテルや輸液セットの交換時期と輸液完了までの時間制限

1 血管内留置カテーテルの交換時期

2 輸液セットの交換時期

3 輸液完了までの時間制限

9 閉鎖式輸液回路システムとアクセスポート

10 動脈圧モニター(トランスデューサー)の単回使用について

11 CRBSIゼロへの挑戦

1 Keystone Initiative(またはKeystone Project)について

2 Keystone Initiativeでの成功体験を全米で生かせ

3 全米NICUにおける中心ライン関連血流感染予防へのバンドルとチェックリストへの取り組み

12 本ガイドラインに関連して参考にすべきその他のガイドラインや書籍

付録 中心ライン(CVC)挿入に関するチェックリスト(見本)

索引

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書籍情報

  • ISBN:9784860920999
  • ページ数:142頁
  • 書籍発行日:2011年8月
  • 電子版発売日:2019年12月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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