高次脳機能障害 豆ブック

  • ページ数 : 196頁
  • 書籍発行日 : 2018年11月
  • 電子版発売日 : 2019年7月26日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

高次脳機能障害の用語や概念を簡潔に収載!

失語、失認、失行など高次脳機能障害を診る際の要点をわかりやすくまとめた一冊。訓練・介入へとつながるポイントはコラムでも紹介。高次脳機能障害以外にも臨床上よく目にする精神的な症状や発話の症状についても,いくつか記載されています。臨床の場でも実習の席でも,いま問題になっている症状や障害の概要を,即座に復習し確認することができます!

序文

はじめに

数年前,実習から戻ってきた学生が,当時手掛けていた「神経心理学の要点」の原稿を見て,「このような本を実習前や実習中に簡単に見ることができたら大変助かったのに」と言うのを聞いた.また,知人の介護分野で働く人からも「もう少し言語障害や脳の疾患についての知識が得られれば仕事上大変助かるのですが...」と声をかけられた.

本書は,このような学生や医療を中心とした職業人にとって,簡便で常にポケットに入れて持ち歩くことができ,いつでも確認したいときに調べることのできるものを目指した.

高次脳機能障害とは,『運動の麻痺や失調,不随意運動,感覚の鈍麻,視覚や聴覚の知覚障害といった要素的な症状では説明のつかない行為,認知,言語,記憶などの障害,および注意や遂行機能,社会的行動など高次の精神活動が障害された状態』であるとされている.症状は,言語機能が障害されると失語症,対象を認知する機能が障害されると失認症,行為の障害は失行症などのように名称が変わり,さまざまな症状が存在する.それらの評価は,検査のみに頼るのではなく,日常の様子もしっかり観察することが重要である.また,評価で終わるのではなく,訓練を含めた介入も必要であるため,本書では代表的な訓練法についても記載するよう努めた.さらに,高次脳機能障害以外にも臨床上よく目にする精神的な症状や発話の症状についても,いくつか載せることができた.少しでも臨床の場でお役にたてれば著者として大きな喜びである.なお,本書の特色を超えたより正確で詳細な知識を深めたい場合には,当該領域の文献や成書を参照していただきたい.


2018年6月

編著 伊林 克彦

目次

1.中枢神経系の解剖

1.中枢神経系の概観

2.大脳の部位と機能

3.MRIの見方

4.CTの見方

2.意識障害

1.意識障害

2.閉じこめ症候群

3.注意障害

1.注意障害

2.全般性注意障害

3.方向性注意障害

4.ペーシング障害

4.行為の障害

1.失行

2.観念運動失行

3.観念失行

4.肢節運動失行

5.口部顔面失行

6.着衣失行

7.使用行動

8.模倣行動

9.構成障害

5.認知の障害

1.失認

2.統覚型視覚失認

3.連合型視覚失認

4.統合型視覚失認

5.相貌失認

6.色名呼称障害

7.純粋語聾

8.環境音失認

9.広義の聴覚失認

10.皮質聾

11.感覚性失音楽

12.触覚失認

13.半側身体失認

14.病態失認

15.Anton症候群

6.失語症

1.失語症

2.ブローカ失語

3.ウェルニッケ失語

4.伝導失語

5.全失語

6.失名詞失語

7.超皮質性運動失語

8.超皮質性感覚失語

9.混合型超皮質性失語

10.語義失語

11.皮質下性失語

12.音韻失語

13.表層失語

14.深層失語

15.視覚失語

16.発語失行

7.失読失書,失算

1.失読,失書

2.純粋失読

3.純粋失書

4.失読失書

5.音韻失読

6.表層失読

7.深層失読

8.失算

8.視空間認知障害

1.視空間認知障害

2.半側空間無視

3.街並失認

4.道順障害

5.Bálint症候群

9.前頭葉機能障害

1.前頭葉機能障害

2.遂行機能障害

3.性格変化

4.把握現象

5.拮抗失行

6.他人の手徴候

7.道具の強迫的使用

8.被影響性症状

9.運動開始困難

10.運動維持困難

11.感情失禁

12.脱抑制

13.保続

14.意欲障害

10.半球離断症候群

1.半球離断症候群

2.左手優位の症状

3.右手優位の症状

11.記憶障害

1.健忘

2.前向性健忘

3.逆向性健忘

4.作業記憶障害

5.作話

6.コルサコフ症候群

12.認知症

1.認知症

2.脳血管障害型認知症

3.アルツハイマー型認知症

4.前頭側頭型認知症

5.レヴィー小体型認知症

13.ゲルストマン症候群

 ゲルストマン症候群

14.運動障害性構音障害

1.運動障害性構音障害

2.痙性構音障害

3.弛緩性構音障害

4.運動過多性構音障害

5.運動低下性構音障害

6.失調性構音障害

7.UUMN構音障害

15.脳卒中後のうつ病

 脳卒中後のうつ病

16.変性疾患

1.パーキンソン病

2.筋萎縮性側索硬化症

3.脊髄小脳変性症

4.重症筋無力症

≪用語解説≫

PETとSPECT

身体パラフレニア

音韻性錯語と語性錯語

流暢性と非流暢性/文法の障害/発語失行/プロソディ

語聾と語漏

ジャルゴンとその種類

常同言語

迂言

「超皮質性」とは

反響言語(エコラリア)

反復言語(同語反復症)

ロゴジェン・モデル

非失語性呼称障害

音の誤りの種類

なぞり読み(schreibendes lesen)

錐体路と錐体外路

利用行動と模倣行動

脳梁

Pick病

嗄声の種類とその尺度(GRBAS尺度)

小脳性運動失調

神経の変性

≪コラム≫

「高次脳機能障害」と「神経心理学」の違い

CTとMRIの特徴

2種類の高次脳機能障害

初回評価のポイント

せん妄/錯乱/失外套症候群

Brodmannの脳地図 ①

「観念運動失行」と「観念失行」の違い

Brodmannの脳地図 ②

「半側身体失認」と「半側空間無視」の違い

Brodmannの脳地図 ③

脳梁離断で生じるその他の症状

高次脳機能とノーベル賞

Brodmannの脳地図 ④

ワーキングメモリ(作業記憶)とは

Brodmannの脳地図 ⑤

認知症の診断に用いる神経心理学的検査以外の評価

認知症の薬物療法

治療可能な認知症(treatable dementia)

「運動障害性構音障害」と「発語失行」の違い

錐体路徴候と錐体外路徴候

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書籍情報

  • ISBN:9784880021935
  • ページ数:196頁
  • 書籍発行日:2018年11月
  • 電子版発売日:2019年7月26日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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