目で見る口唇裂手術

  • ページ数 : 76頁
  • 書籍発行日 : 2010年4月
  • 電子版発売日 : 2014年8月8日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

本書は、著者が30数年口唇裂手術を行ってきた中で、自分なりに工夫したことや内外の文献から役立ちそうな事項を図やメモとして記録した「虎の巻」がもとになっています。 理論や文章による解説は最小限にとどめ、図や詳細なカラー写真を見ただけで容易に理解し、応用できるようにしました。

序文

口唇裂初回手術は,手術器材,麻酔,術後管理の進歩によりある程度満足のいく結果が得られる場合が多くなってきています.

しかし,現在でも唇裂初回手術後の口唇外鼻の二次変形が社会生活を営む上で大きな障害となっていることを見逃すわけにはいきません.

また確立された術式でもその表現型はそれぞれの術者の解釈により異なります.欧米で行われている術式をそのまま応用しても,解剖学的にもキズアトの治りかたも異なる日本人では必ずしも好ましい結果を得ることは出来ません.

本書は,私が 30数年間,口唇裂手術を行ってきた中で,自分なりに工夫したことや内外の文献から役に立ちそうな事項を図やメモとして記録したものがもとになっています.その中で著者が実際の手術によく利用し,有用と思われた手技を抜き出し,出来るだけわかりやすく解説しました.

初回手術の項では,著者が今の手術法に至るまで行ってきた術式の変遷と,その反省事項と術式を改良するいきさつも記載してあります.紹介した術式の実践利用を目指し教科書的な術式の羅列や文献的考察などは省略しました.また理論や文章による解説は最小限にとどめ図や写真を見ただけで容易に理解し応用できるようにしました.術式などは現在の標準的術式とは異なる部分もあります.もちろん本書の説明通りに手術を行ってほしいと思っているわけではありません.しかし本書が口唇裂手術の理解を志す先生方の少しでも参考になれば本書の目的を果すことが出来たのではないかと思います.

最後に本書をまとめるにあたり多大なるご協力を頂いた教室関係者に感謝致します.


平成22年 2月

中島 龍夫

目次

総論 口唇裂とその理解

1.口唇裂・口蓋裂の治療時期

2.口唇裂・口蓋裂の発生原因と遺伝

3.口蓋床


各論1

1.片側唇裂の手術

1.片側完全唇裂初回手術(直線法)

1)白唇のデザイン・直線法(弓状切開法)

2)外鼻形成術

2.不完全片側唇裂の手術

3.過去の文献に見られる弓状切開法の手術法

4.赤唇の皮膚粘膜層の連続性を得るためのデザイン

2.著者の片側唇裂初回手術でのデザインの変遷

1.三角弁法

2.Rotation-advancement法

3.小三角弁付き直線法

4.丸弁付き直線法

5.直線法(弓状切開法)

3.片側唇裂での外鼻形成術

1.初回手術時に外鼻に手をつけない

2.皮下剥離とbolsterによる固定(Salyer法,丹下法)

3.早期口唇裂手術とretainerによる外鼻の非観血的な矯正

4.逆U字変法による外鼻形成術

5.Rim切開と小鼻翼軟骨の下方でのVY形成(plica vestibularisの打ち消し)

4.両側唇裂の手術

1.著者の両側唇裂初回手術

2.側方へ偏位した中間顎の矯正

3.両側対称性不完全唇裂の手術

4.両側非対称性唇裂の手術

5.早期の口唇裂手術はキズをきれいに出来るか?

6.初回手術時の外鼻への手術侵襲が成長に及ぼす影響

7.口唇口蓋裂の出生前診断


各論2 口唇裂術後変形の修正

1.白唇の修正

2.赤唇の修正

3.外鼻変形の修正

1)逆U字変法

2)鼻柱延長術

 i )逆U字変法とshort fork flapの併用

 ii )鼻柱のVY形成

 iii )Kazanjian,Converse,Cronin法

3)鼻尖下垂の手術

4)団子鼻の修正手術

5)鼻孔狭窄の手術

4.鼻中隔軟骨弯曲の手術

5.人工骨による歯槽骨組織欠損への補填

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書籍情報

  • ISBN:9784881170502
  • ページ数:76頁
  • 書籍発行日:2010年4月
  • 電子版発売日:2014年8月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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