スポーツ医学常識のうそ

  • ページ数 : 78頁
  • 書籍発行日 : 2010年5月
  • 電子版発売日 : 2013年1月1日
¥2,860(税込)
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商品情報

内容

スポーツにまつわる「常識」にもウソはいっぱいあった・・・!

全43項目にわたる『常識のうそ』をスポーツ医学の大家である著者がわかりやすく解説。整形外科医はもちろん、スポーツ医学関係者にオススメの一冊!

序文

序文

21世紀の少子高齢化の流れの中で, 老いも若きもスポーツをそれぞれのレベルで楽しむ傾向が見られる.子どもはオリンピック選手やプロを目指して,中高年は健康の維持・増進を目的にスポーツを行う場合が多い.しかしスポーツには競争という性格があり,記録や能力の向上のために,過度なトレーニングが行われることが多い.

戦後の国威発揚の目的に利用されたオリンピックで,メダルを取るために激しいトレーニングに耐え切れず,自らの命を犠牲にした東京オリンピック銅メダリストのマラソンの円谷選手が思い起こされる.小中高校の部活動でも勝つことが至上命令になり,練習強迫症候群に侵された指導者の下,スポ根漫画「巨人の星」の中で見られたうさぎ跳びや千本ノックなどの過酷なトレーニングの犠牲者になり,精神的にも肉体的にもいわゆる燃え尽きてしまった将来有望だった選手も多い.

オリンピックでも精神力だけでは良好な成績が挙げられなくなり,1984 年のロサンゼルスオリンピックの頃からスポーツ界にスポーツ医・科学のメスが入るようになった.日本体育協会のスポーツドクター,コーチ,指導者,トレーナー養成制度,オリンピック医科学サポート,財団法人スポーツ医・科学研究所,国立スポーツ科学センター・トレーニングセンターの設立などがトピックスとして挙げられる.

最近ではスポーツ医・科学の知識がそれなりに普及して,トレーニングも科学的になり,怪我の治療・予防にもスポーツ医学的知識が使われるようになってはきたが,依然非科学的トレーニングや医療が行われている.

スポーツは気分転換,遊びの精神が基本にあり,できるだけ効率よく,楽しみながら自己啓発を行ったほうがよい.指導者もスポーツ愛好家・選手も,食事・休養・トレーニングを科学的に十分考えながらスポーツ活動を実施してもらいたい.

本書はスポーツ界に広く普及している食事,怪我,トレーニング方法のスポーツ医学的常識を取り上げ,その問題点を明らかにしたものである.図表をふんだんに用い,わかりやすい内容となるよう,まとめた.「常識のうそ」が明らかになり,スポーツ関係者の知識が整理され,トレーニング効果がさらに上がるようになれば本望である.


財団法人 スポーツ医・科学研究所所長

横江 清司

目次

I 食事・栄養

  1 試合前日や当日などの試合直前の食事には焼肉やカツ丼がよい

  2 スポーツ中は熱中症を予防するために,水を十二分に飲まなければならない

  3 試合中の水分補給はエネルギーの補給もできる甘いジュースがよい

  4 野菜が嫌いなのでビタミン補給に果物をたくさん食べればよい

  5 成長期には骨の成長にカルシウムが必要なので,牛乳は1日1lぐらい飲んでもよい

  6 肉が嫌いなら魚を食べればよいし,魚が嫌いなら肉を食べればよい

  7 サプリメント(補助食品)をとれば食事は取らなくてもよい

II トレーニング

  8 サウナは減量によい

  9 腹筋強化トレーニングでおなかの脂肪が取れる

 10 ジョギングは減量によい

 11 練習は一日でも休むとトレーニング効果が落ちる

 12 フルスクワットをすれば下半身が強化される

 13 上体起こしは腹筋の強化トレーニングである

 14 ベンチプレスは肩の筋力強化によい

 15 ウエイトトレーニングは子どもの頃からどんどんやったほうがよい

 16 もも上げトレーニングはストライドを伸ばすのによい

 17 1,000本ノックは守備練習によい

 18 運動は長時間続けなければ減量効果が無い

 19 遠投で肩が強くなる

 20 野球のボールは常に体の正面で捕球する

 21 ゴルフのスイングは背骨を十分回す

 22 歩くほうが走るよりも疲れない

 23 競歩の記録は歩きの最も速い記録

 24 体脂肪は少ないほうが競技能力が高い

 25 水泳は腰痛によい

III ケガ・故障

 26 野球選手は肩や肘を冷やしてはいけない

 27 捻挫は軽い怪我である

 28 ギプスを巻いたら復帰が遅れる

 29 テーピングをすれば怪我は怖くない

 30 肩の脱臼は筋トレで治る

 31 痛みが無くなれば怪我は治った

 32 頭を打っても意識が戻れば問題は無い

 33 アキレス腱が切れたら歩けない

 34 関節の水を抜くと癖になる

 35 怪我は練習しながら治すのがよい

 36 身体が温まると痛みが軽くなるのは怪我のうちに入らない

 37 メスを入れたら復帰できない

 38 突き指は引っ張っておけばよい

 39 成長痛はそのまま練習を続けても大丈夫である

 40 人間ドックの検査で異常がなければスポーツをやる上で特に問題は無い

 41 関節はやわらかいほうがスポーツ能力が高い

IV シューズ

 42 スパイクはきつめがよい

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書籍情報

  • ISBN:9784881170540
  • ページ数:78頁
  • 書籍発行日:2010年5月
  • 電子版発売日:2013年1月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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