"知りたい"めまい"知っておきたい"めまい薬物治療

  • ページ数 : 165頁
  • 書籍発行日 : 2012年10月
  • 電子版発売日 : 2013年1月1日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

めまい領域を専門としない耳鼻咽喉科をはじめ、診療科を超えた幅広い分野の先生方にも理解しやすい、境界領域としてのめまい疾患の診断と治療について解説。

さらに電子版では、お持ちのPDA版今日の治療薬へのリンク機能搭載。立体的な参照が可能です。

序文

「めまいをきたす疾患をいくつか挙げてください?」という質問に対して耳鼻咽喉科医は間髪を入れず,メニエール病や良性発作性頭位めまい症,前庭神経炎などの名前を挙げるであろう.もし,同じ質問を他科の先生方に問いかけると,どのような答えが返ってくるであろうか? この単純な疑問が,本誌を企画するきっかけとなった.内科診断学成書のAめまいAの部分を紐解いてみると,まずは真性めまいと仮性めまい,あるいは回転性めまいと非回転性めまいの定義とその発症機序の説明から始まり,これらをきたす疾患として,それこそ綺羅星のごとく高血圧・低血圧や糖尿病,多発硬化症など内科疾患はもちろんのこと,頸椎症などの整形外科的疾患,月経前期緊張症や産褥,更年期障害などの産婦人科的疾患など,多種多様な疾患名が挙げられている.それらの中に名前は知ってはいるが,その詳細については記憶が曖昧になっているものもある.また昔,自分自身が医学生だった頃は,その疾患のカテゴリー自体が存在していなかったものも見受けられる.今現在,日本においては,65歳以上の人口の総人口に占める割合は2005年で人口の20%,2025年には28%になると予測されている.65 歳以上の人口の総人口に占める割合が21%を超えると超高齢化社会と呼ばれる.すでに我が国は世界でも有数の超高齢化社会となり,それに伴ってめまい患者における高齢者の割合が増加している.75 歳以上の30%以上が体平衡の異常を訴えているとする報告もある.つまりめまい疾患の診療に際しては,着実に進んでいる高齢化による疾病構造の変化に対する理解も必要と考えられる.そこで本誌は,境界領域としてのめまい疾患の診断と治療について,診療科を超えて横断的な理解ができるように企画した.めまいを来す疾患の多くが耳性(末n性)めまい疾患であることから,耳鼻咽喉科的な内容が主体とはなったが,これ以外に救急医療や神経内科,腎臓・高血圧内科,循環器内科,小児科,精神科,産婦人科のエキスパートの先生方に,境界領域としてのめまいの診断と治療について解説していただいた.

一筋縄ではいかない,「めまい」というcommon symptoms に対して耳鼻咽喉科の先生方はもちろんのこと,他科の先生方の日常診療にもお役に立てれば幸いである.

なお,末筆ではあるが,本企画にご理解いただき,多忙な診療の合間にご執筆いただいた諸先生方に感謝申し上げる.また,今回の出版にあたりお世話になった全日本病院出版会の末定広光氏,加藤百恵さんに感謝申し上げる.


2012年8月

肥塚泉

目次

I ここだけは"知りたい"めまい

 1.救急外来でのめまい

 2.突然起こる"めまい"―"耳からくるめまい"か"脳からくるめまい"か?―

 3.見逃してはならない"脳からくるめまい"の特徴

 4.手術治療が必要なめまい

 5.めまい診断の検査方法

II ここだけは"知りたい"めまいへの初期対応

 1.子どものめまい―起立性調節障害を中心に―

 2.高齢者のめまい

 3.精神疾患とめまい

 4.産婦人科疾患のめまい

III ここだけは"知っておきたい"めまい薬物治療

 1.急性期めまいの薬物治療

 2.メニエール病・遅発性内リンパ腫の薬物治療

 3.前庭神経炎の薬物治療

 4.良性発作性頭位めまい症の薬物治療

 5.突発性難聴の薬物治療

 6.心循環系疾患の薬物治療

 7.心因性めまいの薬物治療

 8.頭痛めまいの薬物治療

 9.高齢者に多い慢性めまい感の病態と薬物治療

 10.めまい診療における漢方治療

 11.投薬の禁忌・併用注意・副作用

索 引

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書籍情報

  • ISBN:9784881170670
  • ページ数:165頁
  • 書籍発行日:2012年10月
  • 電子版発売日:2013年1月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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