小児科学レクチャー(2巻2号)小児の予防接種Q&A―質問253に最新情報で答える―

  • ページ数 : 220頁
  • 書籍発行日 : 2012年3月
  • 電子版発売日 : 2013年4月20日
¥5,280(税込)
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商品情報

内容

小児科に携わるすべての医師のための雑誌「小児科学レクチャー」の2巻2号です。ワクチンの効果や副反応、接種の間隔、優先順位、外国に行く前に必要なワクチンのことなど、予防接種は外来や電話相談などで、最もよく質問を受ける分野の一つではないでしょうか。
本書では253ものQ&Aで小児の予防接種に関する「なぜ? なに?」がわかります。

序文

日常の小児科診療において,予防接種は外来や電話相談などで,最もよく質問を受ける分野の一つではないでしょうかワクチンの効果や副反応,接種の間隔,優先順位,外国に行く前に必要なワクチンのことなど,しょっちゅう聞かれます.ときには即答できず,返事を待ってもらうこともあるかもしれません.このところ,ワクチンの種類が増えてスケジュールも複雑になり,また保護者の方々の関心も高まっているようで,質問を受ける機会も増えているようです.

最近は広く知られるようになってきましたが,我が国の予防接種は長い間,先進国の聞で非常に遅れた状態が続いています.最近は滞っていた海外製のワクチンの認可が進み,国内で接種可能なワクチンの選択肢は増えました.しかし,定期接種化が未だに遅れていることも影響し定期外のワクチンの接種率が低迷しています.また,高額の接種費用が個人負担となっているため,すべての人になかなか勧めにくい状況が続いています.接種率が低迷する背景には,誤った情報による風評被害的な影響も関与しているようです.予防接種には,接種率が上がってなんぼという面もあります.そういった意味でも,保護者の方々への正しい情報の伝達は極めて重要だと思います.

Q&A形式の本誌は,テーマや解説のポイントが絞られ,項目ごとの分量も手短にまとまりやすいという特長があります.日常的に質問を受ける機会が多く,また正しい情報伝達が求められている予防接種はQ&A形式の解説がまさに最適な分野だと思います.本誌が医師およびコメディ力ルスタッフの皆さんの日常業務でお役に立てることを願います.

最後に,本誌の完成までに多くの有益な助言をいただきお世話になりました総合医学社編集部の皆様に深謝いたします.


帝京大学医学部附属溝口病院
小児科
渡辺 博

目次

I.予防接種の基礎知識

Q1.ワクチンの歴史

Q2.ワクチンの免疫

Q3.生ワクチンと不活化ワクチン

Q4.ワクチンの接種法

Q5.急性感染症と予防接種

Q6.副反応

Q7.慢性疾患と予防接種①

Q8.慢性疾患と予防接種②

Q9.血液腫瘍疾患,臓器移植と予防接種

Q10.米国の予防接種

Q11.中国の予防接種

Q12.海外旅行者とワクチン

II.ワクチンの最新情報

Q13.BCGワクチン

Q14.生ポリオワクチン

Q15.不活化ポリオワクチン

Q16.DPTワクチン①百日咳ワクチンを中心に

Q17.DPTワクチン②破傷風・ジフテリアワクチンを中心に

Q18.麻しん風しん混合ワクチン①麻しんワクチンを中心に

Q19.麻しん風しん混合ワクチン②風しんワクチンを中心に

Q20.日本脳炎ワクチン

Q21.ムンプスワクチン

Q22.水痘ワクチン

Q23.B型肝炎ワクチン

Q24.インフルエンザワクチン

Q25.インフルエンザ菌b型

Q26.結合型肺炎球菌ワクチン

Q27.ヒトパピローマウイルスワクチン

Q28.ロタウイルスワクチン

Q29.23価多糖体肺炎球菌ワクチン

Q30.A型肝炎ワクチン

Q31.狂犬病ワクチン

Q32.黄熱ワクチン

Q33.パリビズマブ

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書籍情報

  • ISBN:9784883787548
  • ページ数:220頁
  • 書籍発行日:2012年3月
  • 電子版発売日:2013年4月20日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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