小児科学レクチャー(2巻5号)介入すべきポイントがわかる 小児の肥満とやせQ&A―評価・診断・治療開始とその指導―

  • ページ数 : 230頁
  • 書籍発行日 : 2012年9月
  • 電子版発売日 : 2013年4月27日
¥6,160(税込)
ポイント : 112 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

小児科に携わるすべての医師のための雑誌「小児科学レクチャー」の2巻5号です。
肥満とやせの治療と予防については、心理的な問題への対応、行動療法などを含め、第一線で取り組んでいる先生方が具体的に解説。救急外来で見逃してはいけない清涼飲料水ケトーシスと虐待も取り上げ、小児科医、看護師、保健師、栄養士など、幅広く医療従事者にお読みいただきたい書です。

序文

近年30年以上にわたって子どもの肥満が増加して,それに伴う疾患,特に2型糖尿病なども増加していることが報告されています.これは我が国のみでなく,世界的な現象といわれています.また一方思春期女子ではやせの増加も明らかとなっています.

小児の肥満とやせについて考える時まず第一に「小児の体格をどのように評価したらよいのか」という問題(壁)にぶつかります.子どもの体格の評価についても多くの議論がなされてきました.まず,肥満度,BMI,腹囲について十分理解することが大切なことと思います.

肥満に伴う疾患は,生活習慣病の一部としてよく知られていますが,脂肪肝や2型糖尿病,動脈硬化などが小児期から既に進行しており,見過ごすことはできません.また,メタボリックシンドロームという概念が現れ,小児についても診断基準が作成され検討されています.肥満の原因として遺伝因子と環境因子があります.胎内環境,すなわちDOHaDや妊娠糖尿病の関与も重要です.ライフサイクルを通じての肥満ややせの治療や予防の重要性が浮き彫りになってきています.

近年,脂肪細胞の内分泌学的研究が飛躍的に発展し,アディポサイト力インについての理解が進み,脂肪組織と慢性炎症なども新たな話題として登場してきています.グレリンや消化管ホルモンと食欲の関係も明らかになりつつあります.今回,病態の理解を深めるために,これら基礎的な研究成果についても執筆していただきました.

肥満とやせの治療と予防については,心理的な問題への対応,行動療法などを含め,それぞれ第一線で取り組んでいる先生方に具体的に解説をしていただきました.また,巻末に救急外来で見逃してはいけない清涼飲料水ケ卜ーシスと虐待も取り上げました.本書はQ&A方式で具体的にわかりやすく書かれているのが特徴といえます.非常に内容豊富となったことをご執筆いただいた先生方にお礼申し上げます.多くの小児科医,学校医,看護師,保健師,栄養士などの医療従事者の方々にご一読いただき,日々の診療にお役立ていただければ幸いです.


東京女子医科大学東医療センター 小児科
杉原 茂孝

目次

I.肥満とやせの判定・診断

Q1.身長・体重成長曲線,肥満度

Q2.BMI

Q3.腹囲と腹囲身長比

II.肥満に関連する疾患・病態

Q4.鑑別すべき内分泌疾患

Q5.鑑別すべき遺伝性疾患

Q6.肥満に伴う疾患(合併症)

Q7.内臓脂肪

Q8.糖尿病,インスリン抵抗性

Q9.2型糖尿病の診断と治療

Q10.脂質代謝異常

Q11.高血圧

Q12.動脈硬化

Q13.メタボリックシンドローム

III.やせに関連する疾患

Q14.鑑別すべき疾患

Q15.やせに伴う疾患(合併症)―神経性無食欲症について―

IV.肥満の原因

Q16.遺伝因子

Q17.環境因子(生活習慣要因を含む)

Q18.胎内環境

Q19.妊娠糖尿病

V.やせの原因

Q20.環境因子,心理的要因

VI.脂肪組織についての基礎知識

Q21.アディポサイトカイン

Q22.内臓脂肪の分子メカニズム

Q23.脂肪組織と慢性炎症

VII.肥満の治療

Q24.内服薬

Q25.肥満外来

Q26.食事指導

Q27.運動指導

Q28.自己認識と病気に対する認識

Q29.行動療法

Q30.食欲の制御メカニズム

VIII.やせの治療

Q31.やせの治療

IX.肥満とやせの予防

Q32.乳幼児期

Q33.学童期,思春期

Q34.生活習慣病検診

X.救急外来で

Q35.清涼飲料水ケトーシス

Q36.虐待(ネグレクト)

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:28.2MB以上(インストール時:61.4MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:112.8MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:65.6MB以上(インストール時:163.9MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:262.4MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784883787579
  • ページ数:230頁
  • 書籍発行日:2012年9月
  • 電子版発売日:2013年4月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcher(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。