小児科学レクチャー(4巻2号)子どもの気管支喘息

  • ページ数 : 291頁
  • 書籍発行日 : 2014年4月
  • 電子版発売日 : 2015年3月27日
¥6,160(税込)
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商品情報

内容

近年、小児気管支喘息の治療は、薬物療法の進歩や「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」の普及などにより、大きく改善され、患者のQOLも向上しています。
本書では、小児の気管支喘息についての一般的な解説だけでなく、最新のトピックスから専門の医師が経験により得た喘息診療におけるちょっとしたコツにいたるまで、わかりやすくQ&A形式でまとめられた、日々の診療の一助となる一冊です。

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序文

近年,小児気管支喘息の治療は,吸入ステロイド薬やロイコトリエン受容体拮抗薬をはじめとした薬物療法の進歩により大きく改善しています.さらに,『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』の普及が追い風となって,小児気管支喘息患者のQOLは著明に向上しています.しかしながら,乳児喘息の診断・治療に関しては,まだ解明するべきことが多いですし,未だに死亡例や難治例が存在することも事実です.

『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』は,エビデンスを重視して作成されており,内容も詳細にわたりますが,気管支喘息は患者のheterogeneityが大きい疾患で,治療のバリエーションも大きいという特徴があります.そのため,患者一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療が必要になることも少なくありません.個々の症例を丁寧に観察することで得られる「個々に対するエビデンス」が大切な疾患でもあります.また気管支喘息は慢性疾患であり,治療の継続性が大切で,アドヒアランス向上のために患者教育が何よりも大切な疾患です.

本書では,小児の気管支喘息についての一般的な解説だけでなく,最新のトピックスから専門の医師が経験により得た喘息診療におけるちょっとしたコツにいたるまで,わかりやすくQ&A形式でまとめたものです.質問の中には,病診連携している実地医家の方々や私が教育している若手の医師から出たものもあります.そのような様々な視点から出た質問は,私が気づかなかった様々な問題点を教えてくれました.中には少々答えにくいような質問もあり,各項目の著者の方々にはご迷惑をおかけしたかもしれませんが,そういったガイドラインの隙間を埋めるような内容は実践的であり,日々の診療を行うにあたり読者の方々のお役に立てるのではないかと思っています.本書がさらなる気管支喘息治療の進歩の一助となれば幸いです.


帝京大学医学部 小児科学講座
小林茂俊

目次

座談会
-小児の気管支喘息について-ガイドラインと薬剤をどう使いこなすか-

司会:小林 茂俊

出席者:橋本光司、増田 敬、佐藤一樹

Ⅰ.気管支喘息の診断と検査

1 気管支喘息の診断...野村孝泰,寺田明彦

2 気管支喘息の鑑別診断...煙石真弓,望月博之

3 気管支喘息の重症度分類...渋谷紀子

4 気管支喘息の検査...高増哲也

5 新しい呼吸機能検査方法...土生川千珠

Ⅱ.気管支喘息の増悪因子

6 気管支喘息と感染...浜崎雄平,山本修一

7 気管支喘息と喫煙...小林茂俊

8 気管支喘息と大気汚染...小田嶋博

9 運動誘発喘息...田知本寛

10 気管支喘息と心...大矢幸弘

11 その他の気管支喘息の増悪因子...安戸裕貴

Ⅲ.急性発作の治療

12 急性発作への家族での対応...中村綾子,赤嶺ゆみ,橋本光司

13 急性発作への病院での対応...吉原重美

14 急性発作の薬物療法の実際...栗原和幸

15 呼吸不全の治療...長田浩平,櫻井淑男

16 発作時の薬物療法における疑問...成田雅美

Ⅳ.気管支喘息の長期管理

17 気管支喘息の長期管理薬の選択...藤澤隆夫

18 気管支喘息の長期管理薬のステップアップステップダウン...南部光彦

19 長期管理薬に対する疑問...小山隆之,小林茂俊

20 長期管理薬の中止...長尾みづほ

21 吸入機器について...山口公一

22 環境整備...佐藤一樹

23 プライマリケア...山本 淳

24 その他─集団生活,予防接種,手術,市販薬など─...檜垣博嗣

Ⅴ.乳児喘息

25 乳児喘息の診断...増田 敬

26 乳(幼)児喘息の治療...井上壽茂

Ⅵ.気管支喘息の予後

27 気管支喘息の予後...岩田 力

28 思春期喘息と内科への移行...亀田 誠

29 喘息死...荒川浩一

Ⅶ.気管支喘息のトピックス

30 気管支喘息の病態における気道上皮の役割...山田裕美

31 気管支喘息発症に関連する遺伝子...鈴木洋一

32 気管支喘息に関連する脂質メディエーター...谷口正実,三井千尋,三田晴久

33 one airway,one disease と喘鳴疾患の新しい分類...足立雄一,樋口 収

34 気道リモデリング...平井康太

35 地域医療連携ネットワークによる疾病管理...市川邦男

コラム

内科への移行について(内科医の立場から)...山口正雄

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書籍情報

  • ISBN:9784883787661
  • ページ数:291頁
  • 書籍発行日:2014年4月
  • 電子版発売日:2015年3月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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