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- 重症患者に必要な人工呼吸と呼吸ケア－事例で学べる病態生理と実践のコツ－
商品情報
内容
特徴
・現場での「なぜ？」に応える「病態生理」の知識が満載！
・より深く学びたいナース、スタッフのために実践と根拠を解説！
・「ケーススタディ」と「Q&A」でエキスパートの思考とコツがわかる
電子版では引用文献からPubMedへのリンクも実現し、立体的な参照が可能です。
序文
急性・重症患者ケアには，呼吸，循環，脳神経，肝，腎，胃腸，代謝，感染，栄養などの幅広い領域の知識と技(ワザ)が不可欠です．また，それぞれの領域の進歩はめざましく，日進月歩と言ってよいでしょう．一方，自分が得意とする領域は別にして，重症患者ケアの全ての領域に対して最新のケアを把握し続けるのは難しいのが現状です．選択したケアの誤りや遅れが患者さんの予後を左右すると言っても過言ではありません．そこで，本誌では，重症患者ケアについて，臨床に役立つ実践的なテーマを取り上げ，最新の知識とノウハウを臨床現場で実際に働いているナースへお伝えしようというのが本誌創刊の意図です．
重症患者ケアに際して留意するべきことがあります．
第一に，どんな重症患者さんも病気の原因(火元)があります．病気は原因を取り除かないと治りません．重症患者ケアに当たっては，常に火元を意識しながらケアを開始する必要があります.
第二に，どんな重症患者さんも重症化した理由(火の粉)があります．ケアに当たってはこの重症化した理由を理解して火の粉をなくするケアができれば効果的でしょう．
第三に，重症患者さんは肺・心・脳・肝・腎・胃腸などの急性臓器障害(飛び火による合併症)を伴っていることが少なくありません．患者さんを救命するには，障害されている臓器をこれ以上傷つけない生命維持法の選択とともに，新たな飛び火による合併症を起こさないケアの工夫が必要です.
本誌は，現場での何故という疑問の声を大事にしました．本誌で病態生理が理解できれば，効果的なケアができるようになるでしょう．また，重症患者さんの救命には，医師とナースの知識の共有と技の連携が不可欠です．本誌は重症患者ケアについて医師とナースのチーム医療を推進してくれるでしょう.
本誌は，重症患者ケアについてより深く学びたいナースを主な対象として企画編集してあります．この意味で，新人ナース，ベテランナース，研修医，その他の技士さんにも本誌は読み応えがあるでしょう．ベッドサイドで活用されることを祈念します.
信州大学医学部 救急集中治療医学講座教授
岡元 和文
目次
I．呼吸ケアと管理に必要な基本的知識
■人工呼吸管理に必要な解剖・生理の基礎（瀧 健治）
■人工呼吸管理中の患者評価（アセスメント）（磨田 裕）
■胸部領域の画像アセスメント（"井澤純一,讃井將満"）
■人工換気モードの理解と使い分け（"長嶺祐介,大塚将秀"）
■人工呼吸管理のためのグラフィックの基本理解（戎 初代）
■NPPVの基礎知識と実践への応用（狩野峻子，中根正樹）
■人工呼吸中・離脱後の気道ケアと体位管理）
①人工呼吸管理における加温加湿（福山達也，宮尾秀樹）
②人工呼吸器離脱後における加温加湿（福山達也，宮尾秀樹）
③気管切開と加温加湿（宮尾秀樹，福山達也，鈴木康之）
④人工呼吸管理中の気管吸引（戎 初代）
⑤人工気道におけるカフ管理（露木菜緒）
⑥人工呼吸における口腔ケア（露木菜緒）
⑦人工呼吸管理下における体位管理（俵 祐一，神津 玲）
II．人工呼吸器からの早期離脱に必要な知識
■人工呼吸器関連肺炎の予防対策とバンドル（村友香，福岡敏雄）
■人工呼吸管理中における鎮痛・鎮静（古川力丸）
■ICUにおけるせん妄予防と評価（卯野木健）
■人工呼吸管理中の栄養管理（巽博臣，升田好樹，今泉 均）
■人工呼吸管理下の呼吸リハビリテーション（高橋哲也，小幡賢吾，氏家良人）
■人工呼吸器からのウィーニングの実際（一本木邦治）
III．疾患別呼吸ケア
■ARDS/ALIの人工呼吸管理と呼吸ケア（方山真朱，小谷 透）
■心臓手術後患者の人工呼吸管理と集中ケア（水谷健司）
■肺手術後患者の人工呼吸管理と集中ケア（桑迫勇登，田中雅輝）
■頭部外傷・脳外科患者の人工呼吸管理と集中ケア（山下幸一）
■COPD患者の急性増悪時の人工呼吸管理と集中ケア（横山俊樹，宮城芳江，飯田英明，道永祐希）
■喘息患者の急性増悪時の人工呼吸管理と集中ケア（廣佐古進，興梠博次）
■小児呼吸不全患者の管理（谷 昌憲，六車 崇）
IV．呼吸ケアチーム
■呼吸ケアチームの組織化と活動の実際（普天間誠，清水孝宏）
■ 呼吸管理に関連した略語と記号，正常値，計算式（岡元和文）
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書籍情報
- ISBN：9784883789009
- ページ数：236頁
- 書籍発行日：2012年10月
- 電子版発売日：2013年1月1日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：2
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