臨牀消化器内科 2018 Vol.33 No.7 膵癌 update

  • ページ数 : 280頁
  • 書籍発行日 : 2018年5月
  • 電子版発売日 : 2019年3月1日
¥6,600(税込)
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商品情報

内容

消化器の臨床現場になくてはならない最新情報をお届けすべく,1986年1月に創刊。

【特集】膵癌 update
・疫学・基礎 膵癌診療ガイドライン2016年版:改訂ポイント
・疫学・基礎 疫学
・疫学・基礎 危険因子
 他

>『 臨牀消化器内科』最新号・バックナンバー

序文

わが国における膵癌の罹患者数は年々増加の傾向にあり,現在では年間4 万人に届こうとしている.膵癌の死亡者数は癌のなかで4 番目となっている.膵癌が難治性癌の代表であると長らくいわれてきているが,今もそれは変わらない.癌が相当に進行した段階まで症状が現れにくく,癌の発見時にはすでに切除不能となっている症例が多い.また切除例でも長期生存を得ることが難しい.

この間に画像診断は着実に進歩しているが,必ずしも膵癌の早期発見にはつながっていない.そこで膵癌診断への新たなアプローチが開発されつつある.膵癌治療の分野では化学療法の発達が目覚しい.しかし根治のためには手術が必要であることはいうまでもない.安全で確実な切除術式が開発されてきている.ただし手術単独では長期生存が期待できない.そこで現在では手術後の補助化学療法が標準治療となっており,手術単独より優れた長期成績が得られている.さらに膵癌の進行度を「切除可能」「切除可能境界」「切除不能」の三つのカテゴリーに分けて治療法を選択することが一般的になってきた.手術先行では根治が難しい「切除可能境界」に対しては,術前補助療法(放射線・化学療法)を行ってから手術を行うことで長期成績を改善しようとする試みも行われている.残念ながら未だに切除不能例も多いが,膵癌の緩和医療も発達してきている.さまざまな基礎研究も行われ,この成果が将来の膵癌診療成績の向上に貢献することが期待される.

本号では難治性癌の膵癌に対する臨床と研究の進歩について解説した.ぜひ膵癌診療に活用していただきたい.


杏林大学外科

杉山 政則

目次

Ⅰ 疫学・基礎

1. 膵癌診療ガイドライン2016年版:改訂ポイント

2.疫学

3.危険因子

4.膵嚢胞・IPMNと膵癌合併

5. 糖尿病と膵癌合併

6. 家族性膵癌

7. 病理

8. 発癌の基礎研究

9. 浸潤・転移の基礎研究

10. 分子診断の基礎研究

Ⅱ 診 断

1. 診断の手順

2. 腫瘍マーカー・血中膵酵素

3. 超音波

4. 膵癌における超音波内視鏡(EUS)の役割

5. CT診断

6. MRI/MRCP

7. 膵癌診断におけるERCP

8. PET

9. 早期診断へのアプローチ

Ⅲ 治 療

1. 治療方針(外科治療)

2. 外科治療

3. 内視鏡手術

4. 膵癌に対する術前補助療法

5. 術後補助療法

6. 遠隔転移を伴う膵癌のConversion手術

7. 治療方針(切除不能)

8. 化学療法

9. 放射線療法

10. 新しい薬物療法

11. 胆管ドレナージ,ステント

12. 十二指腸ステント

13. 緩和ケア

Ⅳ 鑑別疾患と類縁疾患

1. 慢性膵炎

2. 自己免疫性膵炎

3. P-NET

4. IPMN

5. その他の膵嚢胞性腫瘍

6. まれな膵腫瘍の画像所見の特徴

Ⅵ トピックス

1. 膵癌実験モデル

2. ロボット手術

3. 腹膜播種の化学療法―腹膜転移膵癌の化学療法

4. 膵癌の癌性疼痛に対するEUSガイド下神経叢ブロック(融解)術の有用性

5. 高齢者膵癌の治療

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書籍情報

  • ISBN:9784888755033
  • ページ数:280頁
  • 書籍発行日:2018年5月
  • 電子版発売日:2019年3月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:2

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