• M2PLUS
  • 小児の近視 ― 診断と治療
  • ISBN : 9784895906739
  • 書籍発行日 : 2019年9月
  • 電子版発売日 : 2020年1月10日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥6,600 (税込)
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商品情報

世界的に近視の人口が急増し、社会問題となっています。近視の進行は多くが学童期に生じることから、年齢に応じて小児の近視の程度を正しく評価する必要があります。しかし、小児は調節の影響が強く働くため普通瞳孔下での他覚的屈折検査は信頼性が乏しく、調節麻痺薬の使用が不可欠で、検査にもコツがあります。近視の発症早期では、調節緊張に伴ういわゆる「偽近視」を鑑別する必要もあります。 また、近視の治療は屈折矯正だけでなく「進行をどう抑制していくか」という側面が重要となります。近年注目されている近視進行抑制治療の最新の知見を網羅し、低濃度アトロピン、オルソケラトロジーや多焦点眼鏡・コンタクトレンズなど近視進行を抑制する治療をエビデンスに基づいて行うことができるようまとめています。
本書は、小児の近視の疫学・定義・診断基準などの基礎的側面から、視力・屈折検査の実際や眼鏡処方の方法など実践的側面、近視進行抑制の治療法という新しい側面、よくある質問に答えるQ & Aが学べ、日常的に最も多く遭遇する「近視」に実践的に役立つ一冊です。

■ 序文

近年,全世界的に近視人口が急増し,社会問題となっている.Holden らの試算によると,これまでの増加傾向が続くと,2050 年には全世界人口の約半数である48 億人が近視に,全世界人口の1 /10 である9.4 億人が強度近視になると発表し,国際的な警鐘を鳴らしている.わが国の文部科学省の学校保健統計でも,30年間で裸眼視力0.3未満の小学生の頻度が約3 倍に増加しており,この多くは近視の増加であると推察される.

このように,近視はいわばありふれた疾患であり,多くの眼科医・視能訓練士が日常的に最も多く遭遇する疾患といえる.以前は,近視の治療は眼鏡やコンタクトレンズにより矯正するのみであり,近視進行を抑制する治療はなかった.それを大きく変えたのは低濃度アトロピンの登場である.アトロピンは従来から近視進行抑制に有効であることがわかっていたが,副作用のために臨床応用には至らなかった.ところが低濃度アトロピンは副作用を軽減しかつ有効性を維持していることが示され,近視進行抑制治療が注目されることとなった.それ以外にも,オルソケラトロジーや多焦点コンタクトレンズなど,近視進行抑制治療のエビデンスが続々と出てきている.

近視の進行は多くが学童期に生じることから,近視の治療は従来の屈折矯正だけでなく,近視進行をどう抑制していくかという側面が重要となっている.そこで,近視進行抑制の最新の知見を網羅し,エビデンスに基づいた近視治療を全国の眼科医・視能訓練士が行うことができるよう参考となる書として,日本近視学会・日本小児眼科学会・日本視能訓練士協会の合同で,本書を企画した.本書では,小児の近視の疫学,定義,診断基準などの基礎的側面から,視力・屈折検査の実際や眼鏡処方の方法など実践的側面,そして近視進行抑制の治療法という新しい側面,最後によく聞かれる質問にお答えするQ & A コーナーを設けており,読者の皆様に実臨床の場で傍に置いていただくハンドブックとして日常的にお使いいただけたら幸いである.


2019年9月

日本近視学会 理事長 大野京子
日本小児眼科学会 理事長 東 範行
日本視能訓練士協会 会長 南雲 幹

■ 目次

序論─小児の近視に対する考え方と疫学

小児の近視に対する考え方

統計上の正視と近視

わが国の小児近視の頻度

近視の発生原因

小児の近視の進行

小児の近視に対する近視進行抑制法

小児の近視の治療

小児の近視の予防法

小児の近視の疫学 : 最近の動向と今後の予測 (日本および世界)

小児の近視有病率

総説─近視の分類

背景─増加を続ける近視

近視とは何か

近視と眼軸長

近視の分類

程度による分類

発症時期による分類

視覚障害の合併による分類

今後の課題

小児の近視の増加は病的近視による失明につながるか ?

小児の近視の定義・診断基準

学童期の近視の定義と分類

学童期の近視の程度分類

単純近視と病的近視

小児の近視を診断するための適切な調節麻痺薬と検査の選択

調節麻痺薬

検査法

調節緊張 (いわゆる偽近視) と弱度近視の鑑別

従来の偽近視の診断基準

近年の偽近視の診断基準

診断

近視を診断するための検査

調節麻痺下屈折検査と非調節麻痺下屈折検査

他覚的屈折検査

自覚的屈折検査

眼軸長検査

眼底検査・眼底写真

光干渉断層計

鑑別診断

機能的弱視

調節けいれん

先天停在性夜盲

眼軸長測定の必要性と眼軸長からの診断

眼軸長の測定法

成長による眼軸長の変化

眼軸長測定の有用性

眼軸長からの診断

小児の屈折検査のコツ

他覚的屈折検査

オートレフラクトメータ (オートレフケラトメータ)

検影法

検査方法の選択

他覚的屈折検査の落し穴 (症例)

自覚的屈折検査

自覚的屈折検査の注意点 (ポイント)

自覚的屈折検査の流れ

自覚的屈折検査の方法 (症例)

弱視視能矯正

弱視視能矯正の症例

注意が必要な症例

調節けいれんが疑われる症例

心因性視覚障害が疑われる症例

発達障害がある小児の場合

病的近視で矯正視力が出ない症例

屈折矯正法

眼鏡処方

眼鏡の処方度数決定における留意点

特に注意したい病態の眼鏡処方

小児の近視眼鏡の処方の流れ

眼鏡処方の実際の処方例 (ケーススタディ)

幼児期からみられる強度近視

就学にあわせて眼鏡を処方する近視

進行する近視にあわせた眼鏡の再処方

心因性視覚障害

内斜視 (アトロピン調節麻痺下屈折検査)

外斜視 (シクロペントラート調節麻痺下屈折検査)

学童の強度近視

コンタクトレンズと眼鏡の併用

小児や障害児に適した眼鏡─デザインと装用させるコツ

小児や障害児に対する眼鏡デザイン

眼鏡処方後の管理

眼鏡を装用させるコツ

小児とコンタクトレンズ

小児のコンタクトレンズの適応

小児に対するコンタクトレンズ処方の実際

小児のコンタクトレンズ定期検査

小児への特殊コンタクトレンズ処方

スポーツ用眼鏡

コンタクトレンズは高度管理医療機器

小児の近視の進行抑制

オルソケラトロジー

オルソケラトロジーとは

光学的眼軸長測定装置の登場

オルソケラトロジーの臨床研究

近視進行抑制のメカニズム

低濃度アトロピン点眼との併用療法

多焦点眼鏡および多焦点コンタクトレンズ

眼軸長の視覚制御機能の発見

網膜後方へのデフォーカスの成因

多焦点眼鏡と近視進行抑制

多焦点コンタクトレンズと近視進行抑制

調節誤差マップと光学的方法論の限界

網膜前方デフォーカスの常時組み込み

低濃度アトロピン

近視進行抑制効果

点眼中止後のリバウンド

副作用

アトロピン治療における近視進行のリスクファクター

人種に関する研究

アトロピン治療の現在

今後の展望

その他の抑制方法

薬物療法に関するもの

生活環境改善に関するもの

その他

早期診断と早期介入の可能性

近視の発症と進行のリスクを評価する

両親の近視の有無

人種

年齢と屈折値

近業と屋外活動

近視の発症と進行のリスクを評価する目安

近視進行予防治療と介入時期

評価と経過観察の間隔

治療法別の開始時期

長期的管理が必要な病的近視の早期診断と鑑別

学校保健における健康診断

学校保健の変遷と健康診断

学校での視力検査

視力検査の実施方法

事後措置について

学校保健での健診の活性化や啓発

眼科学校医や眼科医の役割

小児科医の役割

視能訓練士の役割

小児の近視の環境因子

教育

教育水準との関連

近業との関連

屋外活動

屋外活動時間との関連

なぜ屋外活動は近視の発症を抑制するのか ?

近視の進行を抑制するために, 屋外活動を推奨すべきか ?

強度近視における環境因子の関与

近視の遺伝子研究

連鎖解析とMYP locus

近視に対するゲノムワイド関連解析

近視感受性遺伝子の特定

小児の近視発症と遺伝子

強度近視に対するゲノムワイド関連解析

近視の動物研究

実験近視とは ? ─視性刺激遮断近視 (FDM) とレンズ誘発性近視 (LIM)

実験近視に用いられてきた動物

実験近視の病態

■ 特記事項

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