循環器検査の グノーティ・セアウトン 過信せず侮らず,謙虚で緻密な検査とは

  • ISBN : 9784916166234
  • ページ数 : 380頁
  • 書籍発行日 : 2009年10月
  • 電子版発売日 : 2013年9月20日
  • 判 : B5変型
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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商品情報

検査結果をみて、「こんなハズがない」という経験をしたことはありませんか?

グノーティ・セアウトンは何かと問うと、ギリシャ語で「汝自身を知れ」という意味だそうである。 古くから、“知に対して謙虚であれ”という格言として使われ、多くを知ると過信するので、傲慢にならないように戒めるための言葉らしい。われわれの医療に対するスタンスも同様だと思う。 そこで循環器の検査について“グノーティ・セアウトン”という視点でみたらどうだろうかと思い、本書の企画を思い立った。

きっと、教科書やガイドラインに食傷気味の読者に、あるいは、臨床の壁にぶち当たっている若い臨床医にとって役に立つ内容であり、日常おこなっている検査を再認識していただくことができると思う。(序文より)

■ 序文

循環器系の出版物は非常に多く,学会の書籍展示場に行くと,いつも多くの新刊本が展示されている.私も雑誌,書籍の編集や企画を依頼されることがあるが,これまでの企画はあるテーマについて新しい情報を盛り込みつつも総論的,ガイドライン的,あるいは教科書的な内容となっていた.何か面白い本ができないかと思っていたところ,"グノーティ・セアウトン"はどうかとアドバイスをいただいた.グノーティ・セアウトンとは何かと問うと,ギリシャ語で「汝自身を知れ」という意味だそうである.調べてみると,グノーティ・セアウトンは古くから,"知に対して謙虚であれ"という格言として使われ,多くを知ると過信するので,傲慢にならないように戒めるための言葉らしい.われわれの医療に対するスタンスも同様だと思う."過信せず,侮らず,謙虚にしかも緻密に"ということになる.含蓄のある言葉である.

そこで循環器の検査について"グノーティ・セアウトン"という視点で見たらどうだろうかと思い,本書の企画を思い立った.各方面で第一人者の循環器の先生方に,"グノーティ・セアウトン"のスタンスで,テーマは何でもよいから循環器の検査について思うところを書いてくださいと依頼したところ,多くの先生方が呼応してくださり,すばらしい"グノーティ・セアウトン"がそろった.エビデンスもガイドラインも熟知した経験豊かな先生方に"謙虚な本音"を書いていただいた.あまり明らかにされていない検査の限界,たとえば,この検査ではこれこれの理由によりここが(ベテランでなければ)見えないから,だれでも見えることができる他の検査を選択しよう,あるいは,ちょっと違う見方をしてみよう,などなど,重要なアドバイスが詰まっている.

内容的には,虚血,心不全,不整脈・失神,高血圧・血管機能,心筋症・弁膜症,心電図,危険因子・凝固・血栓・マーカー・その他,と,ほとんどの循環器領域がカバーできている.きっと,教科書やガイドラインに食傷気味の読者に,あるいは,臨床の壁にぶち当たっている若い臨床医にとって役に立つ内容であり,日常おこなっている検査を再認識していただくことができると思う.

最後に,短期間に原稿をお寄せいただいた執筆者の先生方,企画から出版まで支援いただいた株式会社シナジー出版事業部の島田潤・尾崎仁志氏にこの場を借りて深謝したい.


2009年8月

東京医科大学内科学第2講座
山科 章

■ 目次

1.虚血性心疾患

心筋虚血を診断するgold standardはあるか?

事前確率と心臓病診断の進め方

運動負荷心電図の結果を鵜呑みにすることなかれ

たかが運動負荷心電図されど運動負荷心電図:運動負荷試験で気をつけるべきポイント

狭心症状のない運動負荷心電図のST下降

冠動脈CT,冠動脈造影でわからないこと

内腔造影としての冠動脈造影法の限界

血管内視鏡でしか見えない血管内情報

心筋虚血と側副血行:解剖学的狭窄重症度と機能的狭窄重症度との相違

冠動脈CTと核医学所見の乖離:形態学的検査と機能学的検査の限界

冠動脈石灰化症例,次に行う検査はCAGそれともCT coronary angiography?

ステント内狭窄の評価は64列MDCTによる冠動脈造影で十分か?

冠動脈MDCTは不整脈を克服できるか

心臓核医学検査で確立されているエビデンスとは?

心臓核医学による定量値の精度

"心筋血流SPECT正常"は左冠動脈主幹部病変を否定するか?

99mTc負荷心筋血流SPECTを腹臥位で撮影:背臥位よりも減弱アーチファクトが減少

脂肪酸代謝イメージング:安静時には異常が検出されない患者や,負荷試験ができない患者の虚血検査

負荷心エコー法で予後の評価はどこまで可能か

心筋内虚血メモリーを心エコー法で検出する

MDCTはすべての狭心症を診断できるわけではない:冠攣縮性狭心症の存在を忘れないように

冠攣縮性狭心症を正しく評価するには:薬剤を用いた冠攣縮誘発負荷試験の実際と限界

アセチルコリン冠攣縮誘発試験はトリッキー

急性冠症候群に対する早期侵襲的治療:リスクの層別化が患者の予後を左右する

PCIかCABGか:この患者にとってどちらが望ましいのか

心筋Viabilityの考え方と評価

血行再建後の心筋サルベージ評価はどこまで可能か?

冠動脈疾患と睡眠時無呼吸症候群

2.心不全

心不全患者のNYHAクラスIIとクラスIIIとを区別する

心機能検査だけで心不全の重症度を判定できるか?

安静時の左室駆出率から心筋収縮予備能は類推できない

左室収縮機能が保たれている場合の左室拡張機能はどのように評価するか

BNPの正常値を考える:3つのポイントから

BNPとNT-ProBNP:測定値解釈における落とし穴

MIBGによる心臓交感神経機能の評価:心不全に対するβ遮断薬の効果が治療前に予測できる

慢性心不全患者に合併する睡眠時無呼吸症候群の検査と治療の意義

肺高血圧症と右心不全:こうすれば心エコーで右心機能が評価できる

高齢者,超高齢者の心不全:診断と治療のポイント

3.不整脈,失神

心臓突然死の予知における12誘導心電図の限界と新たな活用法

Brugada症候群の診断は心電図で可能か

Brugada症候群と12誘導心電図:食後のST-T偏位を検出する

加算平均心電図:標準12誘導心電図では捕捉できない微小電位で何がわかるか

心拍変動解析による心疾患予後評価の有用性と限界

イベント心電図でHolter心電図を補う

頻発型心室性期外収縮(PVC)は治療適応になるか

ペースメーカ植込み適応決定に心臓電気生理検査は必要か

心臓電気生理検査で異常が出ないときは,睡眠時無呼吸症候群を疑え

WPW症候群に対するカテーテルアブレーション:標準12誘導心電図の有用性と限界

slow pathwayアブレーション中の室房伝導評価

先天性QT延長症候群の診断における運動負荷試験の限界とカテコラミン負荷試験の有用性

心房細動を合併した拡張型心筋症に対するリズムコントロールの可能性

意外に認識されていない心房に対する抗不整脈薬の催不整脈作用

失神の原因はどこまで追究できるか:検査の進め方と考え方

head-up tilt試験:tilt単独では失神が誘発されない患者でも薬剤負荷を併用すると陽性になるケースが多い

4.高血圧,血管機能

心血管イベントと血圧値:血圧の日内変動を正しく把握して測定するには

仮面高血圧,夜間高血圧,仮面夜間高血圧:診察外血圧測定の重要性

血管内皮機能検査の有効性とピットフォール

PWVとCAVI:高血圧の発症と心血管合併症の予測

末梢動脈閉塞疾患の検査:ABIのピットフォールと追加検査

5.心筋症,弁膜症

心筋症の画像診断:心臓MRIの遅延造影法

心尖部に潜む疾患を心エコー検査で見つけることができるか

エコー法による圧較差が実際と乖離する理由

心機能低下を伴う大動脈弁狭窄症の心エコーによる圧較差評価

安静時のみではわからない弁膜症の重症度:負荷心エコー法の活用

ゆがむ僧帽弁,ずれる僧帽弁

虚血性僧帽弁逆流の原因,重症度,機能評価のポイント

見えない孔を見つける―心房中隔欠損症における経食道心エコー法の重要性

6.心電図

誤った電極装着の心電図記録に,気がつくか

QT間隔の補正法:漫然とBazett法が使用されているがそれでよいのか

ST上昇は必ずしも心筋梗塞とはかぎらない

心アミロイドーシスの心電図所見:左室肥大所見を示す症例が10数%存在する

7.冠危険因子,凝固,血栓,マーカー,その他

空腹時血糖とHbA1cだけでは,虚血性心疾患に多い隠れた糖尿病や耐糖能障害を診断できない

コレステロール測定により,心疾患をどこまで評価できるか

LDL-コレステロール値だけで,すべての動脈硬化リスクを評価できない

LDL-C直接測定法には積み残された課題もある

尿酸値と冠危険因子ならびにメタボリックシンドロームとの関係

プロトロンビン時間(PT-INR)によるワルファリンの治療閾値の設定について

静脈血栓塞栓症に対する抗凝固療法の継続期間:指標はD-dimer値

混沌とする血小板機能検査

心筋マーカー全血迅速テスト:陽性の重要性,陰性の意義

非心臓手術の術前検査:医者の自己満足か,手術リスクか,患者のQOLか


索引

■ 特記事項

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