救急・集中治療領域における感染症診療

  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2020年5月15日
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商品情報

内容

救急・集中治療医、感染症専門医が、救急・集中治療領域での抗菌薬使用について解説。―実例を挙げ、著者の経験も含めて執筆。

序文

序文

救急・集中治療の過去20 年間の進歩は著しく、人工呼吸、血液浄化、栄養管理、鎮静・鎮痛、早期リハビリテーションなどの治療やケアの標準化がなされてきた。現在、救急・集中治療領域における大きな課題は重症感染症、特に敗血症に対する治療である。これも、2004 年の最初のSurviving Sepsis ChampaignGuideline(SSCG)以降、最新のSSCG 2016 に至るまで世界中で標準的治療が模索されてきている。また、集中治療医学会世界連合(World Federationof Intensive and Critical Care Medicine:WFICCM)の呼びかけで世界各国の集中治療に携わる医療者により構成されているGlobal Sepsis Alliance(GSA)では9 月13 日を世界敗血症デーとして、敗血症減少のための普及・啓発活動を世界中で行っている。

この重症感染症に対する治療には、①感染に対する予防対策、②感染源の病原菌に対する抗菌薬療法、そして、③呼吸・循環、栄養管理などの全身管理があるが、本書は、感染源の推定・診断および抗菌薬療法について記したものである。抗菌薬は適正な使用を行わなければ、せっかくの有効性が生かせないばかりか、耐性菌の出現や合併症の弊害が大きくなる。このような観点から、抗菌薬の適正使用が従来から指摘されており、2018 年度の診療報酬改定では抗菌薬適正使用支援チーム(antimicrobial stewardship team:AST)の活動に加算が認められるようになった。

本書は、総論では抗菌薬療法の基本的考え方に加えて、救急・集中治療という特殊な病態下における抗菌薬の薬物動態、また、病原菌の特性などが総合的に書かれている。そして、各論では、救急・集中治療で管理される感染症別、また、耐性菌別の治療について書かれており、救急・集中治療における感染症治療を縦糸と横糸が織りなすように、そして、何よりも分かりやすく書かれている。ICU における重症患者治療はチーム医療が必須である。感染症における抗菌薬使用も医師だけでなく、その医療にかかわる薬剤師、看護師をはじめととする医療者の共通認識が必要であろう。本書の編集にあたった小林敦子先生と重光秀信先生、また、著者の皆さんに心より敬意を払いたい。

最後に、救急・集中治療領域において感染症治療に関与する医師、看護師、薬剤師、検査技師、すべての医療者にこの珠玉の一冊をお勧めして監修の序文とする。


2019年4月吉日

函館市病院局長/岡山大学名誉教授
氏家 良人

目次

第Ⅰ章 総論

1 救急・集中治療領域におけるAntimicrobial Stewardship Program

2 救急・集中治療領域におけるPK/PD理論

3 救急・集中治療領域における抗菌薬の使い方

4 救急・集中治療領域における抗菌薬の使い方

5 小児救急・集中治療における特殊性

第Ⅱ章 各論

A 重症感染症

1 壊死性軟部組織感染症

2 細菌性髄膜炎

3 重症市中肺炎

4 重症院内肺炎

5 カテーテル由来血流感染症

6 Clostridioides difficile感染症

B 耐性菌別抗菌薬治療

1 MRSA

2 CRE

3 ESBL

4 MDRP

5 MDRAB

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書籍情報

  • ISBN:9784771905214
  • ページ数:0頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2020年5月15日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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