脳卒中 ― 基礎知識から最新リハビリテーションまで

  • ページ数 : 600頁
  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2020年5月27日
¥7,480(税込)
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商品情報

内容

新たな脳卒中の定本テキスト!基礎知識からリハビリテーションの実際まで幅広く解説!
●rt-PA,血管内治療など進歩する脳卒中医療について最新知見をふまえつつ,基礎知識から,診断・治療,リハの実際まで,網羅的に解説!
●最新の「脳卒中治療ガイドライン2015〔追補2017〕」を反映した内容.
●脳卒中医療者が知っておきたい要点をコンパクト,簡潔明瞭に解説!
●豊富な脳画像と写真,わかりやすい図表を多用.カラー図版も多数掲載.
●理解を助けるside memo,用語解説が豊富.

序文

脳卒中は,1960年代までは日本人の死因の第1位でしたが,高血圧治療の進歩や脳卒中の救命率の上昇により,現在は第4位にまで減少しました.しかし,新規発症者数は毎年約30万人といわれ,現在約300万人いる患者は,2025年には約330万人に達するといわれています.さらに,要介護や寝たきりの原因の第1位であり,超高齢社会に突入したわが国では健康寿命の延伸という点からも,脳卒中は非常に重要な疾患であることに変わりはありません.

脳卒中は,リハビリテーション(以下,リハ)医療の対象疾患として,わが国で最も頻度の高い疾患です.その診療は,急性期治療の進歩(血栓溶解療法,血管内治療,脳保護療法など),脳卒中病床(stroke unit)やクリニカルパスの導入,治療ガイドラインの策定,回復期リハビリテーション病棟の設置,脳卒中地域連携パスなどの医療システム改革など,大きく変貌してきました.

現在,脳卒中に関わる医師,看護師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士をはじめとする関連スタッフには,その基礎知識から最新知見までを知り,チーム医療で取り組むことが求められています.このため,本書では,各科の医師からリハ医療者,およびリハ療法士養成校の学生を読者対象として,脳卒中に関わる医療スタッフの共通用語・共通理解を醸成しつつ,基礎知識からリハまでの実際が1冊で理解できる書籍を目指しました.

本書には,脳卒中に関する基礎知識,診断・評価,治療,脳卒中リハの実際が詳細に解説されています.

また執筆陣には神経内科,脳神経外科,リハ科と幅広い領域からその第一線で活躍されている医師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士,看護師,管理栄養士の先生方を迎え,解説いただきました.本書が実際の脳卒中医療現場に関わる医療スタッフの明日の診療に役立つことはもちろん,近い将来に携わるであろう学生の皆さんの参考となれば幸甚です.

本書の出版に際し,編集に加わっていただいた東京都済生会中央病院院長であり,脳神経内科医として脳卒中医療を牽引してこられた高木誠先生に深謝申し上げるとともに,絶えず支えていただいた医歯薬出版の編集担当者に感謝申し上げます.


2019年6月吉日

編集を代表して 正門由久

目次

第1章 脳卒中の基本知識

脳卒中医療に関わる医療職が知っておきたい知識

脳の構造と機能を理解する

脳血管障害の分類

脳卒中の分類と発症機序

脳卒中の危険因子は何か

脳卒中の症状─何で気づかれるか

脳卒中の最近の疫学

脳梗塞の特徴

一過性脳虚血発作

脳出血の特徴

くも膜下出血の特徴

脳卒中の特殊な原因とその特徴

障害部位とその症候

脳卒中を罹患した患者・家族が直面すること

第2章 脳卒中の診断

急性期の診断はどのように行われるか

問診・診察

脳画像診断 1.CT,MRI

脳画像診断 2.SPECT

脳画像診断 3.超音波検査

病型別の画像所見

脳画像診断の進歩─脳梗塞超急性期の実践的MRI撮像法

第3章 脳卒中の治療

脳卒中治療の進歩

脳卒中治療ガイドライン2015

急性期の全身管理と合併症の治療─SCU,SUで行われる治療

脳梗塞の急性期治療

脳出血の急性期治療

くも膜下出血の急性期治療

抗血栓療法

抗血栓療法

その他の薬物療法

外科治療

血管内治療

再発予防─危険因子の管理と抗血栓療法

脳卒中に伴うてんかん発作への対応

脳卒中に対する再生医療

第4章 脳卒中リハビリテーションにおける障害の評価

障害・問題点の評価はどのように行われるか

総合評価

意識障害

感覚障害

片麻痺

運動失調

痙縮

拘縮

肩の問題を含む疼痛─亜脱臼,疼痛,肩手症候群など

歩行障害

ADL障害

失語

失認・失行

脳卒中後うつ

摂食嚥下障害

排尿障害

予後予測─どこまで回復するか

第5章 脳卒中リハビリテーション医療の基本

チームで行う脳卒中リハビリテーション─誰が何を行うか

医療スタッフ間の連携・情報共有

スタッフ数が充足していない場合の対応

脳卒中リハビリテーションの流れ

地域連携パス

「脳卒中治療ガイドライン2015」におけるリハビリテーション

脳卒中リハビリテーションのゴール

早期離床の判断と注意点

栄養管理

脳卒中後うつへの対応

転帰についてどう考えるか

退院指導の進め方

地域にどうつなげるか

自動車運転の判断

急性期リハビリテーションでは何が重視されるか

回復期リハビリテーションでは何が重視されるか

生活

生活

第6章 脳卒中リハビリテーションの実際

ベッドサイドリハビリテーション

早期訓練

合併症・併存疾患の管理

片麻痺

拘縮のリハビリテーション

肩の問題を含む疼痛管理

歩行障害のリハビリテーション

筋力増強・持久性向上

運動指導

上肢機能障害のリハビリテーション

ADL訓練

失語症のリハビリテーション

失認・失行のリハビリテーション

摂食嚥下障害のリハビリテーション

排尿障害のリハビリテーション

動作介助の注意点

補装具の適応と使い分け

杖・車椅子などの指導

家屋の評価・改修の指導

復職指導

生活

第7章 最新リハビリテーション治療

神経の可塑性─機能回復を理解する

運動学習理論とリハビリテーション

ボツリヌス療法

最新リハビリテーション治療の使い分け

rTMS治療

tDCS治療

電気刺激 1.上肢機能障害

電気刺激 2.下肢機能障害

CI療法

BMI療法

促通反復療法

先端リハビリテーション機器─ロボット 1.下肢

先端リハビリテーション機器─ロボット 2.下肢

先端リハビリテーション機器─ロボット 3.上肢

第8章 社会保障の活用

診療報酬

介護保険

年金

身体障害者手帳

社会資源の活用

福祉機器

Column

脳卒中と鑑別の必要な疾患

観察の重要性

脳卒中と外傷性脳損傷で現れる高次脳機能障害の違い

脳血管性認知症

脳卒中リハビリテーションの歩み

上肢機能障害の最新リハビリテーションとその適応

略語集

索引

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  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784263265994
  • ページ数:600頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2020年5月27日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。