秀吉の六本指/龍馬の梅毒 Dr.シノダが読み解く歴史の中の医療

  • ページ数 : 244頁
  • 書籍発行日 : 2020年5月
  • 電子版発売日 : 2020年5月27日
¥3,080(税込)
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商品情報

内容

「豊臣秀吉には指が六本あった」「坂本龍馬は梅毒に冒されていた」あるいは「あの有名人が医療過誤で死亡していた」… 歴史上の人物が冒された病いや、歴史のターニングポイントにおいて医療が果たした役割、はたまた今では考えられないような医療など、通常の医学教育では得られないニッチな話題を100話に凝縮。医師であり歴史小説家の著者が独自の視点を交え、時には真面目に、時にはユーモラスに読者に語りかける。

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序文

はじめに

臨床雑誌『整形・災害外科』(金原出版発行)に<医療史回り舞台>と題するエッセイの第1回を掲載したのは同誌の1992年6月号でした。そして2019年9月号の第327回をもって足かけ28年、長期連載の幕を閉じました。この間、毎号1度も休まずに執筆をつづけることができましたのは、折に触れて順天堂大学名誉教授の山内裕雄先生をはじめ、全国の諸先生方からさまざまな感想や励ましのコメントをいただいたおかげです。

そしてこのたび金原出版編集部より、連載エッセイを単行本にしては、との申し出があり、ありがたくお受けすることにしました。

そこで全327話の中から百話を抽出し、一部は加筆修正して単行本といたしました。本書の各話はそれぞれ独立していますので、臨床の合間など頭休めに任意の頁をひらいてお読みくだされば著者として望外の悦びです。

金原出版編集部の山下眞人氏には、エッセイの連載当初から最終回までの長期間ねばり強く支えていただき、なおかつ単行本化に当っても終始担当していただきました。末尾ながら厚く御礼申しあげます。


2020年春

篠田 達明

目次

序章 天上天下唯我独尊

第1話 わが国の司法解剖の嚆矢

第2話 モナリザの黄色腫

第3話 ツタンカーメン王 早逝の謎

第4話 釈迦の涅槃像はなぜ右側臥位か

第5話 「ひるこ」と「えびす」

第I章 望月の欠けたることもなしと思へば

第6話 スポーツ外傷のルーツ ─当麻蹶速と野見宿禰─

第7話 インフルエンザに倒れた大横綱

第8話 歴代横綱のBMI

第9話 藤原道長の生活習慣病

第10話 電撃性猩紅熱に斃れた平清盛

第11話 天然痘の猛威

第12話 ハンセン病への差別と隔離

第13話 幕末・明治のコレラ大流行

第II章 遺し置く そのみどり子の 心こそ 思ひやられて かなしかりけり

第14話 奈良時代の労災認定と福祉制度

第15話 鎌倉幕府の入浴サービス

第16話 急速に来る死後硬直

第17話 モンゴル軍のバイオテロ

第18話 三百数十年後の臨床診断

第19話 平安時代の白内障手術

第20話 支離滅裂

第21話 九相図巻の法医学的価値

第22話 戦国時代のCT・MRI

第III章 浪速のことも夢のまた夢

第23話 巨人症・宮本武蔵

第24話 佐々木小次郎の最期

第25話 山本勘助の低身長症

第26話 上杉謙信の高血圧性脳内出血

第27話 織田信長の最期

第28話 明智光秀の体格測定

第29話 加藤清正 急死の原因

第30話 豊臣秀吉の多指症と認知症

第31話 秀吉の侍医団

第32話 戦国時代の診療録『医学天正記』

第33話 八丈島に流された宇喜多秀家と主治医

第IV章 重荷を負うて遠き道を行くが如し

第34話 御医師・家康の最期

第35話 徳川将軍の身体測定

第36話 徳川綱吉のコンプレックス

第37話 徳川吉宗の脳卒中

第38話 脳性麻痺の徳川将軍

第39話 江戸城中のリハビリテーション

第40話 お岩さんは上顎がん?

第41話 ひょっとこと顔面神経麻痺

第42話 明治期以前の歩行

第V章 埋もれておらむ 心なき身は

第43話 忠臣蔵の医学

第44話 ぼんのくぼ

第45話 江戸時代の法医学書

第46話 江戸時代の医療費と小石川養生所の実像

第47話 琉球王の麻酔師

第48話 医療の主役だった瀉血療法

第49話 杉田玄白 長命の秘訣

第50話 慢性消化器症状に悩まされた大岡越前

第51話 井伊大老の貫通銃創

第52話 細菌性赤痢に斃れた明治維新の原動力・島津斉彬

第VI章 今一度日本を洗濯致し候

第53話 江戸時代の医師国家試験

第54話 わが国にドイツ医学を導入した医師

第55話 上野の森の取り違え事件

第56話 70歳を過ぎて地域医療に身を投じた戊辰戦争の軍医

第57話 わが国初の下肢切断手術をおこなった水戸藩医

第58話 大村益次郎の右大腿切断

第59話 切断肢再接着の伝説

第60話 新選組の実態

第61話 坂本龍馬の最期

第VII章 晋どん、もうここらでよか

第62話 肖像画の右向きと左向き

第63話 西南戦争と西郷隆盛の最期

第64話 天璋院篤姫の脳卒中

第65話 皇女和宮の替え玉説

第66話 ロートレックの低身長

第67話 ルノワールの関節リウマチ

第68話 みずおちに手

第69話 女性医師の先駆け

第70話 わが国初の医療過誤裁判

第71話 手の小さなピアニスト・大きなピアニスト

第72話 チャイコフスキーの希死念慮

第73話 野垂れ死んだ文豪・トルストイ

第74話 アルツハイマー病を発見したアルツハイマー博士

第VIII章 逆風の時こそ凧は高く上がる

第75話 大正天皇の健康障害

第76話 「オギノ式避妊法」に迷惑した荻野久作

第77話 大リーガー ルー・ゲーリッグの病

第78話 ワシントンを悩ませた総入れ歯

第79話 リンカーンのマルファン症候群

第80話 J・F・ケネディ大統領の腰背痛

第81話 ポリオに罹ったアメリカ大統領

第82話 スターリンの脳出血

第83話 多病に悩まされたチャーチル

第IX章 やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ

第84話 胃がんに苦しんだ三菱の総帥・岩崎弥太郎

第85話 爆弾テロに二度遭った大隈重信

第86話 東郷元帥の喉頭がんラジウム治療

第87話 奇人研究者・南方熊楠

第88話 待ち伏せされた山本五十六の長官機

第89話 がん告知の先駆け

第90話 正岡子規の脊椎カリエス

第91話 夏目漱石のカルテ

第92話 不思議人・宮沢賢治

第93話 死にとりつかれた太宰治

第94話 医師で詩人の整形外科教授

第95話 不死身の力道山

第X章 高く飛ぶためには 思いっきり低くかがむ必要がある

第96話 第1回のノーベル賞医学・生理学賞

第97話 流行らぬ整形外科開業医の世界的発見

第98話 幻のノーベル賞

第99話 実は日本人が発見していたピロリ菌

第100話 iPS細胞と再生医療の将来

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書籍情報

  • ISBN:9784307004886
  • ページ数:244頁
  • 書籍発行日:2020年5月
  • 電子版発売日:2020年5月27日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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特記事項

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