身体・行動・こころから考える 子どもの診かた・関わりかた

  • 書籍発行日 : 2020年6月
  • 電子版発売日 : 2020年5月25日
¥2,750(税込)
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商品情報

内容

子どもを診るときの視点、症状説明の仕方や治療・対応のポイントをわかりやすく解説した大好評書籍「子どもの心療内科」の改訂版。子どもの訴える身体症状や行動から、その背景にある様々な思いをひもときます。家族、学校の先生など子どもを取り巻く環境も重視し、症状の時期、段階に合わせた適切な対応、社会生活へのつなげ方も学べる臨床対応ハンドブックです!

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序文

改訂にあたって

「子どもの心療内科」を上梓して10 年以上が経過しました。その間,少子

化が進行し,子どもの数は着実に減少しています。しかし,こころの問題を 抱えた子どもの数が減少する気配はありません。神経発達症(発達障害)の 認識の広がりとともに,外来の初診受付は数ヵ月待ちがあたりまえの状態で す。こんな状況だからこそ,子どもに関わる医師をはじめとする医療従事者, 教師,心理士,福祉関係者の多くが,子どものこころの問題について知り, 適切に対応することが必要であるといえます。この10 年の間に,こころを 診る小児科医と子どもを診る精神科医の連携が進み,新しい診断基準や診療 ガイドラインが発表され,子どもに保険適用のある薬物も増えました。その ような新しい知見をもとに内容を一新したのが,この「身体・行動・こころ から考える 子どもの診かた・関わりかた」です。改訂作業を通して感じた のは,病名や診断基準,治療法など,変化した部分も多いものの,臨床家と しての基本的な姿勢や考え方については変わらないところが多いということ です。本書は,エビデンスに基づく科学的かつ具体的な治療法というよりも, そのような臨床場面で子どものこころを診るときの基本的な考え方を中心に 記載しました。本書を手にした先生方が,子どものこころの問題により興味 を持ち,臨床の場で活用していただけることを期待しています。

2020年3月

小柳憲司

目次

Chapter 1 心身医学と心療内科

心身医学とはなにか

心療内科に対する誤解

心身医学とはなにか

心身医学と精神医学,臨床心理学の違い

心身医学の必要性と役割

心療内科とはなにか

心身医学の臨床応用~心身医学的治療

心療内科とはなにか

心身症について

心療内科の実情

子どもの心療内科

子どもの心療内科の特徴

子どもの心身症の定義

子どもの心療内科の守備範囲

子どものこころ専門医

治療における特徴

学校との連携

福祉との連携

精神科医との連携

Chapter 2 心身相関と心身症

心身相関と不安

こころと身体のつながり

病気におけるこころと身体

こころと身体をつなぐ不安

心身症のメカニズム

心身症は多因子性疾患である

心身症における身体的因子

心身症と変換症(転換性障害)

心身症と身体症状症

心身症における心理社会的因子

心理社会的背景を分析する

心身症の発症に関わる問題

心身症の2つのパターン

心身症の発症とストレス耐性

ストレス耐性と基本的な安心感・自己肯定感

子ども虐待と基本的な安心感・自己肯定感

基本的な安心感・自己肯定感と「こころのエネルギー」

Chapter 3 心身医学における治療

治療の考え方

治療においてめざすもの

重要なのはコントロール感の回復

コントロール感の回復のためには

治療の基本的な方向性

治療の進め方

進め方の原則

治療の主役を意識する

治療の大まかな流れ

診療の枠組み

治療の「枠」の大切さ

診療場所

診療時間

診察料

Chapter 4 具体的な診療手順

情報収集

主訴をどうとらえるか

症状の経過を聞く

ペースを合わせる,ペースで誘導する

子どもの全体像をとらえる

家族構成と家庭の状況を知る

家族の問題を感じ取る

子どもと家族を分けて話す

初期判断

医学的検査の進め方(治療を要する身体疾患の鑑別)

精神科医療の必要性の判断

発達特性

強い不安と感覚過敏

治療動機の形成

信頼関係の形成

不安の影響についての理解をうながす

「受容と共感」の意味

子どもに対する遊戯療法

継続治療

治療目標と守備範囲

通常の会話こそがカウンセリング

指示のポイント-現実感を大切に-

生活指導と環境調整

薬物治療

リラクセーション法

認知行動療法

さまざまな心理療法

家族の面接

Chapter 5 不登校に伴う問題

不登校状態

不登校とはなにか

不登校の分類

不登校への対応に関する基本的考え方

不登校の経過モデル

各時期における対応

タイプに応じた関わり

不登校と関連しやすい身体疾患

起立性調節障害(orthostatic dysregulation:OD)

生活リズムの乱れ(概日リズム睡眠-覚醒障害)

慢性機能性頭痛

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)

過換気症候群(hyperventilation syndrome:HVS)

Chapter 6 摂食と排泄に関わる問題

摂食障害とその近縁疾患

神経性やせ症(anorexia nervosa:AN)

回避・制限性食物摂取症

(avoidant/restrictive food intake disorder:ARFID)

心因性嘔吐症

排泄に関わる疾患

夜尿症

昼間遺尿(尿失禁)症

心因性頻尿

遺糞症

Chapter 7 精神と行動の問題

幼児期に始まる行動の問題

チックと習癖の持つ意味

チック

習癖異常

夜驚症

児童期・思春期の精神と行動の問題

不安と抑うつ

場面緘黙

強迫症(obsessive-compulsive disorder:OCD)

心的外傷後ストレス障害

(posttraumatic stress disorder:PTSD)

解離症(解離性障害)

性別違和

心因性視覚障害

リストカット,自傷行為

社会的逸脱行動,家庭内暴力

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書籍情報

  • ISBN:9784880028774
  • ページ数:0頁
  • 書籍発行日:2020年6月
  • 電子版発売日:2020年5月25日
  • 判:A5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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