新版 新生児内分泌ハンドブック

  • ページ数 : 328頁
  • 書籍発行日 : 2020年6月
  • 電子版発売日 : 2020年6月5日
¥5,500(税込)
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商品情報

内容

新生児内分泌の基礎から応用を臨床に生かす

新たに、早産児骨減少症、緊急対応が必要な先天代謝異常症、循環作動薬などの項目を追加。新生児疾患に深く関与することが明らかになった内分泌は、呼吸、循環、神経、栄養に続き、新生児の第5のテーマといえる。新生児内分泌の基礎から応用が学べ、新生児管理の臨床で生かせるように、第一人者が最新知識を臨床上の着眼点とともに解説する。

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序文

『新生児内分泌ハンドブック』を6年ぶりの改訂により、新版(3版)としてようやくお届けできることとなりました。学術論文に立脚して網羅的に記載した「新生児内分泌の専門書」というコンセプトを維持しながらも、新版では全面的な改訂を行いました。p>

新たなコンセプトは、「新生児内分泌を専門とする医師だけでなく、新生児の呼吸・循環など種々の新生児合併症の病態に深く関わり、その治療に直結する『新生児内分泌』を新生児科医のみならず、周産期医療に関わる産科医・助産師・看護師にも広く知っていただくこと」、そして疾患をもつ子どもには必ずフォローアップが必要であることから、「新生児のフォローに関わる小児科医、特に小児内分泌医が読んでもためになるハンドブックとすること」です。

今回執筆をお願いした先生方には、これまでの記載に引きずられず、新たな視点で記載いただくようお願いしました。責任編集を担当させていただいた特権で、出版を前にすべての原稿を読ませていただきましたが、本当に震えるくらい立派なテキストができたことに、感激してしまいました。ご多忙のなかにもかかわらず執筆いただきました先生方、本当にありがとうございました。心より感謝いたします。

この書を手に取ってくださった皆さま!

通読していただいても結構ですし、必要な章だけ読んでいただいても結構です。きっと新たな発見があり、これまで疑問に思っていたことの答えのいくつかが見つかると思います。

このハンドブックが皆さまの診療の一助となり、それが赤ちゃんの明日につながることを祈念しています。


2020年4月

責任編集を代表して 河井昌彦

目次

序文

執筆者一覧

略語一覧

総 論

〔1〕胎児期の内分泌系の発達からみた「新生児内分泌」の重要性

 わが国における「新生児内分泌学」の歩み

 わが国では、尿道下裂が増えている

 早産児診療とステロイド療法

 副腎皮質ホルモンの合成障害

 胎児・早産児の甲状腺機能の特徴

 甲状腺機能亢進症合併母体から出生した児の取り扱い

 新生児低血糖症はまだまだ奥が深い

 下垂体機能低下症もまれではない

 早産児骨減少症

 早産児の成長後の問題は、メタボリックシンドロームだけではない

 まとめ

〔2〕乳幼児期の内分泌機能の発達

 はじめに

 成長(GH-IGF-1系)

 甲状腺

 性腺

 副腎

 まとめ

〔3〕新生児・乳幼児・小児の内分泌に関する検査の注意点

 血糖測定

 尿ケトン体と血中ケトン体

 溶血による検査値の変動

 日齢とともに変わる正常値

各 論

〔1〕下垂体

<胎児・新生児の下垂体機能>

 下垂体の発生・分化機構

 下垂体の機能

 下垂体ホルモンの作用と分泌不全の病態

 下垂体機能低下症の原因

 下垂体機能低下症を疑う症状

 下垂体機能低下症の評価、診断

 下垂体機能低下症の治療

〔2〕副腎皮質

<(1) 新生児期副腎皮質機能の評価方法>

 胎児副腎の形態と機能

 新生児期副腎皮質機能障害

 新生児副腎皮質機能の評価

<(2) 先天性副腎過形成症(CAH)>

 疫学

 病態生理・病型

 21-水酸化酵素欠損症の診断と治療

 新生児マススクリーニング

<(3) 新生児期から副腎不全を呈するその他の病態>

 解説

 ステロイド合成障害による副腎過形成

 先天性副腎低形成

 副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)不応症

 その他

〔3〕甲状腺

<(1) 甲状腺ホルモン:マススクリーニングの問題点>

 はじめに

 先天性甲状腺機能低下症(CH)

 先天性甲状腺機能低下症のマススクリーニング

 先天性甲状腺機能低下症のマススクリーニングにおける課題

 マススクリーニングで発見されない先天性甲状腺機能低下症

 ヨウ素と甲状腺

 トピックス:マススクリーニング陽性者の尿中ヨウ素

<(2) 先天性甲状腺機能低下症>

 原因

 中枢性

 甲状腺性

 末梢性

 臨床症状

 診断と検査

 治療およびフォロー

<(3) 早産児の一過性低サイロキシン血症>

 甲状腺ホルモンの働き

 甲状腺ホルモンの調節機構

 胎児の甲状腺発達

 出生後の甲状腺機能

 早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)の概念

 早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)に対する評価の変遷

 早産児一過性低サイロキシン血症(THOP)の病態生理

 甲状腺ホルモン薬投与と晩期循環不全(LCC)

 遅発性高甲状腺刺激ホルモン(TSH)血症

〔4〕糖代謝

<(1) 新生児期の低血糖症>

 出生後の血糖調節機構

 低血糖を生じる病態からみたリスク因子

 低血糖症の鑑別診断

 遺伝子異常に伴う高インスリン性低血糖症

 低血糖症の治療

 Transitional neonatal hypoglycemia

<(2) 新生児糖尿病>

 はじめに

 新生児糖尿病とは

 新生児糖尿病の診断

 発症頻度

 原因を理解するための基礎知識

 新生児糖尿病の原因

 インスリン治療

 K ATPチャネル性新生児糖尿病の経口血糖降下剤(スルホニル尿素剤)治療

 診断と治療のアルゴリズム

 今後の課題と展望

<(3) 早産児・SGA児の成長後の耐糖能の問題>

 早産・低出生体重児・SGA児の頻度

 DOHaD

 早産・出生体重と成長後の耐糖能異常

 早産児・SGA児の成長後の耐糖能に影響を与える因子

〔5〕電解質・カルシウム代謝

<(1) 電解質管理>

 病的新生児や早産児の電解質の恒常性

 内分泌と電解質

 水分の評価

 輸液の基本

 ナトリウムの異常

 カリウムの異常

<(2) カルシウム代謝・骨代謝>

 新生児の骨・カルシウム代謝

 新生児のカルシウム代謝異常

 HOT TOPIC―新生児期に救命可能になった代謝性骨疾患:低ホスファターゼ症

<(3) 早産児骨減少症の病態と管理>

 胎児期の骨形成・早産児の骨形成の問題点

 早産児骨減少症の診断

 早産児骨減少症の病因診断

 早産児骨減少症の予防・治療

〔6〕性腺

<外性器異常児の取り扱い(性の決定)>

 はじめに

 用語・分類

 性分化の基礎知識

 臨床症状・身体所見のとり方

 検査とその解釈

 診断の手順

 法的手続き

 治療(テストステロン治療)

 チーム医療

 ピアサポート

〔7〕代謝

<(1) 新生児科医に必要な「マススクリーニング」の要点>

 新生児マススクリーニングの概念

 新生児マススクリーニングの歴史

 どういう疾患が対象となるのか

 新生児マススクリーニングの実際

 スクリーニング陽性者に遭遇したときの対応

 マススクリーニングの主な用語

 確定診断症例への対応

 その他の事項

 現在検討されている課題

<(2) 新生児期に緊急対応が必要な先天代謝異常症>

 はじめに

 緊急対応が必要な先天代謝異常症

 先天代謝異常症の鑑別

 初期の代謝スクリーニング検査(First line、Second lineの検査)

 代謝救急・治療の実際

〔8〕母体合併症

<内分泌疾患を有する母体が児に及ぼす影響>

 糖代謝異常の母体から出生した児

 甲状腺機能異常の母体から出生した児

 副甲状腺機能亢進症の母体から出生した児

〔9〕ステロイド療法

<(1) 早産児の循環不全に対するステロイド療法>

 早産児の合併症と相対的副腎不全

 早産児晩期循環不全の病態生理

 早産児晩期循環不全の診断

 ステロイド療法

<(2) 早産児の呼吸器疾患に対するステロイド療法>

 母体ステロイド投与の効果

 慢性肺疾患に対するステロイド療法

<(3) 周産期のステロイド投与が児に及ぼす長期的な影響>

 成長への長期的な影響

 発達への長期的な影響

 HPA axisへの長期的な影響

 周産期のステロイド治療(まとめ)

 おわりに

〔10〕新生児内分泌と循環

<(1) 未熟児動脈管開存症と内分泌調節>

 ナトリウム利尿ペプチドホルモンと動脈管

 ステロイドと動脈管

 フロセミドによるRAA系亢進と動脈管

 高マグネシウム血症と動脈管

 インスリン分泌機序と動脈管

 甲状腺と動脈管

 おわりに

<(2) 心不全における内分泌調節>

 心血管系は内分泌臓器の一つ

 心不全と内分泌

 神経体液性因子1:交感神経系

 β遮断薬

 神経体液性因子2:レニン-アンジオテンシン-アルドステロン(RAA)系

 神経体液性因子3:バソプレシン系

 ナトリウム利尿ペプチドの作用機序

 ナトリウム利尿ペプチドによる循環評価

 胎児心不全とナトリウム利尿ペプチド

 新生児心不全とナトリウム利尿ペプチド

 双胎間輸血症候群の心臓内分泌学的考察

 ナトリウム利尿ペプチド系に作用する循環作動薬

 おわりに

〔11〕NICU退院児の成長における内分泌学的問題点

<(1) 新生児科医が知っておくべき成長ホルモン療法の基礎知識>

 GH分泌不全性低身長症

 Turner症候群

 SGA性低身長症

 Prader-Willi症候群

 Noonan症候群

 軟骨無形成症・軟骨低形成症

 慢性腎臓病(CKD)

<(2) NICU退院後の成長のフォローアップ>

 正常な成長と評価方法

 成長の評価方法

 成長障害の鑑別方法の原則

 成長障害を来す疾患

 成長促進を来す病態と疾患

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書籍情報

  • ISBN:9784840472289
  • ページ数:328頁
  • 書籍発行日:2020年6月
  • 電子版発売日:2020年6月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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