ゼロから学ぶ 薬学管理 フォローアップと薬歴記載の必修スキル

  • ページ数 : 596頁
  • 書籍発行日 : 2020年3月
  • 電子版発売日 : 2020年6月19日
¥7,920(税込)
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商品情報

内容

明日からのフォローアップを
薬局薬剤師として主体的に実践していくために
現場の悩みを早川達先生が解決します!

日経ドラッグインフォメーションの好評連載「薬歴添削教室」「薬学管理スキルアップセミナー」を再編集したほか、電話での服薬支援サービスについて長年のノウハウを持つナカジマ薬局が書き下ろしたケーススタディーも追加。
薬歴の書き方を含む「薬学管理」や「継続的なフォローアップ」への取り組み方、患者にとって適切な薬物療法を継続して実施していくための薬剤師としてのスキルを学べます。

序文

書籍『ゼロから学ぶ薬学管理 フォローアップと薬歴記載の必修スキル』は、薬学管理の基本から、症例を基にしたポイント解説、今後の薬剤師業務の方向性などをまとめたものです。

月刊誌『日経ドラッグインフォメーション』で、「疾患ごとに学ぶPOS 薬歴管理」の連載を始めたのが2005 年4 月でした。当初は主に薬歴の記載形式に関して執筆しました。その過程で、「どんな内容をどのように薬歴に記載するか」自体が大きなテーマとなり、2009年4 月から、実薬歴を基に、薬局で患者をみるポイントや、より良い服薬指導・対応方法を議論する連載「薬歴添削教室」を始めるに至りました。さらに、薬歴に記載する前の段階として、患者をどうアセスメントするかに論点が移り、そのためには患者からどのような情報を聞き取るべきか、何を根拠に判断するか、どのように今後の薬剤師の取り組みや成果につなげていくかが検討されるようになりました。

最初の連載開始時から15 年がたち、薬剤師の業務は対物業務から対人業務中心へと、大きく質的変化を求められるようになりました。医薬品医療機器等法や薬剤師法の改正、かかりつけ薬剤師制度など法規面での整備が後押ししている側面はあるにしても、検査値の開示や検体測定、在宅などでの患者の生活に目を向けた服薬支援の取り組みの広がりなどは、薬剤師の行動があってこそ、もたらされたものだと言えます。

現在、薬歴は業務記録から、患者ケアに活かすための薬剤師の「カルテ」へと、大きな変化を遂げました。薬歴に関する連載を長らく続けてきたことを顧みると、現場の薬剤師と薬歴を振り返る場を共にし、記載方法のポイントなどを、誌面を通して読者に伝えてこられたことで、薬歴の質的向上に少しでも貢献できたのではないかと感慨深く思います。

最近では、さらに次のステップとして、薬物治療そのものが適正かどうかや、病態変化や患者の個々の生活などに対応できているかを判断し、医師と相談して処方の再設計を行う役割も、薬剤師に期待されるようになってきました。

期待される役割を果たすには、受け付けた処方箋の通りに薬を調剤し、薬剤情報提供書に書かれた内容をただ読み上げるのではなく、患者の病態を推論・鑑別し、診療ガイドラインなども活用しながら客観的視点で薬物治療を評価し、患者の生活など個別の要因を考慮しながら、その人ならではの個別指導・対応を継続的に展開するスキルがとても重要になります。

そこで、「薬局薬剤師が薬物治療と患者ケアにどう関わるかを考える」をテーマとして、カンファレンス形式で各症例の注目すべきポイントを探り、その内容を読者に提示しようと始めたのが、「薬学管理スキルアップセミナー」(2016 年4 月~ 2020 年3 月)です。各回とも、参加いただいた薬局薬剤師の患者への視点・姿勢、対応のノウハウが詰まっています。

さらに、来局後も患者の状況を継続的にモニタリングしていく視点、タイミング、対応例などは、第3、4 章でナカジマ薬局(札幌市中央区)に執筆してもらった、テレフォン服薬サポートのケースが参考になるはずです。

症例では、薬剤師として聞き取るべき内容の例や、判断材料となる病型や重症度分類などの情報を盛り込んでいます。関連する診療ガイドラインと照らし合わせながら読むことによって、より理解が深まるでしょう。読み進めるにつれて、疾患が違ったとしても、患者をアセスメントして薬剤師としての行動につなげる「枠組み」が、自身の中にでき上がっていくはずです。日常業務の中で、この「枠組み」を少し意識して行動してもらうことで、読者一人ひとりが充実した薬学管理を実践できるようになっていくと信じています。

さあ、明日から薬物治療と患者ケアに、積極的に関わっていきましょう!


2020年3月

早川 達

目次

■主な内容

第1章 より良い薬歴を書けるようになる

Do処方だから書くことがない?薬歴を業務に”生かす”コツを押さえる

第2章 薬学管理を実践する

診療ガイドラインに準拠して、基本的なアセスメントを行うための内容と視点を提示。高血圧/2型糖尿病/気管支喘息/アレルギー/認知症/パーキンソン病/膠原病/関節リウマチ/中耳炎/便秘など、全24事例を収載。

第3章 継続的なフォローアップに取り組む

ナカジマ薬局の「テレフォン服薬サポート」、その実践マニュアルを初公開!

第4章 事例から学ぶ継続的フォローアップ

患者対応のノウハウが詰まった、テレフォン服薬サポートの全22事例を収載。

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書籍情報

  • ISBN:9784296105212
  • ページ数:596頁
  • 書籍発行日:2020年3月
  • 電子版発売日:2020年6月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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