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甲状腺疾患診療実践マニュアル 第4版

  • ISBN : 9784830620416
  • 書籍発行日 : 2016年10月
  • 電子版発売日 : 2020年7月31日
  • 判 : B6変型
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥5,060 (税込)
ポイント : 92 pt (2%)

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商品情報

甲状腺診療の現場で好評を博している実践書の最新版.甲状腺疾患の診断と治療のエッセンスが簡潔にまとめられており,必要なときに必要なところだけ読んで役立てられるように工夫されている.今回の改訂にあたって内容を最新情報にアップデートし,コンパクトながらさらに充実した内容となった.内科レジデント,一般臨床医におすすめの1冊.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

編集にあたって

前版からこれまでの9年間,甲状腺疾患の検査や治療法に格別画期的な進歩はみられなかったが,診療の質をよりよくする知見はいくつか出された.

例えばバセドウ病については,副作用がないという無機ヨウ素の長所が再認識されて,抗甲状腺薬の併用薬として,あるいは軽症例に単剤で使った成績が報告された.無機ヨウ素による治療には,海外では今なおかなり抵抗があるが,その原因は,偏った古い成績の影響と経験不足による.ほかに妊娠と関連したものとして,最も懸念される抗甲状腺薬の催奇性について本邦で前向き研究が行われ,妊娠初期のチアマゾールの使用に警告が出された.また,潜在性甲状腺機能低下症あるいは抗甲状腺抗体が妊孕性や妊娠の転帰に与える影響に関してエビデンスが示されてきて,その結果,なお検討の余地はあるものの,該当例の対応の際に考慮されるようになった.

腫瘍性疾患の分野では,福島の原発事故以来,甲状腺癌が注目されるようになったが,これとほぼ時を同じくして,微小乳頭癌に手術が回避できるものが少なくないとの臨床成績が本邦から出され,社会的にも大きな貢献をした.また難治性の癌に対しては,新しく分子標的薬がいくつか試みられるようになった.

そのほか本書には,豊かな経験から得られた専門家の有用な術がいくつも盛り込まれている.忙しい業務をこなしながらupdateの診療が必要とされる医師には,コンパクトな実践書である本書は必ずお役に立つと考える.


2016年10月

百渓尚子
杉谷 巌

■ 目次

I. 疾 患

1 甲状腺機能亢進症(甲状腺中毒症)を呈する疾患

I. 定義と原因疾患

 A 原因疾患

 B 永続する甲状腺機能亢進症(中毒症)と一過性甲状腺機能亢進症(中毒症)

 C 顕性甲状腺機能亢進症(中毒症)と潜在性甲状腺機能亢進症(中毒症)

II. バセドウ病

 A 診断

 B 甲状腺機能亢進症に対する治療

 C 補助療法,生活指導,入院

 D バセドウ病の増悪因子

 E 合併症

 F バセドウ病眼症(Graves'ophthalmopathy)

 G 前脛骨粘液水腫,EMO症候群

 H 高齢者バセドウ病

 I 小児のバセドウ病

III. 亜急性甲状腺炎

 A 特徴

 B 症状

 C 検査成績

 D 鑑別を要する疾患

 E 治療

 F 予後

IV. 無痛性甲状腺炎

 A 定義

 B 特徴

 C 基礎疾患

 D 症状

 E 検査成績,診断

 F 経過と予後

 G 治療

V. 急性化膿性甲状腺炎(acute suppurative thyroiditis)

 A 概念

 B 病態

 C 検査成績

 D 鑑別診断

 E 治療

VI. 外因性甲状腺中毒症

 A 概念

 B 症状

 C 検査成績

 D 鑑別を要する疾患

 E 治療

2 甲状腺機能低下症を呈する疾患

I. 定義と原因疾患

 A 永続性甲状腺機能低下症と一過性甲状腺機能低下症

 B 顕性甲状腺機能低下症と潜在性甲状腺機能低下症

II. 永続性甲状腺機能低下症

 A 原因疾患

 B 臨床像

 C 検査成績

 D 治療

III. 一過性甲状腺機能低下症

 A 原因疾患

 B 対処法

IV. 甲状腺機能低下症の合併症

 A 心・血管系

 B 呼吸器

 C 消化器

 D 血液

 E 下垂体

 F 副腎

 G 神経・筋

 H 皮膚

 I 精神・心理

3 橋本病(慢性甲状腺炎)

I. 橋本病

 A 特徴

 B 症状

 C 検査

 D 診断基準

 E 予後

 F 鑑別診断

 G 治療

 H ヨウ素摂取との関連

 I 注意すべき合併症

II. 橋本病の急性増悪

 A 特徴

 B 症状

 C 検査・診断

 D 鑑別診断

 E 治療

4 単純性(びまん性)甲状腺腫

 A 概念と診断

 B 甲状腺腫の成因

 C 対応

5 潜在性甲状腺機能異常

I. 潜在性甲状腺機能低下症

 A 定義

 B 原因

 C 影響

 D 予後,治療

II. 潜在性甲状腺中毒症

 A 定義

 B 原因

 C 影響

 D 予後,治療

6 不適切TSH 分泌症候群(SITSH)

I. 甲状腺ホルモン不応症(resistance to thyroid hormone:RTH)

 A 病態

 B 臨床像

 C 診断

 D 治療

II. TSH産生下垂体腺腫(TSHoma)

 A 臨床像

 B 診断

 C 治療

 D 予後

7 非自己免疫性甲状腺機能亢進症

8 甲状腺ホルモン合成障害

9 低T3症候群(low T3 syndrome)

 A 定義

 B 診断

 C 原因となる疾患,状態,薬物

 D 甲状腺ホルモンが低下する機序

 E 鑑別

 F 治療

10 妊娠合併甲状腺疾患

I. バセドウ病と妊娠

 A 妊婦バセドウ病

 B 新生児バセドウ病

 C 新生児中枢性甲状腺機能低下症

 D 胎児バセドウ病

II. 甲状腺機能低下症と妊娠

III. 橋本病と妊娠

IV. 甲状腺腫瘍と妊娠

11 hCGによる甲状腺機能亢進症

 A 病態

 B 特徴

 C 診断

 D 治療

12 甲状腺良性結節

I. 腺腫

 A 組織学的分類

 B 臨床症状

 C 診断

 D 治療

II. 腺腫様甲状腺腫

 A 定義

 B 分類

 C 臨床症状

 D 診断

 E 治療方針

III. 囊胞

 A 分類

 B 診断

 C 治療

IV. 自律性機能性甲状腺結節

 A 概念

 B 診断

 C 治療

 付) PEIT

 A 適応

 B 方法,手技

 C 効果判定,経過観察

 付) 内視鏡(補助下)手術

 A 概念

 B 長所と短所

 C 実際

 D 適応

13 悪性腫瘍

 A 組織学的分類

 B 特徴

 C 診断

 D 治療と予後

14 MEN(多発性内分泌腫瘍症)

I. MEN typeI(MEN1)

 A 原因

 B 症状

 C 診断

 D 治療

II. MEN typeII(MEN2)

 A 原因

 B 分類

 C 診断

 D 治療

15 甲状腺腫瘍における遺伝子変異

 A 体細胞変異と甲状腺腫瘍

 B 胚細胞変異と甲状腺癌

 C 分子病理診断

 D ゲノム解析

16 甲状腺疾患と精神神経障害

I. 甲状腺疾患と精神症状の概要

 A 甲状腺疾患と精神症状の沿革

 B 甲状腺機能と精神症状の関連性

 C 甲状腺疾患に伴う精神症状の特徴

II. 個々の甲状腺疾患からみた精神症状

 A 甲状腺機能亢進症

 B 甲状腺機能低下症

 C 潜在性甲状腺機能異常(亢進症,低下症)

 D 橋本脳症

III. 精神症状からみた甲状腺疾患

17 副甲状腺機能亢進症(hyperparathyroidism:HPT)

I. 原発性副甲状腺機能亢進症(PHPT)

 A 病型

 B 診断

 C 臨床像

 D 治療

 E 手術療法

 F 治療効果

II. 二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparathyroidism:SHPT)

 A 発生の機序,治療目標

 B 外科的治療

III. 三次性副甲状腺機能亢進症(tertiary hyperparathyroidism:THPT)

II.救急処置

1 甲状腺クリーゼ

 A 誘因

 B 診断

 C 緊急チェック項目

 D 初期緊急処置

 E 治療

2 粘液水腫性昏睡

 A 概念

 B 誘因

 C 本症を疑うべき所見

 D 診断

 E 治療

3 気道閉塞

 A 原因

 B 対応(処置)

4 甲状腺術後テタニー

 A 原因

 B 症状

 C 検査成績

 D 治療

III.検 査

1 甲状腺,副甲状腺関連検査

 A 甲状腺刺激ホルモン(TSH)

 B FT4,FT3

 C T4,T3,TBG

 D 抗甲状腺抗体

 E 抗TSH受容体抗体

 F サイログロブリン

 G TRH負荷試験

 H 甲状腺ホルモンに対する末梢組織の反応性を調べる検査(ホルモン作用の指標)

 I 123I,131I,99m Tc摂取率

 J カルシウム代謝関連検査

2 イメージ診断

 A 超音波断層法

 B シンチグラフィ,CT,MRI,FDG-PET

3 エコーガイド下穿刺吸引細胞診

 A 穿刺吸引法の実際

 B 穿刺吸引細胞診による診断

4 病理組織診断

 A 適応と意義

 B 固定と切開

 C 甲状腺の組織所見

 D 副甲状腺

IV.資 料

1. 甲状腺の形状と位置

2. 甲状腺・所属リンパ節の触診法

3. 触診所見の特徴

4. ヨウ素について

5. 甲状腺ホルモン注射薬・坐薬の製法

6. 妊娠中のFT4,FT3値の変化(平均値±2SD)

7. 満期出産時の母児甲状腺関係検査値

8. 満期出産新生児TSH,FT4,FT<4濃度の生理的変動

9. metric単位からSI単位への換算

■ 特記事項

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