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  • 染方史郎の 楽しく覚えず好きになる 感じる細菌学×抗菌薬

染方史郎の 楽しく覚えず好きになる 感じる細菌学×抗菌薬

  • ISBN : 9784840752640
  • ページ数 : 360頁
  • 書籍発行日 : 2020年2月
  • 電子版発売日 : 2020年8月5日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥3,960 (税込)
ポイント : 72 pt (2%)

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商品情報

●菌がわかれば病気がわかる!
●薬の違いに迷わない!


感染症の学びを阻むもの、それは細菌や抗菌薬の種類がとても多いことです。「何がどう違うのか」、そもそも「なぜ違うのか」、これが頭の中で整理できるだけで感染症の理解はグッと深まります。本書は、さまざまな細菌の特徴を、『イラスト』を用いながら『臨床に必要』なことに絞って紹介。さらに抗菌薬について、『系統別の相違点をまとめ』つつ『個々の特徴』をコンパクトに解説しました。かみ砕いた「感じる」解説によって最後まで読み飽きず、大事なことがしっかりわかる「楽しく学べる1冊」になっています。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

本書は,以前から作成していたオンライン細菌学講座のeTextをもとに書籍化したものです。私は,医療従事者,学生,一般の方に対し,「薬剤耐性菌(AMR)をわかりやすく伝える活動」を行っています。そして,この活動に興味をもっていただいたじほうの吉岡陽一氏から,今回,執筆の機会をいただき,初めての単著による書籍として出版する運びとなりました。

学生時代を振り返ると,細菌学は苦手な教科でしたので,こうして細菌学を教えていることが不思議なくらいですが,「読者フレンドリーに」という考えは,むしろ学生時代の苦い経験が役に立ったのかもしれません。初学者の方にまず申し上げたいのは,「細菌学を好きになってほしい」ということです。また,誤解を恐れずに言えば,「細菌学を学ぶ」のではなく「細菌学に学ぶ」ということを意識しています。

電子媒体ではなく紙ならではの強みを活かすべく,担当の方々とさまざまな工夫を練りました。本書の意図は,網羅的に説明することではないため,わかりやすさを重視し,一般的な微生物の教科書に掲載されているまれな細菌や詳細すぎる内容,例外事項はあえて省略し,実務に役立つであろう項目に焦点を絞り,初学者にも受け入れやすい記載となるよう心がけました。そのような理由から,より詳しい情報が必要な読者には物足りないかもしれませんが,本書は最初の一歩を始めるためのものです。本書により,読者の皆様の頭の中に考え方のフレームが出来上がれば幸いです。


本書を手にとっていただいた方は,医療に関係した方,医療従事者や医療系の学生が多いと思います。これは私の経験ですが,特に学生の間は,なぜ基礎的な学問を学ぶのかよく理解できません。ですが,臨床系の学問を学び,さらに臨床研修を積んで,いざ一人で治療をし,さらには指導する側に立つとわかるようになります。では,なぜ学生の間,理解できなかったのか。

こんな例えはどうでしょう。野球をまったく知らない人に野球を教えるとします。このときは,投げる・打つ・走るという基本動作をまず教えることになるでしょうし,基礎体力がなければまず体力作りから始めることになります。しかし,野球を知らないので,これらの基本を行うのはおそらく苦痛でしょう。これらの基礎固めの時期には,何のためにやっているのかがなかなか見えません。実際,試合をすればその面白さもわかるし,投げる・打つ・走ることの意味もわかってくるでしょうが。

感染症も似たようなものであると思います。解剖学などの「基礎体力作り」はもちろん重要ですが,感染症は病原体によって起こることを考えると,やはり細菌学を含めた微生物学は,感染症の「核」であり,野球で例えるならば「エース」や「4番」に相当するだろうと考えています。

野球の目的は,野球を通じて人々に感動と夢を与えることだと思います。その目的に向かって練習試合を行い,アマチュア野球,プロ野球,メジャーリーグへと進み,一つ一つ試合に勝つこと,ワールドシリーズで優勝することが目標になります。話を感染症に戻すと,細菌学の学びの先にあるものは,一人の感染症の患者さんを救うこと,さらに感染症の克服を目指すことだと考えています。そうして,細菌学・感染症学を通じて,人類の健康と幸福に少しでも貢献できれば,と願っています。



2020年1月吉日
大阪市立大学大学院医学研究科細菌学教授室にて記す

金子 幸弘

■ 目次

第1章 総論

0 細菌学を学ぶ前に

1 細菌の超キホン

2 感染症に関する検査のポイント

3 感染症治療と抗菌薬

4 みんなで取り組む感染制御

5 感染症法と疫学

6 病原性と宿主防御の関係とは

7 これだけは押さえておきたい免疫学の基礎

第2章 細菌学編

0Overview

1 グラム陽性球菌

A ストレプトコックス属(連鎖球菌)

B エンテロコックス属(腸球菌)

C スタフィロコックス属(ブドウ球菌)

2A インフルエンザ菌とその他のグラム陰性小桿菌

A ヘモフィルス属

B ボルデテラ属

C その他の小桿菌

2B 腸内細菌科、ビブリオ科、エロモナス科

A 腸内細菌科

B ビブリオ科、ビブリオ属

C エロモナス科、エロモナス属

2C 緑膿菌およびその他のブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌

A 緑膿菌とその他のシュードモナス属

B アシネトバクター属

C Stenotrophomonas maltophilia

D その他のブドウ糖非発酵菌

3 グラム陰性球菌

A モラクセラ属

B ナイセリア属

4A 芽胞形成グラム陽性桿菌

A クロストリジウム属

B バチルス属

4B 芽胞非形成グラム陽性桿菌

A コリネバクテリウム属

B Listeria monocytogenes

C その他のグラム陽性桿菌

5 嫌気性菌

A 上部消化管に多い嫌気性菌

B 下部消化管に多い嫌気性菌

C その他の嫌気性菌

6 結核菌とその他の抗酸菌

A 結核菌群

B 非結核性抗酸菌群

C Mycobacterium leprae(らい菌)

7 放線菌

A アクチノミセス属

B ノカルジア属

8 スピリルム

A カンピロバクター属

B ヘリコバクター属

9 スピロヘータ

A Treponema pallidum

B ボレリアBorrelia属

C Leptospira interrogans

10 非定型菌(マイコプラズマ、レジオネラ、クラミジア、リケッチア)

A 通性細胞内増殖菌

B 偏性細胞内増殖菌

第3章 抗菌薬編

0Overview

1 β-ラクタム系薬

   A ペニシリン系

   B セフェム系

   C カルバペネム系、ペネム系

   D モノバクタム系

2 キノロン系薬

3 アミノグリコシド系薬

4 マクロライド系薬(ケトライドを含む)

5 テトラサイクリン系薬(グリシルサイクリン系薬を含む)

6 抗MRSA薬

7 抗結核薬

8 特定抗菌薬

9 その他の抗菌薬

■ 特記事項

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