わかって動ける!人工呼吸管理ポケットブック 改訂版

  • ISBN : 9784758118842
  • ページ数 : 270頁
  • 書籍発行日 : 2020年8月
  • 電子版発売日 : 2020年8月27日
  • 判 : B6変型
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥3,960 (税込)
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商品情報

設定から管理・トラブル対応まですぐに役立つ、必須知識とチェックリスト

研修医必携!人工呼吸器の設定から調節,離脱,トラブル対応まで,現場で迷った時に必要なデータがすぐ引ける!チェックリストでどうしたらいいのかすぐわかる!現場で必要な知識を最新データにアップデート!

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■ 序文

改訂版の序


2020年初頭,COVID-19狂想曲のなかでこの序を書いている.狂想曲,とはいささか不穏当で適切でない物言いかもしれない.しかし,連日テレビやネットを賑わす報道やSNSは,何となく騒ぎたいから騒いでいる,この問題を騒げば盛り上がる,的な空気の存在を感じるのは筆者だけではないはずだ.

人類の生存は常に感染危機との戦いである.狩猟・移動をやめて定住化・農耕をはじめて以来,感染症アウトブレイクの危険性が増えた.そして近代,定住化に加えて容易すぎる移動を手にした人類には,新興感染症パンデミックの勃興というさらなる生存の危機が訪れている.重要なことは,危機は危機として正確に情報を把握し,冷静かつ理性的に対処することだ.

現時点でCOVID-19に対する特異的治療はない.巷でささやかれる“効くかもしれない特効薬”も,どこまでの効果と副作用があるかまだわからない.手洗いと咳エチケットを励行し,具合が悪ければ外出を控え移動や集会を避け,十分な休息と水分・栄養をとりよく眠ること,医療従事者においては,現場で標準予防策と感染経路別予防策を確実に励行すること,これが一般対応のすべてである.これだけである.

呼吸管理も同様だ.患者予後を劇的に改善する呼吸管理など存在しない.一方でその誤用は,かえって患者予後を悪化させる方向に容易に働く.そして残念ながら,呼吸管理という複雑系を完璧に適用することは難しい.われわれにできることは,その困難性を克服すべく,日々コツコツと精進することに尽きる.生理学をよく理解し,正しく病態を評価診断し,できるだけ侵襲性の少ない基本的な管理を,時機を逸することなく提供することだ.


基本をやり続けるしかないのだ.

この小さな資料が,現場での基本の確認と遂行に少しでも寄与できればありがたい.


2020年2月

今年初めての湖北の雪景色を車窓の左手に
志馬伸朗


編者注:上の序文を書いたのち発刊までに半年以上が過ぎた.コロナ禍は拡大し状況は大きく変わったが,考えていたことに間違いはなかったことにやや安堵し,同じ序とすることにした.

■ 目次

第1章 人工呼吸の適応

1.酸素療法【志馬伸朗】

1 酸素投与法ごとの酸素流量と吸入酸素濃度

2 オキシマスクTM

3 インスピロンネブライザー使用時の吸入酸素濃度

4 低酸素症の評価と酸素療法の目標

2.人工呼吸の適応【吉田浩輔,志馬伸朗】

1 人工呼吸の適応

2 Ⅰ型呼吸不全か? Ⅱ型呼吸不全か?

3 呼吸不全の原因

3.NPPVの適応と基本設定,中止基準【吉田浩輔,志馬伸朗】

1 NPPVの適応(状態)

2 NPPVの適応(病態)

3 NPPVの初期設定(例)

4 NPPVの調節方法(例)

5 NPPVの中止基準

4.HFNCの適応と基本設定,中止基準【吉田浩輔,志馬伸朗】

1 HFNC(high-flow nasal cannula)の特徴

2 HFNCの適応

3 HFNCの初期設定(例)

4 HFNCの中止基準

第2章 気道確保

1.気管挿管【志馬伸朗】

1 Rapid sequence intubation(迅速導入気管挿管)とは?

2 Delayed sequence intubation(遅延導入気管挿管)とは?

3 Awake intubation(意識下挿管)

4 気管挿管の適応

5 気管挿管の合併症

6 気管挿管バンドル

2.挿管時に準備する物品・薬剤【志馬伸朗】

1 準備物品のチェックリスト

2 挿管時に使用する薬剤

3 挿管困難時に用いるデバイス

3.挿管デバイス【鈴木 慶,志馬伸朗】

1 挿管デバイス選択の前提

2 ビデオ喉頭鏡

3 気管支ファイバー

4.気管チューブ【志馬伸朗】

1 気管チューブのサイズと深さの目安

2 気管吸引チューブのサイズと挿入長の目安

3 適正挿管の評価

4 適正位置

5 スタイレット

6 特殊気管チューブ

7 気管チューブ管理

5.気管切開チューブ【舩越 拓】

1 気管切開チューブの種類

2 気管切開チューブの交換

6.気道確保困難の評価【舩越 拓】

1 挿管前の評価

2 気道確保困難スコア

7.困難気道の対処【舩越 拓】

1 挿管困難が予想される場合

2 挿管困難のスコアリング

3 輪状甲状靭帯穿刺あるいは切開

4 気管切開

5 気管切開後に注意すべき合併症

第3章 人工呼吸器の設定

1.人工呼吸モードと設定【小尾口邦彦】

1 換気様式-1.従量式換気:VCV(ボリュームコントロール)

2 換気様式-2.従圧式換気:PCV(プレッシャーコントロール)

3 換気様式-3.PS(プレッシャーサポート)

4 換気モード

5 人工呼吸換気様式・換気モードの組合わせ・設定

2.基本的な人工呼吸器の設定【岩下義明】

1 吸気時間

2 酸素濃度の設定と目標

3 吸気トリガー

4 PEEPの設定

5 呼気トリガー

6 アラームの設定

3.Closed-loop ventilation【大下慎一郎】

1 比例補助換気(PAV+)

2 神経調節補助換気(NAVA)

3 Smart Care

4 INTELLiVENT-ASV(i-ASV)

4.NAVA【島谷竜俊】

1 NAVAとは

2 設定のポイント

5.患者–人工呼吸器非同調【島谷竜俊】

1 PVA(患者–人工呼吸器非同調)とは

2 PVAの分類

第4章 鎮痛・鎮静・せん妄

1.PADISとは【細川康二】

1 PADからPADISに

2 PADISの5つの要素の概要

2.痛みの評価法【細川康二】

1 痛みの原因

2 痛みの評価

3 鎮痛鎮静評価のポイント

3.不穏・鎮静の評価法【細川康二】

4.せん妄の評価法【細川康二】

5.不動(リハビリテーション/モビライゼーション)【細川康二】

1 リハビリテーションとモビライゼーションの定義

2 開始と中止

6.睡眠障害【細川康二】

1 睡眠障害の発生と危険因子

2 睡眠障害の原因

3 睡眠促進薬

4 睡眠促進プロトコル

7.薬剤の種類と投与量【細川康二】

1 鎮痛法と鎮痛薬・鎮静薬

2 筋弛緩薬

3 向精神薬

4 漢方薬

8.薬剤の具体的な使用法【細川康二】

第5章 人工呼吸中の管理

1.身体診察【上田剛士】

1 人工呼吸管理中の身体診察(肺以外)

2 肺の診察

3 努力呼吸,奇異性呼吸がみられるとき

4 呼吸状態が急激に増悪したときの身体診察

2.酸素化が悪いとき,良すぎるとき【後藤安宣】

1 酸素化の決定因子

2 酸素化の指標

3 酸素化が悪いとき

4 酸素化が良すぎるとき

3.炭酸ガス排泄が悪いとき,良すぎるとき【後藤安宣】

1 炭酸ガス排泄を決定する因子

2 炭酸ガス排泄が悪いとき

3 炭酸ガス排泄が良すぎるとき

4.加温・加湿【後藤安宣】

1 加温・加湿はなぜ必要?

2 人工鼻

3 加温加湿器

4 人工鼻 vs 加温加湿器

5.気管吸引【福家寛樹,長谷川隆一】

1 目的

2 合併症

3 気管吸引の手順

4 閉鎖式気管吸引の利点

5 痰の客観的評価スコアの一例

6.誤嚥の予防【細川康二】

1 誤嚥リスク

2 人工呼吸中のVAP予防

3 治療・介入法

7.嚥下障害と機能評価【太田浩平】

1 抜管後の嚥下機能評価開始の目安

2 MWST(改訂水飲みテスト)

3 侵襲的検査

8.さまざまな体位の利点と問題点【細川康二】

1 各種体位の利点と欠点

2 ドレナージしたい肺葉別の体位

9.人工呼吸管理患者の早期リハビリテーション【太田浩平】

1 早期リハビリテーションとは?

2 早期リハビリテーションの進め方

10.グラフィックの見かた(人工呼吸器やカプノグラムなど)【小山昌利,長谷川隆一】

1 グラフィックモニタの意義

2 基本波形

3 カプノグラム

11.いろいろなグラフィック波形【京 道人】

1 グラフィック波形に影響を与える因子

2 コンプライアンス低下

3 気道抵抗上昇

4 Auto PEEP・エアートラッピング

5 リーク

12.血液ガスデータの見かた【上田剛士】

1 動脈血液ガスの正常値

2 酸素化の指標

3 酸塩基平衡異常の読解手順

4 末梢静脈血液ガス

13.胸部X線【濱中訓生】

1 いつ胸部X線写真を撮像するか?

2 ポータブルX線

3 いざ読影

4 片側の真っ白な肺を見たら→気管・縦隔の位置に注目

5 肺のびまん性陰影

14.胸部CT【緒方嘉隆】

1 感染性疾患

2 非感染性疾患

15.気道/肺エコー(BLUE)【山賀聡之】

1 気道エコーの目的

2 肺エコー(BLUE protocol)とは

16.BAL(気管支肺胞洗浄)【小林岳彦】

1 適応

2 準備

3 BAL液の評価

第6章 トラブルシューティング

1.突然の換気不全や状態悪化【小尾口邦彦】

1 挿管直後からの低血圧

2 突然の換気不全や状態悪化

2.アラーム対応【小尾口邦彦】

1 人工呼吸器アラームが鳴る原因

2 人工呼吸器アラーム設定と対応

3.病態別の対処法【小尾口邦彦】

1 難治性低酸素血症(refractory hypoxemia)

2 突然の大量気道出血

3 しゃっくりがとまらない

4 気道内分泌物が多量

5 カフに空気を入れても漏れる

6 吸引チューブが進まない

第7章 人工呼吸器離脱と抜管

1.人工呼吸器離脱の用語とプロトコール【齋藤伸行】

1 SATとSBT

2 人工呼吸器離脱プロトコール

2.自発呼吸トライアル(SATとSBT)【齋藤伸行】

1 SATの条件と評価

2 SBTの条件と評価

3.抜管前の評価【齋藤伸行】

1 抜管後気道狭窄の評価

2 カフリークテストの手順と評価

3 再挿管の危険因子についての評価

4.抜管前の準備と抜管後の評価【齋藤伸行】

1 再挿管のリスクに応じた抜管前の準備

2 抜管後の評価

5.抜管後の酸素・呼吸サポートの目安【志馬伸朗】

第8章 特殊管理など

1.ARDS【橋本壮志】

1 急性呼吸窮迫症候群(acute respiratory distress syndrome:ARDS)

2 肺保護換気とは?:基本的考えと設定

3 オープンラング戦略とは?

4 ARDSの人工呼吸管理の目安

2.間質性肺疾患の分類と定義【大下慎一郎】

1 特発性間質性肺炎(IIPs)

2 non-IIPs

3.びまん性肺疾患の鑑別【京 道人】

1 問診・身体所見

2 血液検査所見

3 胸部画像所見

4 気管支肺胞洗浄(BAL)

5 病理所見

4.食道内圧と経肺圧【京 道人】

1 食道内圧測定のメリット

2 食道内圧測定の方法

3 実際

5.駆動圧・メカニカルパワー【大下慎一郎】

1 駆動圧(driving pressure):ΔP

2 メカニカルパワー

6.腹臥位療法【木田佳子】

1 腹臥位療法の特徴

2 適応と方法

7.【特殊換気モード】APRV【岩下義明】

1 APRV(airway pressure release ventilation)の特徴

2 APRVの基本設定と調節方法

8.【特殊換気モード】HFOV【長谷川隆一】

1 HFOV(high frequency oscillatory ventilation)の適応

2 HFOV機器

3 HFOVの基本設定と調節方法

9.ECMO(VV)【木田佳子】

1 VV ECMO(veno-venous extracorporeal membrane oxygenation)

2 挿入・離脱方法

3 管理

10.COPD急性増悪【小林岳彦】

1 定義

2 原因

3 薬物治療(ABCアプローチ)

4 NPPV

5 挿管下人工呼吸

11.気管支喘息発作【小林岳彦】

1 定義

2 薬物治療

3 人工呼吸

12.VAPとVAE【齋藤伸行】

1 人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia:VAP)

2 VAPの予防と治療

3 人工呼吸器関連事象(ventilator-associated event:VAE)

4 VAEサーベイランスアルゴリズム

13.肺血栓塞栓症の可能性予測【志馬伸朗】

14.小児の人工呼吸【志馬伸朗】

1 生理学的特徴と管理のポイント

2 酸素療法

3 バッグバルブマスク換気

4 気管挿管

5 人工呼吸

6 持続鎮痛と鎮静

7 小児ARDS(PARDS)

8 その他tips

15.重症呼吸器ウイルス感染症患者に対する人工呼吸の注意点(COVID-19を基本として)【志馬伸朗】

1 基本的条件

2 個人防護具(personal protective equipment:PPE)

3 挿管と抜管

4 人工呼吸

5 ECMO

付 録

ベッドサイドで役立つ診断・治療の基準一覧【橋本壮志】

付録1 安静時呼吸数の正常値

付録2 呼吸回数の異常と緊急度の評価

付録3 各種血液ガスの正常範囲とPaO2の簡易式

付録4 動脈血液ガスの正常範囲

付録5 動脈血酸素飽和度(SaO2)と動脈血酸素分圧(PaO2)との関係

付録6 ベンチュリーマスクにおける空気の取り込み量と総流量

付録7 酸素化およびガス交換の指標

付録8 換気メカニクスの指標

付録9 人工呼吸器フリー生存日数(ventilator-free days:VFD)の計算

付録10 SBT開始のスクリーニング基準

付録11 SBT失敗の判断基準

付録12 肺保護換気戦略に基づく推奨一回換気量

付録13 PEEPの設定

a) ARDSnetが推奨するFIO2-PEEP換算表

b) ALVEOLI研究で用いられたFIO2-PEEP表

c) LOVS研究で用いられたFIO2-PEEP表

d) Talmor研究で用いられたFIO2-肺内外圧差表

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