アバス-リックマン-ピレ 基礎免疫学原著第6版

  • ISBN : 9784860346614
  • ページ数 : 340頁
  • 書籍発行日 : 2020年8月
  • 電子版発売日 : 2020年9月9日
  • 判 : B5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
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¥6,930 (税込)
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商品情報

4年ぶりの改訂
アバスの名著 改訂版が 新訳 で登場!

本書の特徴:
・免疫学専攻の学生や研究者だけでなく、医療系、生物系、一般の学生にも
 役立つよう免疫学のエッセンスを簡潔にわかりやすくまとめた1冊。
・豊富なフルカラーイラストで、免疫系の複雑なプロセスが理解できます。
・各章末にある重要項目を抜粋した「要旨」と「復習問題」で繰り返し学習できます。

■ 序文

著者序文

このたび『基礎免疫学』が改訂され,免疫系に関する最新の重要な知見を盛り込んだ第6 版が刊行される運びとなった.初版刊行時から本書の目標は,免疫学における最新の概念を専門分野の学生が理解できるよう詳細にかつ説得力をもって提示すること,ならびに免疫学のサイエンスに立脚した疾患の理解や新たな治療法の開発などの臨床的な事柄を強調することであり,これらを私たちは常に求め続けている.実際,免疫に関する理解が深まり,免疫についての本質的な知見を簡潔に提示することが可能な時代になったと私たちは感じている.さらに,免疫学の基本原理を疾患の理解と治療に対して応用することに,驚くべき進歩があり,医学や健康科学を学ぶ学生にとって非常に興味深いトピックとなっている.このような近年の進歩の中でも最も代表的なのは,がん免疫療法の開発であり,基礎科学の成果が診療に応用されるプロセスを劇的に示した例となっている.

本書で具体的に意図したのは以下の目標である.まず第1 に,免疫系の機能を支配する最も重要ないくつかの原理を,この分野の膨大な実験データから得られた主要な考え方を統合することによって示した.何が最重要かという判断は,学術的に明確に確立されており,かつ免疫系の主要な機能を理解するために不可欠である点を基準にした.また,ヒトの健康や疾患に関連する内容を重視した.さらに,複雑な現象を簡潔に説明する際に,例外や補足事項について詳細に言及することは理解を妨げるため,これらは大きく省略した.第2 に,私たちは感染性微生物に対する免疫応答に重点を置き,この文脈に沿って,本文を記述した.第3 に,重要な原理をわかりやすくするために多数のイラストを使い,分厚い教科書にみられるような,細かな事実の記載は少なくした.第4 に,免疫疾患を原理的な観点から解説し,正常な免疫応答との関連に重点を置き,臨床症状や治療の詳細な説明は省略した.また,免疫学の原理が一般的なヒトの疾患にどのように応用できるかを示すために,臨床症例を記載した付録をつけた.最後に,それぞれの章を単独でも読みやすくするために,本書の随所において鍵となる考え方を繰り返し記述した.学生たちが最も重要な概念を理解するために,このような反復的な記述が役立つものと信じている.

この『基礎免疫学』の改訂版が,学生たちにとって読みやすく,説得力があり,読んでいて楽しい本であることを期待している.また,この分野が,ヒトの健康と疾患とのかかわりにおいてどのように進化し,また進化し続けているか,私達がいつも感じているそのワクワク感を本書によって伝えられたらと願っている.

最後に,本書は,医学部の講義で使用することを念頭に,出版計画を推し進めてきたが,医学生だけでなく,健康科学や生物学を学ぶ学生たちにも価値ある1冊であることを願っている.免疫系に関して学生たちが抱く多くの疑問に答え,同時に彼らがより深く免疫学を掘り下げることを促せたなら,私たちが本書で意図した目標は達成できたと言えるだろう.

本書の執筆において,重要な役割を果たしてくれた方々がいる.大いなる励ましとアドバイスの源となってくれた編集者のJames Merritt.引き続き私たちのアイデアを情報的に正しく,かつ美しい図に変えてくれた才能あるイラストレーターDavid Baker.時間とロジスティックのプレッシャーにも負けず,このプロジェクトを常にきちんと整理し,進行してくれたデベロップメントエディターのRebecca Gruliow.本書の制作を効率的かつ専門的な方法で進めてくれたClayBroeker.彼らには心からの感謝を捧げる.最後に,揺るぎないサポートと励ましを与えてくれた家族にも大いなる感謝を.


Abul K. Abbas
Andrew H. Lichtman
Shiv Pillai

■ 目次

著者序文

監訳者序文

第1章 イントロダクション:免疫系について 用語,特性,構成要素

第2章 自然免疫 感染に対する初期防御

第3章 抗原の捕捉とリンパ球への提示 リンパ球が認識するもの

第4章 獲得免疫系における抗原認識 リンパ球抗原受容体の構造と免疫レパトアの形成

第5章 T細胞性免疫 T細胞の活性化

第6章 T細胞性免疫のエフェクター機能のメカニズム 生体防御におけるT細胞の機能

第7章 体液性免疫応答 B細胞の活性化と抗体産生

第8章 体液性免疫のエフェクター機能のメカニズム 細胞外寄生性微生物と毒素の排除

第9章 免疫寛容と自己免疫 免疫系による自己と非自己の区別とその破綻

第10章 腫瘍免疫学と移植免疫学 がん細胞と正常非自己細胞に対する免疫応答

第11章 過敏症 免疫応答により引き起こされる疾患

第12章 先天性および後天性免疫不全症 免疫不全によって起こる疾患

推薦文献

用語解説

付録Ⅰ:代表的なCD分子群の主な特徴

付録Ⅱ:サイトカイン

付録Ⅲ:症例

和文索引

欧文索引

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