Knack & Pitfalls 胃外科の要点と盲点 第2版

  • ページ数 : 416頁
  • 書籍発行日 : 2009年7月
  • 電子版発売日 : 2020年10月2日
19,800
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商品情報

内容

外科手術の第一線で活躍する執筆陣の経験と叡知を,サイエンスに裏づけられたアートとして伝達するKnack & Pitfallsシリーズ.手術の際に知っておきたいコツ,陥りやすい落とし穴を,カラー写真と美しいシェーマで解説.手術手技に限らず,診断から術後管理に至るまで,実際的知識を満載.本第2版では,初版以来6年の間の胃外科の変化「拡大手術至上主義から化学療法併用への転換」「腹腔鏡手術の普及」の2点を取り入れアップデートした.

あわせて読む → 「Knack & Pitfalls」シリーズ

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序文

「胃外科の要点と盲点」第2 版序文

このたび,「胃外科の要点と盲点」を改訂いたしました.第1版は,2003 年1月に出版されましたので,6年以上経過したことになります.当時,手術や検査などの実技において,実際に最も活躍されている先生方を執筆者に選定し,そのエッセンスをまとめていただきました.そのため,若い医師のみならず胃外科の専門家ともいうべき先生方からも大変好評を博してまいりました.

しかし,6年の歳月が経つと新たな研究成果や技術開発などにより,治療法や検査法,および研究の関心にも変化がみられるようになってきました.とくにJCOG9501 臨床試験の結果が公表され予防的な大動脈周囲リンパ節郭清の意義が乏しいことが明らかとなったこと,あるいはACTS・GC により術後補助化学療法に意義が見出されたことなどは,これまでの拡大手術至上主義から化学療法と手術の融和を考えていく良い契機になったように思います.また,この間,腹腔鏡手術は著しく普及してきましたが,一方では,十分な知識や準備がなく,安易に取り組む結果に起因する合併症や医療事故も増加していることは事実です.このような状況下,今回の改訂においては,外科医,とくに胃外科を志す医師が最高の技術や知識を安心して学び実践できるように,合併症のない検査手技と見逃しのない読影法,そして安全かつ確実な手術手技のコツを最新の知見をもとに惜しみなく伝える本にすることを目指しました.そのため今回も,当該分野で最も活躍中の先生方に執筆をお願いし,第1 版よりさらにポイントとなる図や写真を多くして,より洗練され丁寧かつ理解しやすい内容でのご執筆を心がけていただきました.また,できるだけ新鮮な内容と異なる流儀を紹介したいため,第

1版とは多少項目内容や執筆者を変更しております.この第2版の内容をみますと,これらの意図が十分に反映され,「この一冊さえあれば何とかなる」という本に仕上がったと自負しております.胃外科を学ぶ医師の方々は,是非,本書を机の傍らに置いていただき,疑問の解決や手術手技のシミュレーションに利用していただければ,執筆者一同のこの上ない喜びです.


2009年7月

東京都保健医療公社豊島病院副院長 荒井邦佳

目次

I 胃解剖把握のKnack & Pitfalls

1.胃の解剖

2.胃の膜構造

3.胃の血管分布とリンパ流

4.胃の神経支配

5.胃粘膜の構造と機能

6.食道・胃接合部の外科解剖

II 胃腫瘍診断のKnack & Pitfalls

1.胃癌

 1)消化管造影による深達度診断のポイント

 2)内視鏡による深達度診断のポイント

 3)超音波内視鏡による深達度診断のポイント

 4)審査腹腔鏡検査のポイント

 5)消化管造影による食道進展診断のポイント

 6)内視鏡による食道進展診断のポイント

 7)CT検査・MRI検査による転移・進展の診断

 8)PET-CT検査による再発・転移の診断

2.その他の腫瘍

 1)胃悪性リンパ腫診断のポイント

 2)GIST診断のポイント

 3)神経内分泌腫瘍診断のポイント

III 手術術式の選択決定のKnack & Pitfalls

1.幽門側胃切除術の適応

2.幽門保存胃切除術の適応

3.分節胃切除術の適応

4.噴門側胃切除術の適応

5.胃全摘術の適応

6.左上腹部内臓全摘術の適応

7.膵頭十二指腸切除術(PD)の適応

8.食道浸潤胃癌に対する術式選択

9.拡大手術の適応

 1)他臓器合併切除術の適応

 2)拡大リンパ節郭清の適応

IV 術前・術後管理のKnack & Pitfalls

1.術前管理のコツ

2.術後管理のコツ

3.胃癌手術後合併症の種類と頻度

4.周術期合併症の予防策と発生時の対処法

 1)縫合不全

 2)腹腔内膿瘍

 3)膵液漏出と膵液瘻

 4)リンパ液漏出

 5)麻痺性イレウス

 6)吻合部狭窄

 7)術後胆炎

5.胃癌手術のクリニカル・パス

V 胃癌手術のKnack & Pitfalls

1.幽門側胃切除術(D2)

2.幽門保存胃切除術

3.噴門側胃切除術

4.分節胃切除術

5.胃全摘・膵脾合併切除術

6.胃全摘・脾摘術(膵温存術式)

7.左上腹部内臓器全摘術

8.脾動脈幹リンパ節の郭清

9.大動脈周囲リンパ節(No.16)の郭清(D3郭清)

10.自律神経温存のコツ

11.左開胸法

12.横隔膜切開法(経腹的縦隔アプローチ法)

13.バイパス手術

14.残胃の癌手術

 1)手術適応

 2)残胃全摘術のコツ

15.ドレナージのコツ

VI 腹腔鏡下手術のKnack & Pitfalls

1.基本操作

2.腹腔鏡補助下幽門側胃切除術

3.腹腔鏡補助下幽門保存胃切除術

4.腹腔鏡下噴門側胃切除術

5.腹腔鏡下胃全摘術

VII その他の胃疾患治療のKnack & Pitfalls

1.胃悪性リンパ腫治療のコツ

2.GIST治療のコツ

3.難治性胃・十二指腸潰瘍治療のコツ

4.PEGとその管理

VIII 胃切除術後再建法のKnack & Pitfalls

1.胃全摘術後の再建法

 1)Roux en Y法

 2)空腸間置法

 3)パウチ法

2.噴門側胃切除術後の再建法

 1)食道胃吻合法

 2)空腸間置法

 3)空腸パウチ間置法

3.幽門側胃切除術後の再建法

 1)Billroth I法

 2)Billroth II法

 3)Roux en Y法

 4)空腸パウチ間置法

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書籍情報

  • ISBN:9784830623264
  • ページ数:416頁
  • 書籍発行日:2009年7月
  • 電子版発売日:2020年10月2日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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