日経DIクイズ 小児疾患篇

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2020年10月
  • 電子版発売日 : 2020年10月7日
¥5,830(税込)
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商品情報

内容

"疾病の基礎知識を学びながら、日経DIクイズを解く"というコンセプトのもと、用量換算や服薬指導に手間がかかる「小児疾患」を書籍化。

 小児の服薬指導に精通した松本康弘氏と三浦哲也氏の監修のもと、小児疾患に関する様々なDIクイズ45題を厳選。ガイドライン改訂や標準治療、薬剤の適応追加、後発医薬品の情報など、現状に則してアップデートを行っています。
 また、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、中耳炎、便秘症、注意欠如・多動症(ADHD)など、小児でみられる代表的な10疾患について、医師が処方を決めるまでのプロセスが学べます。
 現場で働く薬局薬剤師が、小児の服薬指導のための基礎学習から知識のレベルアップまで、無理なく学べる一冊です。

●小児疾患の処方の実際:呼吸器感染症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、皮膚感染症、急性中耳炎、滲出性中耳炎、便秘症、夜尿症、てんかん、注意欠如・多動症(ADHD)
●日経DIクイズ:小児疾患に関するクイズ45題
●特別収録:小児の調剤と服薬指導の基礎知識

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

監修に当たって

小児の服薬指導は手間がかかり、大変です。実際、小児の処方箋に苦手意識を持つ薬剤師は少なくないようです。日経ドラッグインフォメーション Online(DI Online)が2016 年に薬剤師会員を対象に行った小児の服薬指導・調剤に関する調査では、69%が日々の業務の中で困ることが「よくある」「たまにある」と回答しました。服薬指導についても「困った経験がある」という回答が60%でした。小児の調剤と服薬指導で最も困るのは「小児用量の計算・確認の煩雑さ」と「内服薬の飲ませ方や飲み合わせに関する指導」でした。

小児では、小児用量の換算も薬を飲ませることも大変で、様々な書籍が出ていますが、重要なのはそれだけではありません。成人とは異なる小児の診療ガイドラインの内容を踏まえた説明が必要ですし、小児に適応のある薬剤は多くないため、疾患によってはあえて適応外で使用せざるを得ない場合もあります。当然、成人とは代謝や吸収も異なり、小児のADME(吸収・分布・代謝・排泄)も頭に入れておく必要があります。一歩先を行く薬剤師としては、このようなことも踏まえた服薬指導を心掛けたいものです。

しかし、小児科診療所や病院の近隣薬局でなければ、小児の処方箋はそうそう応需しません。また、小児科が近くにあっても、応需する処方箋は発熱や下痢・腹痛、咳や喘息……といった疾患ばかりで、知識の引き出しが増えないという悩みを抱えている薬剤師も少なくないでしょう。

今回、これまで月刊誌「日経ドラッグインフォメーション プレミアム版」に掲載したDIクイズの中から、小児に関連する様々な疾患のクイズを45 題厳選し、書籍化しました。各クイズには、現場で陥りそうなピットフォールが解説されています。全てのクイズは表裏2 ページ構成で手軽に読むことが可能ですが、できればそこから疑問に思ったこと、興味を持ったことを調べてみるなど、本書を発展的に活用されることをお勧めします。そうすることで、さらに知識が広がり、より深い服薬指導ができるようになると思います。

本書が、小児の処方箋を敬遠していた薬剤師が新たに興味を持ち、また、小児の処方箋に既に精通している薬剤師が服薬指導の引き出しをさらに増やすきっかけとなれば幸いです。


2020 年10月
三浦 哲也(三浦薬局)
松本 康弘(ワタナベ薬局上宮永店)

目次

小児疾患の処方の実際

呼吸器感染症(新型コロナウイルス感染症を除く)

気管支喘息

アトピー性皮膚炎

皮膚感染症

急性中耳炎

滲出性中耳炎

便秘症

夜尿症

てんかん

注意欠如・多動症(ADHD)

日経DIクイズ

Q-01 タミフルドライシロップの乳児用量

Q-02 セフゾン服用後に緑色便が出た乳児

Q-03 1 日2 回で処方されたアモキシシリン

Q-04 咽頭部に水疱を生じる乳幼児の夏かぜとは

Q-05 アイピーディDSとの混合で起こる配合変化

Q-06 吸入ステロイドにツロブテロールテープが追加された患者

Q-07 喘鳴症状に追加処方されたモンテルカスト

Q-08 喘息の「真の重症度」とは

Q-09 スペーサーの笛の音が鳴るという喘息の患児

Q-10 エピペンとステロイドを処方された7 歳児

Q-11 鶏卵アレルギーによる発疹に処方された薬

Q-12 プロトピックの刺激感を減らす方法

Q-13 ステロイド外用薬の使用をためらう保護者

Q-14 アトピー性皮膚炎疑いの乳児のスキンケア指導

Q-15 薬が苦手なとびひの幼児

Q-16 ゾビラックス顆粒の剤形変更を希望されたら

Q-17 ベピオとゼビアックスの同時塗布

Q-18 突発性発疹の乳児に処方されたアセトアミノフェン坐剤

Q-19 おむつかぶれに処方されたラノコナゾール

Q-20 クラバモックスが処方された中耳炎患者

Q-21 急性中耳炎への点耳薬の使い方

Q-22 抗菌薬使用後に低血糖を起こした中耳炎の幼児

Q-23 シダキュアを処方された小学生

Q-24 便秘の子どもに処方されたモビコール

Q-25 乳児へのマグミット錠の飲ませ方

Q-26 体重が増えたのにナウゼリンの投与量が減った理由

Q-27 ロタウイルス感染症の脱水対策

Q-28 嘔吐と下痢を繰り返す小児への水分補給

Q-29 牛乳アレルギー児が使える下痢止め

Q-30 乳糖不耐症の小児に処方できる整腸薬

Q-31 夜尿症の児童に出されたミニリンメルト

Q-32 年齢による禁忌が存在する薬

Q-33 冷蔵庫でゼリー状になったネオーラル

Q-34 小児に処方された染みない目薬

Q-35 視力低下の児童に処方されたミドリンM

Q-36 ストラテラを処方されたADHDの男児

Q-37 ADHDに処方された“ 販売中止” の薬

Q-38 6 歳児に処方されたメラトベル

Q-39 小児片頭痛患者に出された抗アレルギー薬

Q-40 トピナで汗をかきにくくなる理由

Q-41 ダイアップ坐剤を使用するタイミング

Q-42 貧血とピロリ菌感染との関係

Q-43 アスピリンの服用を嫌がる川崎病の小児

Q-44 インスリン注入器の泡が消えない

Q-45 ケイツーシロップの新しい投与法

特別収録

小児の調剤と服薬指導の基礎知識

索引(疾患名、薬剤名)

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書籍情報

  • ISBN:9784296107605
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2020年10月
  • 電子版発売日:2020年10月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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