病態生理がわかればケアがわかる みるみるナットク血液疾患

  • ページ数 : 224頁
  • 書籍発行日 : 2011年6月
  • 電子版発売日 : 2020年10月16日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

「血液の中にはどんな細胞がいて,どんな働きをしているの?」「この病気では,何が悪さをして・・どうしてこのお薬を使うの?」 診療のKEYとなる血液とその病気の成り立ちを,語りかけるようなイラストとともにやさしく楽しく学べます.病気のしくみや検査・治療のもつ意味,ドクターの意図まで,病気をまるごと学べる本書には,「この病気ならどんなことに気を付ける?」などケアに役立つ知識もたっぷり.目からウロコの一冊.

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序文

私たちの勤務する東京日立病院は,全病床数が120 程度の比較的小規模な病院です.内科病棟は臓器別ではなく,脳梗塞や肺炎,心不全の患者さんが入院しているような,ごく一般的な市中病院です.10 年ほど前,私がこの病院に赴任してきたとき,白血病やリンパ腫の患者さんはほとんど入院していませんでした.それが今では,血液疾患の患者さんが,多い時には病棟の半分近くを占めるようになっています.この過程で私は,血液疾患に対する治療や看護のことについて,大勢の看護師さんといろいろな話をしてきました.そしてわかったことは,看護師の皆さんは病態生理を理解したいと思っているのに,医師の話すことは難しいし,本を読んでも何だかよくわからなくて困っている,ということでした.そこで,看護師の立場から「これを知りたい」と思うこと,医師の立場から「これを知っておいて欲しい」と思うことを,わかりやすくまとめてみようと思い立ったのです.


この本には,「血液疾患のことは全くわからない」という新人さんも,「今さらそんなこと聞けない」というベテランも,どちらが読んでも役に立つことが書いてあります.ふつうの病院の,ふつうの医師と看護師が,ゼロから勉強を始めて,今では白血球が100 /μL しかなくても動ずることなく診療・看護ができるようになった,その知識を詰め込んであります.ただし,項目によっては少し難しいところもあるかもしれません.その場合は,この本を片手に「これはどういう意味なの?」と医師に聞いてみてください.この本をネタに,医師と看護師のコミュニケーションを深めてもらうことが,この本のもう一つの目的でもあります.


病態生理を理解するのは難しいことですが,「わからなかったこと」が「わかるようになる」のは,とても面白いことです.この本を読んで「ああ,この検査にはそういう意味があったんだ」「なるほど,医師がこういう指示を出したのは,この理由からなんだ」ということを理解し,「わかることは面白い」ということを実感してみて下さい.医療者一人一人が面白いと感じながら仕事をすることが,最終的には患者さんへのよい看護・ケアへとつながっていくのだと,私は思います.


最後に,この本を作る上で,たくさんの意見・アイデアを出してくれた東京日立病院の看護師の皆さん,たび重なるダメ出しに何度も応えてくれた文光堂の松本恵子さん,佐藤英昭さんに深く感謝します.


2011 年6 月

須永 真司

目次

〈総論〉

I.血液学の基礎

1.血液とは何か

2.骨髄と血液

3.止血機構

4.免疫機構

II.検査

1.血液検査

2.骨髄検査

3.脳脊髄液検査

4.染色体・遺伝子検査

5.表面抗原検査

6.画像検査

7.止血検査

III.治療

1.抗癌薬

2.分子標的治療薬

3.抗体療法

4.輸血

5.造血幹細胞移植

6.感染症治療薬

7.造血促進薬

8.放射線治療

9.補助療法

IV.症候学

1 .症候学とは何か

2 .汎血球減少症

3 .貧血と多血症

4 .白血球減少症と白血球増加症

5 .血小板減少症と血小板増加症

6 .リンパ節腫脹と脾腫

7 .出血傾向

8 .血栓傾向

〈各論〉

V.腫瘍性疾患

1.急性白血病

2.悪性リンパ腫

3.慢性リンパ性白血病

4.多発性骨髄腫

5.慢性骨髄性白血病

6.骨髄異形成症候群

VI.赤血球の疾患

1.鉄欠乏性貧血

2.再生不良性貧血

3.赤芽球癆

4.巨赤芽球性貧血

5.自己免疫性溶血性貧血

6.先天性溶血性貧血

7.発作性夜間ヘモグロビン尿症

8.慢性疾患に伴う貧血

VII.白血球の疾患

1.感染性単核球増加症

2.壊死性リンパ節炎

VIII.骨髄増殖性疾患

1.真性赤血球増加症

2.本態性血小板血症

3.原発性骨髄線維症

IX. 出血・血栓を起こす疾患

1.特発性血小板減少性紫斑病

2.血栓性血小板減少性紫斑病

3.播種性血管内凝固症候群

4.血友病

5.その他の凝固異常症

6.肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症

7.先天性血栓性素因

8.抗リン脂質抗体症候群

付録

1.よく使われる抗菌薬

2.よく使われる抗真菌薬

3.血液内科でよく使われる抗癌薬

4.分子標的治療薬・その他の薬剤

5.クリーンルーム中の食事

6.辞書には載らない医療用語集


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書籍情報

  • ISBN:9784830646447
  • ページ数:224頁
  • 書籍発行日:2011年6月
  • 電子版発売日:2020年10月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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