ヒアルロン酸注入治療安全マニュアル~必須の知識と事故対策

  • ページ数 : 116頁
  • 書籍発行日 : 2018年10月
  • 電子版発売日 : 2020年10月30日
¥8,800(税込)
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商品情報

内容

皮膚壊死・失明・脳梗塞への対策、準備は「万全」と言えますか...?
巻頭に「安全対策“クイックマニュアル”」を掲載!
球後注射の「動画」付き!

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序文

序文

この度,顔面のヒアルロン酸注入療法に特化した,医療安全管理マニュアルを作成しました。美容医療は患者さんの人生を豊かにすることができる医療です。しかし,緊急性のない医療のため,通常の医療以上にリスクに対する備えと説明が求められます。ヒアルロン酸注入療法は,美容医療の中でも非手術治療あるいは低侵襲医療に含まれ,ほうれい線や下眼瞼,中顔面の若返り治療だけでなく,隆鼻術やオトガイ形成などにも広く応用されています。一般の方は「低侵襲治療は低リスク」と思うようですが,必ずしもそうとは限りません。ヒアルロン酸注入療法でも,一定の割合で失明事故や皮膚壊死などの重篤な有害事象が発生しています。低侵襲治療においても,医療安全の観点から,不測の事態への備えが必要です。本マニュアルは,患者さんと医療者を不幸な事故から守るために作成しました。

本マニュアルでは,ヒアルロン酸注入における注入前・注入時・注入後のポイントについて,最新情報をもとに具体的に記載することにしました。また,注入後については,軽~中等度合併症,皮膚壊死などの重度合併症および失明事故について,分類して詳しく解説しています。合併症のメカニズムや対処法については,執筆者が現時点で最も信頼性の高いと判断したものを示しています。しかし,まだ十分な科学的根拠が示されていないものも多く,今後修正が必要になるものもあると考えています。

読者対象は形成外科専門医レベルを想定しています。専門医であれば,眼窩内を含めた顔面全域の解剖にも精通し,いざという時の眼窩内ヒアルロニダーゼ投与にも対応できると考えています。一方,注入療法による有害事象のリスクは誰でも同じですので,形成外科に限らず,ヒアルロン酸注入治療を行っている他科の先生にも読んでいただきたいと思っています。

今回,眼科の先生のご協力をいただき,眼科の視点でのアドバイスや眼窩内注射の動画を載せることができました。失明事故時の対応については,弁護士から法的視点でのアドバイスもいただいています。

本マニュアルを参考に読者の施設において体制整備を行う場合,眼科との連携は必須になります。ヒアルロン酸注入療法の合併症に対して眼科医の理解と協力を得ることは簡単ではないと思いますが,普段から勉強会や研究会を通して互いの信頼関係を築いておくことが重要だと思います。本マニュアルを作成するにあたり,多くの方々にご協力いただきました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。


大慈弥裕之
福岡大学副学長・形成外科教授

目次

I 注入前のポイント!(波多江顕子,入江陽香)

II 注入時のポイント!

1.必須!の解剖知識―顔面の層解剖・主な血管とDanger zone・推奨注入層―(牧野太郎)

2.注入の実際・手順(西田美穂)

III 注入後のポイント!

1.注入後の観察と患者への注意(波多江顕子,入江陽香)

2.必須!のヒアルロニダーゼの知識(野本俊一)

3.合併症とその対策

①軽~中等度合併症(波多江顕子,入江陽香,衞藤明子)

②重度合併症(西田美穂,衞藤明子)

4.ISAPSによる勧告―注入物による事故対処方法―(西田美穂)

IV 失明事故への対策

1.失明事故(眼障害)概論(西田美穂)

2.失明事故対応の実際

①初期対応(西田美穂)

②眼科医との連携(西田美穂)

③事故発生時に用いるヒアルロニダーゼ(Hylenex(R))の使用手順(西田美穂)

④球後注射の手順(牧野太郎)

動画提供・技術指導:(松井孝明,上野暁史)

撮影協力・技術指導:(羽出山万祐美,橋野京子)

3.眼科の視点・アドバイスQ&A(内尾英一,尾崎弘明)

4.弁護士の視点・アドバイスQ&A―法的責任の有無は?―(白川敬裕)

V ヒアルロン酸注入治療における医療安全上の課題(牧野太郎)

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書籍情報

  • ISBN:9784771905108
  • ページ数:116頁
  • 書籍発行日:2018年10月
  • 電子版発売日:2020年10月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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