高齢者の生活機能の総合的評価

  • ページ数 : 184頁
  • 書籍発行日 : 2010年10月
  • 電子版発売日 : 2020年11月18日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

 複数の疾患を持ち、慢性化しやすいとされる高齢患者において、生活上での障害を最小限にとどめQOLの低下を予防していくためには適切な評価を実施し個々人の全体像を把握することが必要不可欠である。
 本書では、疾病を含む高齢者個人の全体像をADLや認知機能、環境面等の総合的視点から適切に把握できるよう、項目毎にそれぞれの具体的な評価方法を分かりやすく解説。
 さらに誤嚥性肺炎や息切れ、転倒などの高齢者によくみられる症状について、基本的な医学知識から評価、治療につながる重要なポイントまで網羅し、日常臨床に必要な情報をぎゅっとまとめた一冊である。

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序文

序文

病気は非日常の典型で,若い時に入院などを経験すると,家族と社会生活に復帰した時,健康のありがたさを実感することは誰しも同じであろう。高齢者においては,軽い病気をもつことは非日常とは言いがたい。大多数(85%以上)の高齢者は持病がありながら,生活上の不自由さは感じていない。しかし一旦入院となると,生活機能の低下が退院後も持続することが,特に85歳以上では顕著になる。高齢者の3 割が独居,3 割は夫婦のみの世帯で,生活自立は重大な生存問題でもある。加齢により,独居機能の一部は不自由になる。さらに増加する認知症や骨関節疾患は生活自立をより早期に阻害する。

総合的機能評価は体とこころの生活機能障害を,最も簡単に世界統一基準で測定する検査方法である。生活機能障害が,いかに大変な苦労であるかを医療人に,もう一度認識していただきたいとの願いと,超高齢社会では「体温や体重をはかるのと同じような一般的検査」として位置づけられるべきと考える。

高齢者の病気の総合的治療チームには,コメディカルだけでなく,患者・家族も加わる。これによって学術用語が「日常生活上どのような言葉で苦労として語られているかを知ることが可能である」。総合的は英語ではComprehensive と訳され単なる理解でなく,懐に包み込むように,相手の立場に立って事柄が胸に落ちることである。本書の総合的機能評価の精神が普及して,患者/家族の医療に対する共感/感謝の文化が本邦によみがえるきっかけになれば望外の喜びである。


鳥羽研二

目次

第1章 生活機能評価の意味

Ⅰ 生活機能はどうして調べる必要があるのか

Ⅱ 生命予後,機能予後,医療費 ―フィールド医学の現場から―

Ⅲ 副作用予防

第2章 どのようなことを調べるのか,その意味は

Ⅰ 健康度,虚弱,IADL,QOLの評価

Ⅱ 障害の評価(ADL)

Ⅲ 認知機能の評価

Ⅳ 問題行動・周辺症状の評価

Ⅴ ムード気分・意欲の評価

Ⅵ コミュニケーションの評価

Ⅶ 社会的ネットワークの評価

Ⅷ ケア負担感の評価

Ⅸ サービス利用の評価

第3章 高齢者によくある症状と生活機能の関係

Ⅰ 老年症候群(Geriatric Syndrome)とは何か

Ⅱ 誤嚥性肺炎

Ⅲ 言葉が通じない(コミュニケーション障害)

Ⅳ 心不全

Ⅴ 息切れ

Ⅵ 栄養不良

Ⅶ 転倒

Ⅷ 高齢者の尿失禁 ―排尿障害とQOL―

Ⅸ 閉じこもり

Ⅹ 虐待

付録

① 機能評価各表

② 日本老年医学会認定施設名簿

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書籍情報

  • ISBN:9784880027140
  • ページ数:184頁
  • 書籍発行日:2010年10月
  • 電子版発売日:2020年11月18日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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