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Tomyの診察室―精神科スピードアップ診療術(先行予約)

  • ISBN : 9784498229242
  • ページ数 : 116頁
  • 書籍発行日 : 2020年11月
  • 電子版発売日 : 2020年11月20日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
  • ※ 11月26日 ダウンロード開始予定
販売価格 (ダウンロード販売)
¥2,420 (税込)
ポイント : 44 pt (2%)

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商品情報

Twitterでフォロワー数が20万人を超えるTomy先生の診察室を覗いてみよう.そこには日常の何気ないTweetが多くの人々の共感を生む秘密があった.「足りない時間」「なるべく多く診ること」「患者さんの満足度」「医師の体力」を調和させるフィロソフィは,自分流を培うためのきっかけとなるだろう.個々の経験があまり表現されない時代において,ある精神科医の診療風景が見える稀有な書となっている.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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■ 序文

はじめに

アテクシは「ゲイの精神科医Tomy」として,いくつかエッセイやコラムを書いております.また楽な生き方についてつぶやくTwitter「ゲイの精神科医Tomyのつぶやき♡」も運営しております.「アテクシ」という1人称はTomyとして使っているものです.

こんなアテクシですが,実際には,現在某クリニックで勤務しているごく普通の精神科医です.今回,この本では「普通の精神科医」としてTomy流の診察技法について書いていきたいと思っております.

精神科医としては特にアカデミックな実績もなく,「普通」の精神科医であるアテクシがなぜこのような本を書こうかと思ったかといいますと,立派な業績や肩書のある「スキル」の高い先生が必ずしも患者さんに評判がいいわけではないと感じたからです.

精神科の主治医というのは「フィロソフィ(治療哲学)」が大切です.ベースに医学知識や診断技術などの「スキル」は必須ですが,これだけでは患者さんがついてこないのです.そこでフィロソフィが必要になってきます.ここでアテクシが定義する「フィロソフィ」とは,「患者さんにどう接し,何を優先して主治医としてふるまうか」ということ,主治医としての軸です.

アテクシが研修医を終え,大学病院の精神科に入局したとき,様々な診察技法について学びました.また,多くの教官の先生の診察も見させていただきました.話を丁寧に聞き,落ち着いて治療方針を考え,診察の基礎を学ぶことができました.

しかし,現場に出ると制約が多く,理想の診察は困難であると気がつきました.最大の制約はとにかく時間がないということです.待合室には多くの患者さんが詰めかけ,1日数十名,時として100名以上の患者さんを診なければならない.ちょっと状況を確認して,薬物調整するのがせいいっぱいで,1日が終わるころにはふらふらになっている.

制約はこれだけではありません.時間がなくても多くの患者さんを診なければいけません.他のサービスなら数を絞って質を上げるやり方もありですが,医師は病気を治すために存在しているのです.多くの治療をすることも必要なのです.アウトカムはより丁寧なサービスより,治癒した数だとアテクシは思っています.ゆっくり20名診察できても,今治療すべき病気を抱えた患者さんがそこにいる以上,慌ただしくても60名診察できた方がいい.

そして,まだまだ制約はあります.「患者さんの満足度」です.時間がない,数も診なければいけない,でも患者さんが診察で疲れ果てたり不愉快な思いをしてはいけない.むしろ何か得るものを伝えたい.そんな現状の中で,アテクシは短時間でも診察の満足度を上げる「フィロソフィ」を模索するようになりました.

「足りない時間」「なるべく多く診ること」「患者さんの満足度」「医師の体力」これらを調和させるにはフィロソフィと,さらにそれを実践に落とし込む方法論が不可欠です.アテクシが臨床の中で自分なりに培ってきたそれらを,書いていきたいと思います.

さあ,Tomyの診察をのぞいてください.


2020年11月

Tomy

■ 目次

総 論

精神科治療におけるフィロソフィー

人を見る力

「伝える」という技術

うつ病

適応障害

身体表現性障害

認知症

妄想性障害

躁うつ病

発達障害

パーソナリティー障害

強迫性障害

パニック障害

統合失調症

第1章 予診の心得

予診を学ぶ

主訴

現病歴

睡眠

食欲

身体既往歴

精神科既往歴

精神科家族歴

妊娠の可能性,授乳中かどうか

普段の生活で運転をするかどうか

アルコール,タバコ,嗜好品はないか

発達の遅れや発達障害の可能性について特に指摘されたことはないか

第2章 初診の心得

初診を学ぶ

「読む」

「視る」

プレコックス感

「聞く」

「決める」

「伝える」

実際の初診ライブ

症例1

症例2

症例3

症例4.過去のある女性

症例5.本人の発言に妄想があると思われる症例

第3章 再診の心得

再診の技術

2回目の再診〜2回目は初診の一部

ちゃんと薬を飲めていたケース

ちゃんと薬を飲めなかったケース

視るという技術(再診編)

再診:継続期

治療が安定してきた場合の,休薬,減薬,治療終了のタイミング

枠組み設定の技術

再診に役立つマル秘テク,TIPS

ラポールについて

雑談の技術

精神小療法〜TIPSを生かす

精神小療法の技術

TIPSシチュエーション別

不安

怒り

悲しみ

困難な患者さんへの対処法

話がずれていく人

診察中にいらだちを見せる人

要求から入ってくる人

薬物を要求する人

「ネットや雑誌で見て怖くなりました」と口にする人

話が時間通りに終わらない患者さん


索引

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