理学療法プログラムデザイン III 運動器(下肢)編~ケース別アプローチのポイントと実際

  • ページ数 : 340頁
  • 書籍発行日 : 2020年10月
  • 電子版発売日 : 2020年12月4日
¥7,700(税込)
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商品情報

内容

臨床でセラピストが遭遇する「こんな時どうすれば…?」の解決のヒントがここに!信頼できる90ケースを厳選し解説!!

「股関節」「膝関節」「足・下腿」「切断」「ADL障害」「廃用」の6章から構成され,下肢の症候・障害を中心に厳選された90ケースを掲載.ケースごとに「解説」「理学療法のポイント」「理学療法の実際」に分け,セラピストが臨床場面で直面する難渋症例に対する理学療法のポイントと,実際の理学療法の内容(具体的なアプローチ)に焦点を当てた,豊富なイラストとともに解説した,信頼できる理学療法プログラムを厳選した実践書.

あわせて読む → 「理学療法プログラムデザイン」シリーズ

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序文

理学療法プログラムデザインを2009年に,理学療法プログラムデザインⅡを2012年に出版してから10年近くの年月が経過した.この2冊は,ケース別理学療法アプローチのポイントと実際として,合わせて225ケース(119ケースと106ケース)について,個々のケースにどのような理学療法を行うのかを掲載したものである.疾患の説明や評価の方法等の詳細は省き,理学療法のポイントと実際を中心に書いた全く新しい本として注目を浴びた.この度,この2冊を改訂しないかという話が出版社より出され,検討していくうちに,改訂するよりも今まで掲載していない全く新しいケースや同じケースでも違ったアプローチの方法を追加して新書として書いた方が良いのではないかと考えた.

そこで,信頼する理学療法士42名に,225ケースとは違ったケースや同じケースでも違ったアプローチの方法を提案できるものがないかと問い合わせ,執筆可能なケースを挙げてもらった.その結果,予想以上に多くのケースが提案され(約350ケース),どれも興味深いケースやアプローチ方法なのでこれを3編に分類し出版することにした.

理学療法プログラムデザインⅢでは運動器(下肢)編として90ケースを厳選し掲載している.前書と同じように,疾患の説明や評価の方法等の詳細は省き,理学療法のポイントと実際を中心に執筆して頂き,何度もやりとりして,適切な理学療法として私が認めることだけを掲載するという従来の方針を踏襲した.

本書は,第1章 股関節(22ケース),第2章 膝関節(39ケース),第3章 足・下腿(10ケース),第4章 切断(4ケース),第5章 ADL障害(8ケース),第6章 廃用(7ケース)という6つの章からなる.各ケースに関して書かれている理学療法プログラムが,問題を解決するすべてではないが,養成学校で学んだことや教科書に書かれていることでは解決できないときに,前書2冊と共に役立てば幸いである.

なお,今後,理学療法プログラムデザインⅣとして運動器(上肢・体幹)・高齢者編,理学療法プログラムデザインⅤとして神経系・内部障害編の発行を予定している.

最後に,本書を企画・出版するにあたり協力して頂いたすべての方々に心より感謝いたします.


2020年10月

京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
市橋則明

目次

第1章 股関節

01 人工股関節全置換術後に股関節および大腿外側部の痛みが生じるケース

02 人工股関節全置換術後の歩行立脚期に股関節外側部痛を認めるケース

03 歩行立脚期後半に股関節痛が生じるケース

04 股関節屈曲時に股関節前方に痛みが生じるケース

05 人工股関節全置換術後の歩行時に腰痛があるケース

06 筋・筋膜性腰痛を呈するケース

07 人工股関節全置換術後に股関節屈曲位姿勢が顕著となるケース

08 人工股関節全置換術後に歩行時の骨盤の過度な術側への回旋が残存するケース

09 人工股関節全置換術後の立位時に自覚的脚長差が残存するケース

10 人工股関節全置換術後に患側への荷重が難しいケース

11 人工股関節全置換術後の歩行立脚後期にトーアウトがみられるケース

12 人工股関節全置換術後の歩行時に自覚的脚長差が残存するケース

13 人工股関節全置換術後の歩行時に振り出しが困難なケース

14 立脚終期に股関節伸展が起こらないケース

15 立位では股関節伸展位であるのに歩行中に屈曲が強くなるケース

16 スクワットが膝・足関節優位な動作になるケース

17 荷重位で骨盤後傾位になるケース

18 股関節運動時に骨盤の動きが連動して生じてしまうケース

19 変形性股関節症により筋スパズムが強く出現しているケース

20 股関節屈曲内転方向への可動性が低下し最終域での詰まり感があるケース

21 股関節外転の筋力発揮が困難なケース

22 股関節伸展最終域での筋力発揮が不十分なケース

第2章 膝関節

01 人工膝関節全置換術後に膝前内側部痛があるケース

02 人工膝関節全置換術後の他動膝関節伸展や膝関節伸展位での足関節背屈時に膝関節前面の痛みを訴えるケース

03 膝関節深屈曲時に膝窩部痛があるケース

04 鵞足に痛みがあるケース

05 腸脛靱帯に痛みがあるケース

06 荷重時の膝伸展最終域付近で膝前方に痛みを訴えるケース

07 膝関節内反変形による痛みが強くスクワットができないケース

08 膝関節内反モーメントの増加により歩行時に膝関節の痛みが生じるケース

09 歩行中に荷重に伴って膝関節が内旋して痛みが生じるケース

10 スポーツ動作で膝前面に痛みが生じるケース

11 人工膝関節全置換術後の歩行時に足部外側への荷重の偏位がみられるケース

12 人工膝関節全置換術後の歩行立脚期に体幹屈曲・側屈となるケース

13 人工膝関節全置換術後の歩行遊脚期に膝屈曲が不十分なケース

14 人工膝関節全置換術後の歩行立脚期に体幹動揺が大きいケー

15 膝関節伸展機構が破綻したことにより歩行立脚期に膝折れが起きるケース

16 歩行時にラテラルスラストがみられるケース

17 立脚中に膝を固めて歩行するケース

18 人工膝関節全置換術後に膝関節屈曲拘縮を呈するケース

19 股関節屈曲位で膝関節の屈曲拘縮が軽減し股関節伸展位で屈曲拘縮が増強するケース

20 膝伸展固定後に膝関節屈曲が困難なケース

21 膝関節障害後に膝屈曲可動域制限を生じるケース

22 筋スパズム性の膝関節屈曲制限を呈するケース

23 術後早期の防御性収縮により可動域制限が強いケース

24 膝関節内反変形の矯正術後に伸展制限が残存するケース

25 膝関節鏡視下術後に膝蓋骨の可動性が低下しているケース

26 膝蓋骨が外側偏位しているケース

27 内外側広筋に収縮が入りにくいケース

28 大腿四頭筋セッティング時に大殿筋やハムストリングスの代償が発生しやすいケース

29 荷重位での大腿四頭筋トレーニング時に痛みが出現するケース

30 股関節の内旋と膝過伸展により膝内反が増強しているケース

31 立ち上がり時に膝が開くため立ち上がれないケース

32 両側大腿四頭筋筋力低下により立ち上がりが困難なケース

33 変形性膝関節症患者において階段昇降時に痛みを呈するケース

34 階段昇降時にニーインするケース

35 階段降段が困難なケース

36 スクワット動作時に股関節屈曲が不足し膝が前に出るケース

37 ジャンプ後の着地動作においてうまく衝撃吸収できずアライメント不良を呈するケース

38 前十字靱帯再建術後に下腿外旋を呈するケース

39 初期変形性膝関節症患者でテニスやゴルフなどのスポーツの継続を希望するケース

第3章 足・下腿

01 他動運動時に痛みはないがカーフレイズ動作時に足関節に痛みが出現するケース

02 足関節底屈他動運動で痛みが出現するケース

03 足関節内反捻挫後に足関節背屈時の痛みが残存するケース

04 歩行時に足底腱膜の痛みが生じるケース

05 脛骨遠位端骨折術後の歩行立脚後期に下腿深部の痛みが生じるケース

06 ランニング時に脛骨内側の痛みが出現するケース

07 骨折後の浮腫が強いケース

08 長距離歩行での下肢疲労感が強いケース

09 足関節内反捻挫後に慢性足関節不安定性を生じるケース

10 足関節内反捻挫後にバランス障害が出現するケース

第4章 切断

01 大腿義足に問題がないにもかかわらず歩行立脚期に膝折れを認めるケース

02 大腿義足に問題がないにもかかわらず分回し歩行を認めるケース

03 足部,足趾切断によりバランス不良なケース

04 足趾などの小切断を有する下肢動脈疾患のケース

第5章 ADL障害

01 可動域制限により靴下の着脱が困難なケース

02 平行棒での歩行から歩行補助具に移行する場合に判断が難しいケース

03 T字杖を開始した際,杖への荷重時に握りを体幹に近づけて歩いて不安定なケース

04 段差降段時に膝折れが生じるケース

05 段差昇段時に膝折れが生じるケース

06 低い座面から立ち上がりができないケース

07 重度の筋力低下により便座からの立ち上がりが困難なケース

08 プラットフォームでの立ち上がりができるのにトイレでの立ち上がりができないケース

第6章 廃用

01 長期臥床後の座位保持で後方へ倒れるケース

02 長期臥床後初回歩行時に下肢の支持性が不十分なケース

03 廃用性の筋力低下により立ち上がりが困難なケース

04 長期臥床後に頭頸部のアライメント不良と嚥下機能が低下しているケース

05 ステロイドミオパチーで筋力低下が著明なケース

06 下肢の筋力低下が改善しないケース

07 ティルトテーブルでの起立練習をした後,元に戻す際の水平感覚のずれが生じるケース

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書籍情報

  • ISBN:9784830645860
  • ページ数:340頁
  • 書籍発行日:2020年10月
  • 電子版発売日:2020年12月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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