眼科診療と関連法規〈専門医のための眼科診療クオリファイ23〉

  • ページ数 : 300頁
  • 書籍発行日 : 2015年8月
  • 電子版発売日 : 2020年12月30日
15,400
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商品情報

内容

2014年11月に施行された医薬品医療機器等法(旧 薬事法)とその後のコンタクトレンズ販売に関する動向など最新情報を盛り込んだ.そのほか医師業務や医療法人にかかわる法律,障害者認定,労働災害保険,介護保険などの医療保障制度に加えて医療事故訴訟などにも触れた.日本眼科学会専門医制度の専門医資格取得に関する書籍として認定されました.

専門医のための眼科診療クオリファイ シリーズ

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序文

医師は医業における業務独占資格であり,医師だけでなくすべての医療分野には何らかの有資格者が携わっている.その専門性の高さから,かつて医療現場はいわゆる“聖域” として見えざる壁に守られていた.しかし昨今,医療訴訟は増加の一途をたどり,医療者が刑事訴追される事案も珍しいものではなくなっている.臨床医であれば,だれでも医事紛争の当事者となる可能性があり,そこであわてて法律書を開いても,専門用語とその抽象的な表現を理解することは困難であろう.また少子高齢社会が進むわが国では,年々増大する社会保障費とそれを支える現役世代の人口減少のために,医療制度の改革や新制度の検討が進められている最中である.

本巻では,もとより敷居の高い医事法と眼科診療をとりまく法制度を,医療者の立場と目線からわかりやすく解説するために,可能な限り医療現場で活躍されている眼科医の先生がたと,眼科医療に携わっている識者に筆を執っていただいた.編集するにあたり,過去に出版された参考にできる眼科関連法規を主題とした書物がないことに困った.眼科医には法規の専門家はいないし,法規の専門家は眼科に詳しくない.しかも法規は前述のように大きな変革の途上にあり,頻繁に書きかえられる.そのようななかで,すべてオリジナルといえる原稿を書いてくださった先生がたには心からお礼を申しあげる.

1 章では医療者の資格や業務を規律する法と,診療録や診断書のとり扱いについて実例を挙げながら解説していただいた.3 章では眼科医療をとりまく薬剤や医療機器,コンタクトレンズにかかわるとり決めを,4 章と5 章では角膜を含む臓器移植と,近年研究が進むヒト幹細胞を中心とした再生医療に対する法制度を,各分野の専門家に執筆していただいた.7 章では臨床医として必須の知識となる保険診療と眼科にかかわる種々の医療保障制度をまとめた.その他いずれの項も基本となる知識だけでなく最新の改正や新制度についても網羅されており,目まぐるしく変化する医療制度についての知識をアップデートし整理するのに最適な一冊となっている.

本巻が忙しい臨床医にとって,健全かつ安全な医療業務を行うための一助となれば幸いである.末尾ながら,多忙のなか快く執筆をひき受けていただいた先生がたに,この場を借りて再度心よりお礼を申しあげる.


2015年6月

信州大学医学部眼科学教室  鳥山 佑一
信州大学医学部眼科学教室/教授  村田 敏規

目次

1 医師法と医療関係者の法

医師法 (笠井祐子)

Q&A 診療録の適切な書きかたについて教えてください (森田 洋)

Q&A 電子カルテの導入とその運用について教えてください (杉浦和史)

Q&A 診療情報開示を求められたときの対応について教えてください (今井 章)

Q&A 診断書の記載と基準について教えてください (佐藤達彦)

Q&A 特殊診断書の作成が医師法違反と公文書偽造に問われる可能性を,事例をもとに教えてください (永富智浩)

Q&A 救急診察時の診断書作成の際の落とし穴について教えてください (押田茂實)

視能訓練士法 (臼井千惠)

その他の医療関係者に関係した法律 (前沢千種)

2 医療法

医療法総論 (笠井祐子)

医療機関の種類 (笠井祐子)

医療機関の開設と管理 (笠井祐子)

Q & A 医療法人の設立とその注意点について教えてください (杉浦康広)

広告の制限と診療科の標榜 (笠井祐子)

3 医薬品医療機器等法(旧薬事法)とコンタクトレンズ

医薬品医療機器等法(旧薬事法)総論 (奥山慎一郎)

治験の実施基準 (西口工司)

眼科医療施設と医療機器(用具)の販売 (吉田 博)

コンタクトレンズの処方と販売の状況 (宇津見義一)

コンタクトレンズの諸問題に関する国の方針 (植田喜一)

4 角膜移植と臓器移植法

角膜移植の関連法とその変遷 (澤 充)

眼球摘出の条件と制限 (中川紘子,渡邉和誉)

摘出眼球と関係書類のとり扱い (中川紘子,渡邉和誉)

Q&A 角膜移植のドナー適応基準について教えてください (青木 大)

アイバンクの役割と現状 (中村亘宏,堀田喜裕)

日本アイバンク協会とコーディネーター (村井仁美,堀田喜裕)

Q&A 海外ドナーの角膜はどのように入手しますか? (渡邉和誉,青木 大,稲富 勉)

親族優先提供の現状と問題 (稲富 勉)

脳死と臓器移植 (相馬剛至)

5 再生医療における法整備

ヒト幹細胞の臨床研究と再生医療 (森永千佳子,栗本康夫)

6 眼科と公衆衛生に関する法律

母子保健法 (杉山能子)

学校保健安全法 (鈴木一作,稲村 輝)

Q&A 盲学校とは,どんなところなのでしょうか? (島村賢一)

感染症と予防衛生法規 (内尾英一)

Q&A 眼疾患で届出が必要な疾患について教えてください (内尾英一)

VDT作業に関するガイドライン (平野隆雄)

7 医療保障制度

医療保険と公費医療 (鳥山佑一)

保険医療機関及び保険医療養担当規則 (野中隆久)

眼科領域の保険診療(検査・処方) (黒澤明充)

眼科領域の保険診療(手術) (谷内 修)

先進医療の動向について (今井浩二郎)

混合診療の動向について (今井浩二郎)

視覚障害の認定と身体障害者福祉法 (仲泊 聡)

ロービジョン補助具と公的補助 (郷家和子)

Q&A 詐病が疑われたときの対応について教えてください (神野早苗)

弱視・斜視の診療と児童福祉法 (仁科幸子)

労働者災害保険診療と補償給付 (戸田和重)

高齢者の医療の確保に関する法律(旧老人保健法) (清水宏泰)

介護保険法の保険給付 (吉原正道)

難病法による医療費助成制度 (鳥山佑一)

8 視機能と職業資格・免許

交通関連とその他の職種 (田原昭彦)

医療系職種 (家里康弘)

色覚検査と職業選択 (髙柳泰世)

9 民法・刑法と医療裁判

民法と刑法 (小池 泰)

民事上の責任 (水沼太郎)

刑事上の責任 (水沼太郎)

Q&A もしも医療事故が発生したら,どのように対処すればよいでしょうか? (野中隆久)


文献

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書籍情報

  • ISBN:9784521739205
  • ページ数:300頁
  • 書籍発行日:2015年8月
  • 電子版発売日:2020年12月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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