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シンプルなロジックですぐできる 薬からの摂食嚥下臨床実践メソッド

  • ISBN : 9784840753111
  • ページ数 : 228頁
  • 書籍発行日 : 2020年8月
  • 電子版発売日 : 2020年12月22日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
販売価格 (ダウンロード販売)
¥3,300 (税込)
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商品情報

●この1冊で誤嚥性肺炎の予防&治療、摂食嚥下リハ・薬物療法(認知症、パーキンソン病、COPD、気管支喘息、脳卒中、 etc.)・服薬管理のすべてがうまくいく!
●薬の視点からの摂食嚥下障害へのアプローチ方法を豊富な症例も含めて解説!


超高齢社会を迎えるわが国では、嚥下障害や誤嚥性肺炎患者が爆発的に増加しています。そのため、医療者は嚥下機能に影響を与える薬剤について評価し、嚥下機能の変化をチームでフォローしていく必要があります。本書は、嚥下障害や食支援を薬剤の視点から実践的に解説しました。「嚥下や食を考慮した処方」という臨床的アドバンテージが身に付く1冊です。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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■ 序文

まえがき


それなりの臨床経験がある医療者であれば,誰にも「心に残る患者さん」がいるのではないだろうか.治療やケアによってよくなった患者さん,残念ながら改善しなかった患者さん,いろいろだと思う.私は,性格的なものもあるのだろうか,食べられるようになって喜んでくれた患者さんもだが,それよりも予期せぬ肺炎になった患者さん,口から食べたいという思いに応えられずに亡くなった患者さんたちのことが思い浮かぶ.そのようなよくならなかった患者さんのことを思い返しては,「自分の治療方法が間違っていたのかも・・・」,「もっとよい治療方法があったかも・・・」と後悔? 反省?しながら日々臨床をしている(それが医療職というものなのだろう).

今でも顔を思い出せるが,私が担当していた誤嚥性肺炎を繰り返す患者さんがいた.嚥下訓練をしても食事内容の工夫をしても,どうやっても誤嚥し,食べると(食べなくても?)誤嚥性肺炎を繰り返すのである.自分の無力感を覚えつつ,「ベストを尽くした結果だから仕方がない」と自分をムリヤリ納得させながら経過をみていたのだが,2週間後に再診すると,目の前には表情も豊かになり誤嚥せずにゼリーを食べている患者さんがいた! その状況に驚き,よくなったことに喜んだのであるが,冷静になって何があったのかカルテを見返してみると・・・投薬内容が(実は処方医も期せずして)変更されていたのである.ゼリーを食べている患者さんを眺めながら「これまでにも薬剤を変更すればよくなった患者さんがいたのかも・・・」という反省が湧き上がってきたと同時に,「嚥下障害は訓練や支援で対応すべき」という固定概念がガラガラと崩れ落ちた衝撃を覚えている.

それからというもの,嚥下障害や誤嚥性肺炎の患者さんではすべて薬剤をチェックし,処方医と投薬内容の見直しを行うようになった(もちろん必要な訓練や支援はする).そのときを境にして,嚥下専門医としての私の臨床は確実に変わった.口から食べられる患者さんが確実に増えた.今となっては「薬剤を見ずして嚥下を語るな」と(エラそうに)後輩に指導しているくらいである.

そのような経験をもとにして,論文と臨床を体系づけて完成させたのが本書である.内科医としてのトレーニングを受けていない歯科医師の私が多くを執筆・編集したため,いろいろな分野の専門の先生方にとっては眉をひそめたくなる記述もあるかもしれない.しかし,嚥下障害や食支援にベースを置いた薬剤の本としては,類書がなく,臨床実践には十分に耐えられるものになったと自負している.

医師や薬剤師にとっては,この本を読めば「嚥下や食を考慮した処方」という臨床的アドバンテージが身に付くであろう.「嚥下障害や誤嚥性肺炎の患者さんにはあまりすることがない」というのは間違いであるということに気づくはずである.

その他の職種の方にとっても,これまで「打つ手がない!」と思っていた患者さんの解決策が見つかるかもしれない.処方権がない薬剤は知らなくてよいという考えはまったくの言い訳である.目の前の自分の担当患者さんが困っているのであれば,処方権の有無を言い訳にするのではなく,薬剤の知識を身に付けなければならない.そのエッセンスが本書には詰まっている.

私自身,数年前までは服用薬剤を考慮せずに嚥下臨床をしていたため,その頃に診た患者さんたちには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいである.「あのときに薬剤の知識があれば思いに応えられたかも・・・」という患者さんが何人もいる.この本を手にされた方はみな同じ気持ちではないだろうか.残念ながら過去に戻ってその患者さんを治すことはできない.しかし,その分これから出会うであろう患者さんに,本書で得たclinical pearlを存分に活用してほしい.そして患者さんや家族の思いに応えてあげてほしい.そうすれば,治せなかった過去の患者さんたちも許してくれると(勝手ながら)信じている.


最後に,共同で執筆頂いた先生方,じほうの牛田氏への感謝を記しておきたい.各先生方は,私の苦手な分野を非常にわかりやすく実践的に(編者のワガママを聞きつつ)書いてくださった.特に上田先生は,嚥下障害を診るにあたり避けて通れない誤嚥性肺炎について,一緒に何度もディスカッションした内容を最高の形でまとめてくださった.第4章は私たちのレゾンデートルといっても過言ではない.じほうの牛田氏には〆切を守らず迷惑しかかけていないが,それでも完成まで穏やかに根気強く待っていただけた.誰が欠けても本書は完成しなかった.皆さんに深謝申し上げたい.ありがとうございました.


2020年8月 本書が読者の先生方のバイブルとなることを願いつつ

編者 野原幹司

■ 目次

序章 薬剤からみた嚥下障害〜その誤嚥性肺炎、薬剤が原因かも!?〜  野原幹司

第1章 嚥下障害とは

1 嚥下障害の基礎知識  野原幹司

2 誤嚥・誤嚥性肺炎の基礎知識  野原幹司

第2章 高齢者の服薬の問題点

1 高齢者の服薬の現状  吉田英人

2 高齢者が服薬する際の剤形の問題点  森直樹

3 服薬困難な場合への対応  金子信子

4 高齢者の薬物動態  安 武夫

第3章 薬剤が嚥下に与える影響

1 食欲改善・低下させる薬剤  野原幹司

2 嚥下機能を改善・悪化させる薬剤  深津ひかり,野原幹司

3 薬剤性口腔乾燥症  小谷泰子

第4章 誤嚥性肺炎への投薬―誤嚥と肺炎

1 誤嚥性肺炎の基礎知識  上田章人

2 治療・予防のための薬剤  上田章人

第5章 疾患別の対応

1 アルツハイマー型認知症  野原幹司

2 レビー小体型認知症  野原幹司

3 パーキンソン病  野原幹司

4 慢性閉塞性肺疾患(COPD)  上田章人

5 気管支喘息  上田章人

6 脳卒中  小谷泰子

索引

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