脊椎脊髄ジャーナル33巻4号(特大号) 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法

  • ページ数 : 300頁
  • 書籍発行日 : 2020年3月
  • 電子版発売日 : 2021年2月5日
¥6,380(税込)
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内容

■特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
企画 『脊椎脊髄ジャーナル』編集委員会
特集にあたって・・・德橋泰明
第1章 頸椎
第2章 胸椎・胸腰椎
第3章 腰椎
ほか

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序文

特集にあたって


日本大学研究所 德橋泰明


今号の特集は,「脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法」です.疾患の分類は疾患の病態を細分化,すなわち分別して治療法選択や治療指針の策定に利用し,良好な治療成績を獲得すること,さらに評価法はその結果を客観的に評価するという臨床医による臨床研究の原点です.

そのため,現在利用されている分類・評価法はいずれも多くの患者さんから学んだ先人たちの感性と情熱から生まれた臨床研究の結果でもあります.今回紹介する分類・評価法は,脊椎脊髄疾患において現在最も汎用されているものを選びました.そして,その領域の第一人者にご執筆をいただきました.中にはその分類・評価法の作成に直接携わった方もいますので,読んでいただくと作成の歴史的経緯や作成者の情熱が感じられるものと思います.

一方,これらの分類・評価法にエビデンスに基づいて作成されたものが非常に少ないこともわかります.言い方をかえると,個人の独断から生まれた分類も少なくありません.もちろん症例数の少ない疾患も少なくないので仕方がないことですが,症例数の積み重ねにより分類・評価法をさらに改定していく必要があります.現在,盛んに作成されているエビデンスに基づくことを理想とした診療ガイドラインにおいても,これらの分類・評価法の存在意義は非常に大きい.そのため,今後も分類・評価法の改定ないし新分類・新評価法の開発は続きます.私たちも時代に即した分類・評価法を知っておく必要があることはいうまでもありません.

「完璧な分類など存在しない」と論文中に永島英樹先生が述べているように,医療のもつ不確実性からこれは避けられない現実です.さらに完璧な分類を目指すと非常に煩雑になり,簡単な分類しか使われない.このような現状を踏まえての意見ですが,それぞれの分類の意義と限界を十分に理解して臨床に生かすことが何よりも重要です.永島先生曰く,複数の分類を駆使して手術適応とその方法を検討すべきとまとめています.本特集も,各分類の意義と限界を理解して臨床応用していただきたいというのが最も重要な目的です.本誌は単なる脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法の集積,辞典ではありません.いずれの項目もその目的に沿った各分野のエキスパートの執筆ですので,最初から最後までご熟読いただき,明日からの臨床に生かしていただければ幸いです.

目次

■特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法

企画 『脊椎脊髄ジャーナル』編集委員会

特集にあたって・・・德橋泰明

第1章 頸椎

頸椎症性神経根症の診断指標・・・小澤浩司

頸椎症性脊髄症における服部の分類・・・田口敏彦

JOAスコア-頸髄症・・・鎌田修博,他

Neurosurgical Cervical Spine Scale(NCSS)・・・飯塚秀明

頸椎症性脊髄症における責任椎間高位の神経学的診断指標・・・亀山 隆

頸椎の脊柱管前後径-加齢変化,動的因子・・・伊藤圭吾,他

頸椎後縦靭帯骨化症の形態分類・・・吉井俊貴

頸椎後縦靭帯骨化占拠率とK-line・・・藤由崇之

JOACMEQ・・・橋爪 洋,他

RA頸椎病変の画像評価法-ADD,SACなど・・・海渡貴司

Myelopathy handと頸髄症の重症度評価・・・岩﨑幹季,他

第2章 胸椎・胸腰椎

胸椎後縦靭帯骨化症の骨化形態分類・・・岡田英次朗,他

胸椎黄色靭帯骨化症の骨化形態分類・・・安藤 圭,他

びまん性特発性骨増殖症(DISH)の診断基準・・・高橋真治,他

胸腰椎骨折分類-Denis分類・・・須田浩太

胸腰椎損傷の新AO分類・・・竹内大作,他

加重負担分類(load sharing classification)・・・永島英樹

第3章 腰椎

神経性間欠跛行の分類・・・大谷晃司

腰部脊柱管狭窄症の国際分類・・・二階堂琢也,他

腰部脊柱管狭窄症の診断サポ-トツ-ル・・・渡邉和之,他

腰椎椎間板ヘルニアの分類・・・小森博達

Modic change・・・大鳥精司,他

椎間孔部狭窄の分類・・・久野木順一

腰椎すべりの分類-Meyerding分類,% slip,slip angle・・・河村直洋

発育期腰椎分離症の分類・・・前田 徹,他

JOABPEQ・・・牧野紘士,他

第4章 外傷

外傷性頸部症候群,むち打ち症関連障害(WAD)の重症度分類・・・波多野敬介,他

Frankel分類とASIA機能障害尺度(AIS)・・・河野 修,他

Atlantoaxial rotatory fixation(AARF)に対する分類・評価法・・・高橋雅人,他

第5章 腫瘍

転移性脊椎腫瘍に対する生命予後予測スコア-Tokuhashi score,New Katagiri score・・・德橋泰明

Epidural spinal cord compression scale・・・上井 浩

Spinal Instability Neoplastic Score(SINS)・・・髙木辰哉

脊椎腫瘍のWeinstein-Boriani-Biagini分類・・・三澤治夫,他

脊髄砂時計腫-分類と手術アプローチ・・・高安正和

脊髄髄内腫瘍に対する手術成績評価法・・・内藤堅太郎,他

第6章 脊柱変形

脊柱変形の成因に基づいた分類・・・大橋正幸,他

側弯症治療を行う際の骨成熟度評価法-Risser分類を中心に・・・野原亜也斗,他

Cobb法と椎体回旋度・・・白澤栄樹,他

思春期特発性側弯症に対するLenke分類・・・渡辺航太,他

成人脊柱変形の分類-SRS-Schwab分類・・・大和 雄

第7章 先天性

歯突起形成異常の分類・・・師田信人

Chiari奇形の分類・・・笹森 徹,他

二分脊椎の分類とその発生異常・・・長坂昌登

腰仙椎部神経根奇形の分類-Neidre-Macnab分類・・・小林 洋,他

腰仙部移行椎の分類-Castellviらの形態分類・・・加藤欽志,他

第8章 炎症

Ranawat分類・・・鷲見正敏

関節リウマチstage分類,class分類・・・海渡貴司

第9章 骨粗鬆症

椎体骨折の評価-QM法,SQ法・・・戸川大輔

骨粗鬆症の診断基準・・・宮腰尚久

第10章 脊髄変性・炎症

HAM/TSP診断指針―HTLV―1関連脊髄症(HAM)診療ガイドライン2019を踏まえて・・・山野嘉久

多発性硬化症の診断基準・・・三須建郎

筋萎縮性側索硬化症の診断基準・・・高橋和沙,他

視神経脊髄炎関連疾患の診断基準・・・中村正史,他

第11章 その他

脊髄空洞症の分類・・・波多野敬,他

パーキンソン病の病期分類・・・柴山秀博

BS-POP・・・渡邉和之,他

脊髄AVF & AVMの分類・・・髙井敬介

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書籍情報

  • ISBN:9784013003304
  • ページ数:300頁
  • 書籍発行日:2020年3月
  • 電子版発売日:2021年2月5日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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