Medical Practice 2021年11月号(38巻11号) 不明熱~不明熱を学び続け,不明熱診療を実践する

  • ページ数 : 154頁
  • 書籍発行日 : 2021年11月
  • 電子版発売日 : 2021年12月1日
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

特集テーマは「不明熱~不明熱を学び続け,不明熱診療を実践する」.記事として,[座談会]不明熱診療をさまざまな立場の医師が実践できるために取り組むこと, [この症例から何を学ぶか]心不全で入院中に肝障害・呼吸不全を伴う発熱をきたした80代女性,[One Point Advice]心不全入院患者のリハビリテーション─REHAB-HF試験─,[今月の話題],[知っておきたいこと ア・ラ・カルト],[心電図のコツと落とし穴] 他を掲載.

≫ 「Medical Practice」最新号・バックナンバーはこちら
Medical Practice(2021年・年間予約購読)受付中!

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版

序文

不明熱
不明熱を学び続け,不明熱診療を実践する


発熱を起こす疾患には感染症,腫瘍,膠原病などのさまざまな原因があり,なかには,診断治療を急ぐもの,発熱以外の症候との組み合わせが診断のきっかけになるもの,生活状況を聞き取ることが診断に大きく寄与するものなどが含まれます.発熱診療は,幅広い知識を持ち,多角的な診療スキルが求められる領域です.なかなか診断がつかずに「不明化」してしまった不明熱は,

各医師の腕が試されているようでもあります.初期研修医,医学生を見ていると,医師キャリアの早期にさまざまな領域の疾患を経験できるようになっています.しかし,発熱への適切なアプローチ方法を学べるかどうかは,学ぶ環境や出会った指導医に左右されるように思います.医学生,初期研修医のうちに,発熱の診療アプローチを学び,そして,後進に伝えていく,また,指導医であっても日々学び続け,発熱診療をアップデートしていくことは,発熱を不明熱にしないために重要なことと思います.

本特集では,総合的な視点を持って日々の診療に当たっていらっしゃる先生方や,不明熱になりうる疾患のエキスパートの先生方に執筆をお願いしました.不明熱は一つの疾患ではなく,発熱を呈するさまざまな疾患が含まれるため,一部重複する内容もありますが,各筆者の考え方の違いや共通点を見比べながら読むことも楽しみの一つと思います.

画像診断の進歩・検査技術の発展により,診断のつく不明熱の内訳は日々変化しています.新しい疾患概念が確立することで,診断できなかった不明熱が診断可能な疾患に変わることもあります.読者の一人一人が,発熱診療の適切なアプローチの仕方に興味を持ち,ご自身の知識を補強し,新しい検査や疾患概念をアップデートして,一人でも多くの患者さんが不明熱の状態にならないよう役立ててくだされば大変嬉しい限りです.


池田麻穂子
東京大学医学部附属病院感染症内科

目次

【特集】

池田麻穂子

座談会

不明熱診療をさまざまな立場の医師が実践できるために取り組むこと

出席者:小池和彦・永田理希・池田麻穂子・小曽根早知子

総説/不明熱患者の診療概論

不明熱にしないための初期対応─発熱診療1st GATEキーパーの役割─/永田理希

不明熱患者の診断治療の進め方/三輪俊貴ほか

セミナー①/3大不明熱疾患(感染症,悪性腫瘍,膠原病)とその周辺を知る

〈感染症〉

感染性心内膜炎を疑う不明熱/篠原孝幸

結核・非結核性抗酸菌症を疑う不明熱/吉田 敦

ウイルス感染症を疑う不明熱/橋本邦生ほか

不明熱の原因となりうる性感染症・渡航関連感染症/渡辺恒二

〈悪性腫瘍〉

不明熱を呈する悪性腫瘍/三河貴裕

〈膠原病〉

膠原病と類縁疾患を疑う不明熱/狩野俊和

〈周辺領域〉

自己炎症性症候群を疑う不明熱/西小森隆太ほか

薬剤熱を疑う不明熱/横江正道

心因性発熱を疑う不明熱/櫻庭美耶子ほか

トピックス

医学教育の重要性─不明熱を専門家診断にしないために─/小曽根早知子

Castleman病とその周辺疾患/正木康史ほか

セミナー②/不明熱診療の実践

〈より診断精度を上げるためのトピック〉

微生物検査─医師と検査技師のコミュニケーション─/加藤維斗

感染症検査の進歩とピットフォール/大楠清文

画像診断/桑野公輔ほか

病理診断/池村雅子ほか

〈発熱診断と治療のポイント〉

入院中の発熱診断と治療/松元直美ほか

高齢者の発熱診断と治療/小金丸 博

小児の発熱診断と治療/宇田和宏

この症例から何を学ぶか

心不全で入院中に肝障害・呼吸不全を伴う発熱をきたした80代女性/大谷天人ほか

Self-assessment test

【連載】

One Point Advice

喘息には診断基準がない─変動性,可逆性,反復性の3つがポイント─/中村和芳

低活動型せん妄を見落とすな/西村勝治

生活習慣病と睡眠/髙橋克敏

心不全入院患者のリハビリテーション─REHAB-HF試験─/森田啓行

簡単なめまいのスクリーニング法「HINTS」/新藤 晋

内科医も真剣に皮膚を診る時代?/穂苅量太

抗体医薬の登場で変わる片頭痛治療/菊井祥二

免疫チェックポイント阻害薬による副作用を事前に予測する/岩間信太郎

今月の話題

新しい心不全治療薬─アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)─/波多野 将

知っておきたいこと ア・ラ・カルト

大腸鋸歯状腺腫/ポリープ(SSA/P)/小田島慎也

心電図のコツと落とし穴(第20回)

急性冠症候群との鑑別疾患(4)/小菅雅美

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:16.1MB以上(インストール時:37.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:64.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:16.1MB以上(インストール時:37.1MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:64.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784011303811
  • ページ数:154頁
  • 書籍発行日:2021年11月
  • 電子版発売日:2021年12月1日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。