形成外科 2020年12月号【特集】熱傷局所療法

  • ページ数 : 160頁
  • 書籍発行日 : 2020年12月
  • 電子版発売日 : 2021年2月26日
¥3,520(税込)
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内容

第63巻12号 熱傷の治療法のうち,全身管理法については国内外で標準的な方法が確立されている。一方,局所療法については施設ごとに手法が相当異なり,わが国では特に保存的局所療法でその傾向が強い。治療経験を多数有する施設の方法を呈示していただくとともに,ガイドラインについても紹介する(「企画にあたって」より)。

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序文

企画にあたって

熱傷の治療法としては,全身管理法と局所療法があります。このうち,全身管理法については国内外で標準的な方法が確立され,熱傷専門施設ではほぼ同様の管理がなされています。一方,局所療法については,標準的な方法が確立されているとはいえません。特にわが国においては,保存的局所療法でその傾向が強いと思われます。

熱傷創に対する保存的局所療法の目的は,創感染の防止と創の上皮化促進にあります。創の深達度や範囲によってどちらかを主眼とした方法が選択されますが,この目的については異論が出されているわけではありません。しかし,個々の手法については施設ごとに相当異なっているかと思います。そこで,熱傷治療の経験を多数有する施設での局所療法をご呈示していただくとともに,局所療法のガイドラインについても紹介いたしたく本特集を企画いたしました。今回,提示されたさまざまな治療法が先生方が行う熱傷治療の一助となれば幸いです。


金沢医科大学形成外科 川上重彦

目次

随想 培養細胞に魅せられて (矢永博子)

特集:熱傷局所療法

企画にあたって (川上重彦)

熱傷診療ガイドラインの意義と問題点 (安田 浩)

われわれの行っている熱傷局所療法(1)―北海道大学形成外科を代表して― (木村 中)

われわれの行っている熱傷局所療法(2)―近大病院熱傷センターにおける治療管理― (一ノ橋紘平ほか)

われわれの行っている熱傷局所療法(3)―自施設マニュアルをもとに― (池田弘人)

われわれの行っている熱傷局所療法(4)―外用剤,創傷被覆材の選択― (岸邊美幸)

われわれの行っている熱傷局所療法(5)―II度熱傷創に対するヒドロコルチゾン・混合死菌浮遊液ガーゼの使用― (土居華子ほか)

コラム:編集委員長コラム[第16回] (細川 亙)

連載:形成外科Topics!

一つになった「日本フットケア・足病医学会」 (寺師浩人)

連載:私の心に残る1症例

No.26 (武田 啓)

連載:みんなで考えよう! 足病カンファレンス

[case 24]下肢救済の厳しいゴール:歩行確保の可能性をさまざまな側面から考える (菊池 守)

連載:形成外科NEXT―次世代の本音―

形成外科医の教育について (高成啓介)

連載:教室だより北~南

No.72 山形大学医学部附属病院 形成外科 (福田憲翁)

経験

硬口蓋粘膜移植と外眼角固定を用いた下眼瞼下制術後の修正治療 (高野敏郎ほか)

症例

外陰部に原発した悪性黒色腫の2例 (竹内誠也ほか)

成人重度漏斗胸にNuss法による胸郭形成術と心臓外科同時手術を行った1例 (宮本 大ほか)

PET/CTで転移病変として偽陽性を示した陰茎部巨大基底細胞癌の1例 (板東真由ほか)

診断に苦慮した凝固第Ⅶ因子欠乏症の1例 (工藤英樹ほか)

ニボルマブの副作用として横紋筋融解症と顔面神経麻痺を呈した1例 (中川 舞ほか)

外国文献抄訳 PRS Vol.145 No.4 (冨田興一)

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書籍情報

  • ISBN:9784014106312
  • ページ数:160頁
  • 書籍発行日:2020年12月
  • 電子版発売日:2021年2月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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